現代の日本社会で、着物を常用している方は少ないため、現在持っている着物を買取の査定に出したいと考えている方もいます。しかし、普段使いで着物は着ないけれど、お出かけの際には着物を着る方も少なくありません。
そんな方にとって興味のあるのが、百貨店ブランドの着物ではないでしょうか。着物は主に、街の呉服店で買ったり百貨店で買ったりすることによって手に入れられます。その中でも百貨店ブランドは、一度は着てみたい特別な存在です。
なぜ百貨店ブランドが特別な存在なのかというと、そこでしか手に入れられないものが多いからです。普通の呉服店でも特別な着物が販売されていますが、百貨店ブランドは百貨店オリジナル仕様で老舗ブランドとコラボしていることもあります。
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目次
百貨店の始まりは「呉服屋」だった?
現在ある百貨店は、元々呉服屋だったところがあります。もちろん、百貨店のすべてが呉服屋だったというわけではなく、呉服屋だった百貨店と鉄道会社が駅のターミナルにつくった電鉄系の百貨店に分けられます。
主な見分け方としては、その百貨店の歴史です。元々呉服屋だった百貨店には、長い歴史があります。老舗となると、1600年代に創業開始している百貨店もあるので、日本で営業をしている店の中でも老舗中の老舗です。
そのため、元々呉服店だった百貨店のブランド着物は、質の良い着物であることが多いです。なぜなら、元々呉服屋だったわけなので、着物で手を抜くわけにはいきません。買取の査定をしてもらったときにも、高値がつくことも。
「呉服系百貨店の歴史」
呉服系百貨店は、歴史のある老舗店であることがほとんどです。元々呉服店であり、着物を取り扱っていたということから、どの呉服系百貨店も独自のブランドを持っていることが多いです。
呉服系百貨店は、明治時代以降に呉服店から質の良い様々な商品を販売する百貨店へと移行していきました。元々が呉服店であっただけあって、呉服系百貨店は今でも格式の高いイメージを保っています。
呉服系百貨店で販売されている着物は、一見すると高額なものしか取り扱っていないように感じます。しかし、どの百貨店も様々なお客様に気軽に着物を手に取って欲しいとの思いから、5万円以下の安い着物も取り揃えられています。
もちろん、高い着物もきちんと取り揃えられています。30万円から50万円くらいの高価な着物はもちろんのこと、場合によっては100万円を超える着物が販売されていることがあります。
このような呉服系百貨店の高い着物を処分しようと考えた場合、業者に買取をしてもらうことになります。その時に気になるのが査定の価格です。
呉服系百貨店の着物の平均査定額は着物の状態にもよりますが、購入金額の20%くらいです。
「三越百貨店の歴史」
三越百貨店は、最も有名な百貨店の1つです。そのため、「着物を買うなら三越のブランドを絶対に買う」と決めている方も少なくありません。三越百貨店の原点は、1673年に創業された「越後屋」という呉服店です。
明治時代に屋号を改めて、「三越」が誕生しました。1904年にはデパートメントストア宣言を行い、現在の百貨店の先駆け的存在となりました。三越が呉服店として創業されたばかりの頃、買い手によってモノの値段が異なるのが当たり前でした。
しかし、創業者である三井高利は、すべてのお客に対して同じモノは同じ値段で売るという現在のスタイルを実現させました。そのことによって、富裕層しか買えなかった呉服も、一般市民でも購入できるようになったのです。
現在三越百貨店は、三越伊勢丹として運営がなされています。
そんな三越伊勢丹で販売されている着物は、格式が高いことで知られています。
もちろん、一般的に安価な着物も取り揃えられていますが、完全受注生産も行っているので、100万円を超えるものもあります。
そのような経緯から、三越伊勢丹の着物を買取してもらう際には、高額になることが多いと言われています。特に、展示会発表の着物であると、買取の査定で50万円から100万円を軽く超えるものもあるくらいです。
「松坂屋の歴史」
松坂屋は、現在ある百貨店の中でも最も歴史のある呉服系百貨店です。その創業は1611年で、呉服小間物商としていとう呉服店から始まりました。創業者である伊藤蘭丸祐道が大阪夏の陣で戦死したため、一旦閉店した歴史があります。
しかし、祐道の息子である祐基が再度いとう呉服店をスタートさせ、営業を続けます。その後、代々にわたって営業をしているうちに幕府より功績が認められて、徳川家御用達にまでなりました。
現在松坂屋は、大丸百貨店と統合し大丸松坂屋百貨店として運営が行われています。そんな松坂屋で販売されている着物の相場は、30万円から50万円です。
もちろん、これより安価の着物もありますし、高価な着物も取り揃えられています。
30万円から50万円で購入した松坂屋ブランドの着物を買取に出す場合、およそ6万円から10万円の査定の額になります。なぜなら、松坂屋の着物は購入価格の20%以上という評価がつくからです。
もちろん、高い買取の査定を出してもらうためには、着物の状態が良くないといけません。したがって、素人目にも色落ちしていると分かるような着物だと、購入価格の20%以上つくことは難しいので注意が必要です。
「大丸百貨店の歴史」
大丸百貨店は、全国展開されている老舗百貨店の1つです。その始まりは、1717年に京都で呉服店として下村彦右衛門正啓が創業した「大文字屋」です。この頃の正啓は、この大文字屋だけではなく、両替商も行っていた商人でした。
1717年という今から300年前に創業された大丸百貨店ですが、その企業理念は今でも変わっていません。先義後利というお客様第一主義・社会貢献主義を貫いています。それによって、大丸百貨店の格式は今でも保たれているのです。
大文字屋が大丸に名称を変えたのは、1728年のことです。名古屋に出店した際に、「大丸屋」と初めて名称を掲げました。大塩平八郎の乱の時には、義商であることが認められ、なんと焼き討ちを免れたほど、その商売は認められていました。
大丸百貨店で購入した着物は、高い格式で保たれています。そのため、その購入相場は30万円から50万円です。大丸ブランドの着物なので、安価すぎない着物を購入する方が多いです。
大丸百貨店で購入した着物は、高額な査定で買取してもらえることで有名です。その買取の査定価格は、購入金額の20%以上であると言われています。したがって、購入価格が100万円である場合には、20万円以上の額がつく可能性があります。
「高島屋の歴史」
高島屋の始まりは、1831年に創業された木綿商である「高島屋」です。京都の鳥丸松原で飯田新七が開店しました。現在の百貨店然とする高島屋からは想像できませんが、古着や木綿をメインとした呉服店でした。
なぜ、古着をメインとした呉服店を開いたのかというと、当時の京都は天明の飢饉によって倹約しなければならない状況でした。そのため、高価な新品のものよりも、古着の方が好まれると考えて、古着をメインとしてオープンしました。
年間を通して着物の販売促進を行う高島屋
高島屋は、呉服部の部署を抱えており、年間通して着物の販売促進を行っています。中でも、振袖の販売には特に力を入れているので、卒業式や成人式の振袖は高島屋で購入したという方も少なくないのではないでしょうか。
高島屋の着物の購入相場は、50万円前後です。格式の高い着物や帯が取り揃えられているので、高価な着物になると50万円は軽く超えます。そのため、高島屋の着物を持っている方は、買取してもらうとどれくらいになるのか気になるところです。
高島屋の着物は、そのブランドが確立されているので、査定の価格は高いと言われています。少なくても購入金額の20%以上が買取の相場価格です。したがって、状態の良い着物であればそれ以上もありえます。
「伊勢丹の歴史」
伊勢丹は、老舗の呉服系百貨店の中でも歴史の浅い百貨店の1つです。その創業は、1886年に小菅丹治が神田旅籠町に開店したことです。1886年で歴史が浅いと言われるので、呉服系百貨店の歴史がいかに古いかが分かります。
伊勢丹のすごいところは、常に新しい風を起こすことをモットーにしているところです。創業当時から独創性が認められており、創業から約15年後の1900年前後には、帯と模様は伊勢丹と言われるほどでした。
1968年にもファッション業界に新しい風を起こしたのが、伊勢丹のブランドです。
日本で初めて紳士服専門の百貨店である「男の新館」を開店し、それを成功させました。紙袋の模様でも常に注目を集めるのも伊勢丹なのではないでしょうか。
そんな伊勢丹は、三越と統合し三越伊勢丹として運営されています。伊勢丹で購入できる着物は、日本でもトップクラスの品質であると言われています。そのため、販売されている着物の相場も非常に高いです。
そんな非常に高い着物を買取してもらおうと思った際の査定の価格は、50万円から100万円を超えることもあると言われています。着物の買取の査定額は、購入金額の10%から20%であるのが通常ですが、伊勢丹の着物はそれを超えることもあります。
「松屋の歴史」
松屋の出発は、横浜に創業された「鶴屋呉服店」です。1869年に古屋徳兵衛によって創業されました。松屋の商号を名乗るようになったのは、1924年のことです。それまでは、松屋鶴屋呉服店として、松屋呉服店や鶴屋呉服店の出店をしていました。
1800年代後半の創業なので、呉服系百貨店の中では出発したのが遅い方です。そんな松屋ですが、元祖といえるものがあります。それが、「〇〇デー」と銘打ってバーゲンを行うことです。今では定番となっているこの方法は、松屋が元祖なのです。
松屋は、元々の出発点が呉服店だったこともあり、現在でも着物の販売を行っています。これは、他の呉服系百貨店と同じです。そのため、松屋で着物を購入したことがあるという方も少なくありません。
- 松屋で購入できる着物の購入相場は、30万円前後です。もちろん着物にはそれぞれ格があるので、5万円以下の安価な着物も販売されていますが、50万円以上の高価な着物も販売されています。
そんな松屋百貨店で購入した着物は、松屋のブランドによって買取の際に査定の額が高値のつくこともあります。松屋の着物の買取の相場は、購入金額の10%から20%以上です。状態が悪くない限り、これくらいの買取価格がつきます。
呉服系百貨店以外
呉服系百貨店が着物を取り揃えているのは、元々が呉服店だったわけなので当たり前のことです。では、それ以外の百貨店はどうなのかというと、着物を取り揃えていないわけではありません。
そして元々呉服店じゃなかったからといって、良い着物がないわけではありません。
呉服系百貨店以外の百貨店でもブランドを確立した着物を置いていますし、買取のときにきちんと査定をしてもらえば、希望額よりも高値をつけてもらえることもあります。
「阪急百貨店の歴史」
阪急百貨店の出発点は、1920年に大阪の阪急梅田ビルに東京の老舗呉服店であった白木屋を招致したことです。この白木屋を阪急梅田ビルの1階に招致し、2階では阪急直営の大衆食堂・阪急食堂を開業しました。
この阪急食堂こそ、阪急百貨店の前身です。白木屋の売り上げデータから、阪急梅田ビルでターミナルデパートをできる確信をえた創業者の小林一三は、白木屋と契約満了に伴う契約解除を行い、紆余曲折をへて、1929年に阪急百貨店を創業しました。
阪急百貨店で取り揃えられている着物
阪急百貨店で取り揃えられている着物は、ブランドとしての価値が高いものばかりで、着物界では有名な作家の着物や人間国宝によってつくられた着物などまで販売されています。そのため、着物の価値は呉服系百貨店と遜色ありません。
阪急百貨店で購入できる着物の相場は、およそ30万円から50万円です。その着物を買取に出す場合の査定の額は、購入金額の10分の1以上が相場であると言われています。
使用回数が少なかったり状態が綺麗であったりするほど、買取価格が高くなります。
「東急百貨店の歴史」
東急電鉄の子会社である東急百貨店は、電鉄系の百貨店でありながら呉服系の百貨店ともいえる百貨店です。
なぜかというと、1662年に呉服屋として創業した白木屋と、1934年に東急電鉄の百貨店部門として創業した東横百貨店が合併してできた百貨店だからです。
そのため、電鉄系の百貨店の中でも呉服系の百貨店の流れを汲んでいる百貨店であると言えます。そのため、東急百貨店では呉服系の百貨店に劣らない着物の品ぞろえとなっています。
東急百貨店の着物は、呉服系の百貨店と同様にブランドがあります。したがって、「昔、東急百貨店で買った着物だけど」という品物であっても、買取の際に高額な査定をしてもらえる可能性があります。
東急百貨店の着物の購入相場は、およそ30万円から50万円です。それに対して、買取の相場は平均して購入金額の10%から20%だと言われています。したがって、東急百貨店ブランドの着物の査定金額の平均は、3万円から10万円です。
「名鉄百貨店の歴史」
名古屋鉄道のグループである名鉄百貨店は、れっきとした電鉄系の百貨店です。したがって、呉服系の百貨店と比べると歴史は浅いですが、昭和27年に創業と65年以上の立派な歴史があります。
その名の通り、名古屋中心に運営されている百貨店で、愛知県では最も親しみのある百貨店の1つです。そのため、名鉄百貨店で購入した着物を今でも持っているという方は少なくありません。
名鉄百貨店の本館には、「きものサロン」といって高級な呉服を購入できるフロアがあります。西陣織や京友禅など、着物好きでなくても知っている高級着物が取り揃えられているのです。それらの購入金額の相場は、30万円から50万円です。
名鉄百貨店のブランド着物は、高級なものばかりであることで知られていることから、買取の際には高い金額で査定されることが多いです。購入金額の10%から20%以上はくだりません。未使用品であれば、それ以上になることもあります。
「京王百貨店の歴史」
京王百貨店は、京王電鉄が運営する百貨店です。完全に電鉄系の百貨店で、1964年に新宿駅の駅ビルとして現在の新宿店を開業したのが始まりです。現在では、新宿店と聖蹟桜ヶ丘店などの店舗が運営されています。
百貨店の中でも京王百貨店はどちらかといえば歴史の新しい百貨店です。呉服系の百貨店だと、300年以上の歴史のあるところもあるので仕方ありません。しかし京王百貨店の着物は、そういった呉服系の百貨店に劣らない買取をしてもらえます。
京王百貨店は、京王線沿線に住む方にとって慣れ親しんだ百貨店です。そのため、京王ブランドの着物は高い査定を出してもらえるのか悩みどころです。
しかし京王百貨店のブランドの着物は、百貨店着物の中でもトップクラスの査定額をつけてもらえます。
京王百貨店ブランドの着物の購入金額の相場は、30万円前後です。その値段だけでも一流の着物であることがよく分かります。
そのような着物の買取の査定の相場は、購入金額の20%以上です。呉服系の百貨店の着物と遜色ありません。
「西武百貨店の歴史」
西武百貨店は、現在では「そごう・西武」という名称で運営されている百貨店の旧称です。そごうに吸収合併されてからは、西武百貨店という名称は使われなくなり、法人としてもすでに解散が行われています。
西武百貨店の元々の出発点は、1933年に呉服屋百貨店であった白木屋と京浜電鉄が共同で創業した菊屋デパートです。
そのため電鉄系の百貨店のイメージが強いですが、実は呉服系の流れも汲んでいる百貨店です。
西武百貨店の着物は、ブランドとしての魅力が非常に高いことで知られています。西武百貨店時代に購入した着物であっても、辻が花振袖で合ったり大島紬であったりすると、非常に高い買取の査定をしてもらえます。
これは、西武百貨店が着物だけではなく茶道具やお香にも力を入れて、そのブランドを確立していた背景があるからです。購入金額の相場は30万円から50万円であり、その買取の相場は購入金額の10%から20%以上です。
「近鉄百貨店の歴史」
近鉄百貨店といえば、「あべのハルカス」で有名な百貨店です。本店もあべのハルカス近鉄本店として運営されています。近鉄百貨店の原点は、1920年に京都駅前にできた京都物産館です。駅ビルの原点ともいえる電鉄系の百貨店です。
そのため、関西圏では非常に親しみのある百貨店の1つです。関西圏に住んでいる方だと、近鉄百貨店で着物を購入したことがあるという方も少なくありません。
近鉄百貨店のブランドの着物は、高額買取してもらえることで有名です。
なぜ、呉服系でもない近鉄百貨店の着物が高額な査定をしてもらえるのかというと、近鉄百貨店で取り扱っているブランドの着物は、伝統工芸品であったり人間国宝の作品であったりすることが多いからです。
希少価値が高いことから、購入金額の相場は50万円から60万円と呉服系の百貨店の購入金額をしのぎます。さらに、買取の相場も非常に高く、購入金額の20%以上はくだらないと言われています。
「東武百貨店の歴史」
東武百貨店は、1962年に東上線池袋駅に東武百貨店池袋本店を開店したことによってスタートしました。いわゆる典型的なターミナルデパートです。池袋周辺に縁のある人にとっては、非常に親しみのある百貨店の1つです。
以前から東武百貨店に親しみのある方の中には、東武百貨店のブランドの着物を持っているという方もいるのではないでしょうか。
電鉄系の百貨店だと呉服系の百貨店よりも着物の買取額が少ないような気がして、タンスに眠らせている場合もあるでしょう。
東部百貨店の着物は高額査定の可能性も
しかし東武百貨店で購入した着物は、呉服系百貨店の着物よりも高額の査定で買取してもらえることもあるのです。なぜなら東武百貨店のブランドの着物は、大島紬や丑首紬、結城紬などである場合があるからです。
東武百貨店のブランドの着物の購入金額の相場は、およそ50万円から60万円です。
それに対して、買取の査定相場額は購入金額の10%から20%以上です。つまり、5万円から12万円以上の買取額を期待できます。
「鶴屋百貨店の歴史」
鶴屋百貨店は、熊本県を代表する百貨店です。1951年にちゞぶや呉服店と繊維会社である古荘本店が共同出資を行って設立され、1952年に熊本市で開店されました。呉服系の百貨店の色を持つ百貨店です。
熊本に馴染みのある方なら親しみのある百貨店で、西日本で初めて立体駐車場をつくったのがこの鶴屋百貨店です。
売り場面積も日本最大級で、郷土に愛されながらも自慢の特色を持った百貨店の1つです。
鶴屋百貨店は、熊本で唯一の百貨店なので、熊本に住んでいる方の中には鶴屋で着物を買う方も少なくありません。現在では、鶴屋独自のブランドの着物ではなく、着物専門店に委託をして着物の販売を行っています。
そのため鶴屋百貨店の着物は、百貨店の中でも非常に格が高いことで知られています。購入金額の相場は50万円以上で、買取の査定の相場価格は購入金額の10%から20%以上です。アンティークものだとそれ以上の値段がつきます。
百貨店ブランドのメリット
一口に着物といっても、様々なところから販売されています。そのため、着物の価値は千差万別です。そんな中でも、百貨店から販売されている百貨店ブランドの着物を購入したことのある方は多いことでしょう。
百貨店ブランドの着物を買取に出そうと考えたとき、高額な査定をしてもらえるのか気になるところです。今後のことを考えた時に、百貨店ブランドの着物を選ぶメリットとして3つのメリットがあります。
オリジナルブランドを作れる
1つ目のメリットは、その百貨店独自のオリジナルブランドを作れるところです。つまり、着物としての希少価値を高めることができるのです。
百貨店の多くは百貨店としての地位を確立しているので、その百貨店のオリジナルブランドであるだけで購入者は現れます。
しかも現在ある百貨店の多くは、元々呉服店であったことがあるので、ただのオリジナルブランドではなく格のあるオリジナルブランドを作れます。
また呉服系の百貨店でなくても、これまでの歴史から老舗呉服店とコラボしてオリジナルブランドを作るのも可能です。
オリジナルブランドがあると、他の百貨店の着物と一線を画すという意味でも大きなメリットがあります。買取をしてもらう際には、その点が査定で評価されることがあります。流通の少ない良い着物は、高額査定されやすいです。
信用度が高い
2つ目のメリットは、信用度が高いことです。現在ある百貨店というのは、少なくても数十年の歴史を持っていることがほとんどです。老舗百貨店にもなると、その創業は江戸時代にまでさかのぼります。
そのような歴史のある百貨店というのは、パッと出の呉服店よりも信用度が高いです。それは、それほど長きにわたって運営された分だけ百貨店にはネットワークがありますし、お客様からの信用の高いことが証明されているからです。
そのため、百貨店ブランドの着物であることが証明されるだけで、買取の査定の時に高額になることもしばしばあります。そんな百貨店ブランドの着物の中でも、流通の少ない着物ほど高くなることがあります。
高品質なものが多い
3つ目のメリットは、高品質なものが多いことです。百貨店の商品というのは、着物に限らず高品質なものが多いです。なぜなら、百貨店の商品は大量生産型ではなく、良い商品をしっかり提供するパターンだからです。
それは、百貨店ブランドの着物にも当てはまります。また呉服系の百貨店に関して言うと、元々呉服店だっただけあって、品質の良い着物しか取り扱わないというプライドを持っていることも多いです。
そのため、百貨店ブランドの着物を買取してもらうために査定をしてもらう際には、高品質であることも加味されます。言わずもがな着物の買取をしてもらうときには、高品質なものの方が高額査定は出ます。
百貨店ブランドのデメリット
百貨店ブランドの着物のメリットばかりに目を向けると、高額査定で買取してもらえることにつながるので、非常に良いように感じます。しかし、百貨店ブランドの着物もそんなにメリットばかりではありません。
百貨店ブランドの着物も、デメリットにもしっかりと目を向けて、デメリットよりもメリットの方が自分にとって大きいかどうか判断する必要があります。百貨店ブランドのデメリットとして、2つのことがあります。
価格が高い
1つ目のデメリットは、百貨店ブランドの着物は価格が高いことです。これは着物に限りませんが、百貨店で売られている商品というのは、一般的なスーパーやショップで販売されているものよりも価格が高い傾向にあります。
買取をしてもらうときに、百貨店ブランドの着物が高額な査定をしてもらえる理由は、ここにもあります。基本的に、安いものが高額査定をしてもらえることはほとんどありません。元々の購入値段が高いからこそ、高い査定をしてもらえます。
百貨店ブランドの着物の購入金額の相場は30万円から50万円で、それ以上する値段の着物も販売されています。もちろん、5万円以下のリーズナブルな着物も販売されていますが、数十万円単位以上のものがほとんどです。
購入の敷居が高い
2つ目のデメリットは、購入するための敷居が高いことです。百貨店ブランドの着物は、価格が高い傾向にあることからそれを手軽に購入できる人は限られます。
つまり、収入の多い人は気兼ねなく購入できるけれどそうでない人には敷居が高いという構図ができます。
購入の敷居が高いからこそ、百貨店ブランドの着物は流通が少なく、希少価値が高まって買取で高額な査定をしてもらえるのです。
つまり、みんながその着物を持っているわけではないので、高額な査定をしてもらえるということです。
購入の敷居が高いということは、後になって高額な査定の買取をしてもらうことにもつながりますが、購入するときに購入しにくい可能性も高いです。百貨店の雰囲気にも慣れない状態で着物の購入をすると、後悔する可能性もあります。
百貨店ブランドの着物を高額査定してもらう方法
百貨店ブランドの着物がタンスの奥に眠っていると、「これって高値の査定で買取してもらえるのかしら?」と気になるところです。また、どうせなら高い値段の査定をしてもらいたいですし、百貨店ブランドの着物ならなおさらです。
着物で高額な買取といわれる値段は、購入価格の10%から20%以上であることです。例えば50万円の着物であれば、5万円から10万円以上の査定をしてもらえれば、それは高額な買取であると言えます。
「百貨店ブランドの着物ならもっと高く買取してもらってもいいのでは?」と思う方もいるでしょうが、着物は長襦袢を着てから羽織るとはいえ、人が着るものです。そのため、何回着用したのかも加味されることが多少あります。
百貨店ブランドは信用性の高さから高額査定をしてもらいやすい
様々な事情を加味したとしても、基本的に百貨店ブランドの着物は、その信用性が高いことから買取の際には高額な査定をしてもらいやすいです。信用性が高いというのは、品質の高い着物であることが保証されているということです。
そのため百貨店ブランドの着物というだけで、買取に出してもなんら恥ずかしいことではありません。しかも百貨店ブランドの着物は、それだけで人気の高いことも多いので、買取の業者にも喜ばれます。
したがって、あまりにも着物の原型をとどめていないというような場合でない限り、百貨店ブランドの着物というのは買取の際に高額な査定をしてもらえると思ってOKです。「もういらない」という場合には、とりあえず査定してもらいましょう。
高額査定になるポイント
百貨店ブランドの着物は、ポイントを抑えるだけで高額な査定をしてもらえることがあります。百貨店ブランドの着物を買取の際に、高額な査定をしてもらうためのポイントとして4つのことがあります。
状態として綺麗・色落ちなし
1つ目のポイントは、状態が綺麗であることや色落ちしていないことです。つまりそのままの状態であっても、問題なく着物の着用ができる状態であるということです。綺麗な状態であれば、リフォームの手間がかかりません。
リフォームの手間がかからないということは、それだけ経費をかけずに販売できるということなので、買取の際に高額な査定をしてもらえることが多いです。百貨店ブランドの着物に関わらず、着物はほっておくとカビることがあります。
着物は、それだけデリケートなものなのです。そのため、せっかく百貨店ブランドの良い品質の着物であっても、ほったらかしにしていると色落ちすることがあります。綺麗な状態の着物は好印象になるので、査定で評価されます。
格式高い着物
2つ目のポイントは、格式の高い着物であることです。格式の高い着物とは、留袖や振袖のことです。一口に着物といっても、着物には様々な種類があります。百貨店ブランドの着物も、様々なものが販売されています。
そんな着物の種類の中でも、最も格式の高いと言われているのが、留袖と振袖です。留袖は既婚女性の第一礼装で、振袖は未婚女性の第一礼装です。つまり、最もフォーマルな着物なので、それだけ値段が高いです。
訪問着でも高級なものは値段が高いですが、一般的な訪問着だとリーズナブルなものもたくさんあります。しかし、留袖や振袖はそうではありません。特に振袖は100万円を超えるものもあるので、買取の際に高額な査定をしてもらえることがあります。
高級着物の証明となる作家物や伝統工芸品を証明する証紙か落款
3つ目のポイントは、高級着物であることを証明できるものを提示することです。例えば、購入の際についてきた証紙や、着物に押されている落款のことです。百貨店ブランドの高級着物には、証紙や落款がついていることがほとんどです。
高級着物とは、人間国宝の作家がつくった着物や伝統工芸品としての着物であることなどです。伝統工芸品とは、辻が花や大島紬、丑首紬などの着物のことをいいます。
着物の作り方の手法によって、高級着物であると認められます。
これらの高級着物は、たくさん着用された着物であっても、買取の際に高額な査定をしてもらえることが多いです。なぜなら希少価値の高い着物であるので、何度着用されたかに関わらず、その価値が評価されるからです。
百貨店で購入した際のレシート提示
4つ目のポイントは、百貨店で購入したことを証明できるレシートを提示することです。レシートを提示することによって、その百貨店のブランドの着物であることの証明になるので、買取での高額な査定をしてもらえる可能性があがります。
なぜなら、買取された後の着物を他の人の販売される際に、百貨店ブランドの着物であると証明できるからです。証紙付のレシートというのは、家電でいうといわゆる保証書のようなものです。
したがって、百貨店ブランドの着物を購入した際には、レシートを大切に保管しておくことがおすすめです。そうすれば百貨店ブランドの着物であることを証明する手間が省けますし、買取業者に対しても親切です。
レシートがなくてもプロの着物査定員にお願いすれば適正価格を提示
ただし、レシートがなかったからといって高額な査定での買取が実現しなくなるわけではありません。なぜなら、レシートのあるなしでその百貨店ブランドの着物の価値が変動するわけではないからです。
プロの着物査定員にお願いすれば、百貨店ブランドの着物であることはすぐに分かりますし、大体の購入金額も予想してもらえます。そのため、買取の査定の金額も適正価格で提示してもらえるのです。
したがって百貨店ブランドの着物に限らず、着物の買取をしてもらう際には、適正価格で査定のできるプロの着物査定員にお願いするのがおすすめです。着物の価値というのは、素人目に分かるものではありません。
ネットオークションやリサイクルショップに出しても高額査定は不可能
百貨店ブランドの着物に限らず、着物を買取してもらう手段として注意したいのが、ネットオークションやリサイクルショップに出すことです。ネットオークションに出せばオークションだから高く売れるような気がします。
しかし、ネットオークションやリサイクルショップというのは、着物のプロではありません。
もちろん、ネットオークションに参加している方の中には、着物を見る目を持った人もいるかもしれませんが、できるだけ安く仕入れたいと思っている人も多いです。
そのため、ネットオークションやリサイクルショップに百貨店ブランドの着物を出しても、その価値が分からずに高額な査定をしてもらえないこともしばしばあります。高級着物なのに、こんな値段でしか買取しないの、なんてこともザラです。
百貨店ブランドの高額査定におすすめはネットの「着物買取サービス」
百貨店ブランドの着物など、高級着物ほどきちんとプロの目を持った査定員に査定してもらいましょう。どんなところに頼めばいいのかと迷うところですが、手軽にお願いしたいのであればネットの「着物買取サービス」がおすすめです。
ネットで注文すれば、ご自宅までプロの査定員が訪問してくれ、査定を行ってもらえます。あらかじめどのような着物であるのか伝えておけば、大体の買取の査定額を提示してくれるところもあります。
さらに自宅訪問が不安という方の場合には、女性の査定員を指定できる業者も存在します。着物買取を専門に行っているところであれば、どこの百貨店の着物であるのかも適切に判断してもらえるので、適切な査定をしてもらえます。
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家にある着物をどこに査定依頼すれば高く売れるのでしょうか。まだ売るかわからないけど「値段だけ知りたい!」という方もいるでしょう。
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まとめ
百貨店ブランドの着物は、現在の着物界でも特別な存在です。なぜなら、一度は着てみたいと思っている人も多いですし、敷居が高いことからすぐに手に入る着物ではないからです。流通も少ないので、オリジナル感も強めです。
百貨店は、そもそも呉服店を起点として創業しているところが多いです。有名な三越や伊勢丹、松坂屋などは元々呉服店だった百貨店です。
呉服店だった百貨店というのは歴史も古く、百貨店の老舗といわれるところで、1600年代に創業しているところもあります。
百貨店は、呉服系の百貨店と電鉄系の百貨店に分けられます。電鉄系の百貨店とは、駅のターミナルビルとして創業された百貨店のことです。電鉄系の百貨店も商品にこだわりを持っていることから、高級着物を取り揃える傾向にあります。
そのことから、百貨店で販売されている着物というのは、呉服系の百貨店であるのか電鉄系の百貨店であるのかに関わらず、百貨店ブランドであるというだけで買取の際に高額な査定をしてもらえる可能性が高いです。
特に、単純に百貨店ブランドの着物というだけではなく、人間国宝が作った着物であったり伝統工芸品の着物であったりすると、買取相場を大きく超えた査定をしてもらえることもあります。