九州・沖縄と暖かい地域でも着物買取の需要はあるのでしょうか。また、伝統工芸品はどのようなものがあるのでしょうか。
着物の需要と伝統工芸品を知ることで、高額買取の可能性も上がります。何も知らないままだと、せっかくの伝統工芸品も悪徳業者に買い叩かれてしまうかもしれません。
お住まいの地域は着物需要が高いのか、伝統工芸品はどういったものなのか確認してください。
九州・沖縄と暖かい地域でも着物買取の需要はあるのでしょうか。また、伝統工芸品はどのようなものがあるのでしょうか。
着物の需要と伝統工芸品を知ることで、高額買取の可能性も上がります。何も知らないままだと、せっかくの伝統工芸品も悪徳業者に買い叩かれてしまうかもしれません。
お住まいの地域は着物需要が高いのか、伝統工芸品はどういったものなのか確認してください。
九州・沖縄と暖かい地域でも着物買取の需要はあるのでしょうか。また、伝統工芸品はどのようなものがあるのでしょうか。
着物の需要と伝統工芸品を知ることで、高額買取の可能性も上がります。何も知らないままだと、せっかくの伝統工芸品も悪徳業者に買い叩かれてしまうかもしれません。
お住まいの地域は着物需要が高いのか、伝統工芸品はどういったものなのか確認してください。
福岡県には286軒の呉服店があり、人口10万人当たりの店舗数の割合は5.62軒となっています。
全国では35番目ですから、福岡での着物の需要はそれほど高くないのがわかります。また、着物を買い取ってくれる買取店も少ない地域となっています。
福岡県では九州地方で古くから受け継がれてきた伝統ある品、伝統工芸品が数多く指定されています。全国的にも有名な博多織もその一つです。
博多織は700年もの歴史があり、その間伝統を絶やすことなく受け継がれてきました。金糸や銀糸を使用して、太い緯糸と細い経糸を強く打ち込み、柄を織る技法が特徴的な織物です。
福岡県では博多織の他に、久留米絣という織物も伝統工芸品に指定されています。久留米絣は、伊予絣や備後絣と並んで日本三大絣の一つであり、文豪太宰治が気に入って着ていたとされる織物です。
藍染の紺地に白や青の絣模様が入っているのが特徴的で、染色や生地がとても丈夫なことから、実用的な着物として着用されていました。機械化が進んだことで、伝統ある技法で作られた久留米絣は大変貴重な品として大切にされています。
佐賀県の呉服店の数は87軒となっています。この数字だけをみると少ないように感じますが、10万人当たりの店舗数を計算すると10.32軒であり、全国8位の多さとなっています。
このことから佐賀県では着物の需要が高いというのがお分かりいただけるでしょう。
日本には国や県が指定する伝統工芸品があります。家具や漆器など様々な種類がありますがそれには織物も含まれており、希少価値が高いことから、着物の買取りにおいては高値で取引されることが多いようです。
佐賀県にも高額買取が期待できる織物、佐賀錦があります。佐賀錦の特徴について、以下にまとめました。
江戸時代末期に佐賀の肥前で創案された佐賀錦は明治初期に一度廃れますが、中期に入ってからロンドンで開催された日英大博覧会で称賛を受け、一気にその名を海外にまで知らしめたと言われています。
長崎県には95軒の呉服店があります。人口10万人に対する店舗数の割合を見てみると6.53軒となっており、全国で31番目です。
長崎県の呉服店数は平均よりも少なく、着物の需要もそれほど多くないことがわかりますね。
鎖国時代でも唯一海外との交流があった歴史のある長崎県には、日本と西洋の文化が入り交ざった独特の伝統工芸品があります。
様々な品が指定されていますが、その中から以下の品についてご紹介しましょう。
長崎ビードロは、長崎で生産されるガラス製品の事を呼びます。これはポルトガルから渡ってきたガラス工芸が始まりとされていて、熱く溶かしたガラスをパイプの先に付けて膨らます、吹きガラスです。
冷え固まるまでの短時間で様々な工程をこなさなければならず、熟練した技術が必要となります。長崎ステンドグラスは、長崎市の大浦天主堂にある、日本最古のステンドグラスです。
ヨーロッパから伝わったステンドグラスは優雅な美しさが魅力的で、見る人を癒やしてくれるでしょう。絵や模様の表現には、着色ガラスの小片が使われています。現在は国宝に指定されており、その遺産価値は年々高まっています。
熊本県の呉服店の数は107軒です。10万人当たりの店舗数の割合は5.92軒となっており、全国で33番目です。
熊本県での着物の需要は平均的であることがわかります。但し、着物を買取できるお店は少ないようです。
熊本県には肥後絣という伝統工芸品があります。肥後木綿とも呼ばれており、江戸時代の中期に熊本市近郊の農村の一帯で自家用の着物として作られていました。
純綿糸の藍染で、生地が丈夫であることや素朴な縞模様が特徴的です。福岡の久留米絣の影響を受けて、大正から昭和にかけて多くの機屋で生産されていたようです。
熊本県には天草更紗という織物もあります。更紗とは、外来の模様布を言います。この天草更紗は安土桃山時代に西洋人によって伝えられたと言われており、江戸時代には船来更紗を真似して制作され、庶民に親しまれる布となっていきました。
一度生産が断たれましたが、平成に入り再び復興を遂げています。
大分県の呉服店の数は97軒です。人口10万人当たりの店舗数の割合は8.19店舗で、全国平均よりも高い値となっています。
このことから大分県では需要が高く、九州において着物の売り買いがしやすい地域であるといえるでしょう。
大分県には着物の買取りにおいて高額買取が期待できる地域特産の着物、豊後絞り(別府絞り)があります。豊後絞りとは現在の大分県である豊後国で始められた、絞り染めの技法によってつくられた織物のことを言います。
絞り染めはまず、くくったり縫ったりして布にシワを付けます。それを染料に浸すと模様が付くのです。
特に大分は豊後紫草などの天然の染料が豊富だったため、そういった点からも絞りの技術を発展させることができたようです。当時、豊後絞りは全国的に有名な織物となり、浮世絵にも登場していました。
しかし明治時代には、大量生産の安価な布地に押されて生産量が減少し、廃れていきます。現在は伝統を復活させるために活動する方の努力により、再度豊後絞りの名が広まりつつあります。
宮崎県には68軒の呉服店があります。人口10万人当たりの店舗数の割合は6.04軒となっており、全国的に見ても平均的な数字となっています。
宮崎県の着物の需要は少なくはありませんが、着物を買い取ってくれる専門店は少ないようです。
宮崎県には、国や県に指定された織物の伝統工芸品がありますので、以下でご紹介します。
本場大島紬は、奄美大島から都城市に疎開してきた人々が生産したもので、鹿児島県とともに国の伝統工芸品に指定されました。すべて熟練した職人の技術によって作り上げられ、絹織物の秀逸品として知られています。
宮崎手紬は、糸作りから手織まで80にも及ぶ工程の全てが昔ながらの手作業によって行われます。織りあげた紬は、絹だけが持つ独特の美しさと気品を漂わせ、着用する毎に機械織では生みだせない艶や深い味わいを漂わるでしょう。
細かい工程の全てが手作業で行われるため、さつま絣が一反完成するまでには90日ほどかかると言われており、大量生産されない貴重な織物となっています。
鹿児島県には91軒の呉服店があります。人口に対する店舗数の割合は10万人当たり5.39軒となっており、これは全国で39番目です。
大島紬などの最高級品を生みだした鹿児島県ですが、着物の需要は低いようです。
日本女性の永遠の憧れと言われる大島紬、これは鹿児島県で生産される織物です。大島紬について、以下にまとめました。
繊細でありながらも独特な美しい絣模様が特徴的であり、泥染めならではの渋さや、シワになりにくいしなやかな生地など、美しさだけではなく着心地の良さも兼ね備えています。
洗い張りを重ねる度に色艶が増し、一層美しく、落ち着いた雰囲気を漂わせます。天然染めならではの味わいを長く楽しめるのも、本場大島紬ならではの特徴といえるでしょう。
沖縄県には73軒の呉服店があります。人口10万人に対する店舗数の割合は5.18軒となっており、全国で40番目です。
このことから沖縄県では着物の需要が高くないことがわかります。また、着物の買取りをしているお店も少ないようです。
沖縄県は以下の着物の産地です。
日本には230もの伝統工芸品がありますが、沖縄県では15品目が指定されており、全国でも4番目の多さです。また、その中でも13品目が染織物となっているのが特徴的です。
これらの伝統工芸品はどれも沖縄の風土や気候によって育まれ、それが表現された美しい染織品が多くなっています。沖縄本島では北部、中部、南部で地域によって異なる種類の染織物が生産されています。
更に離島の島々にもまた、それぞれの織物があるため、沖縄県は工芸列島や染織列島と呼ばれることもあるようです。そのため沖縄県は、布に携わる人にとっての憧れの地とも言われています。
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