【画像あり】着物の価値を決める「証紙」ない場合は査定額に影響する

証紙とは、産地や製造元を示す着物の履歴書のようなもので、あることで正統な価値を証明しやすくなります。

大島紬や結城紬などの伝統工芸品では、証紙の有無が査定額に大きく影響することもあります。

証紙の有無は査定額に大きく関わりますが、証紙がない着物でも買取は十分に可能です。

この記事では、証紙の意味や見方、査定での扱われ方、証紙がない場合の対応まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。

着物の価値がわかる証紙とは

証紙とは、着物や反物の「産地」「素材」「製造者」「織り方」などを証明するための正式な書類です。

多くの場合、反物の端や箱の中に添えられており、産地組合や工房、製造元などが発行します。

証紙を見ることで、その着物がどこで作られたのか、どのような伝統技法が使われているのかを確認できるため、査定時に重要な判断材料となります。

たとえば、本場大島紬や結城紬などのように、産地名に本場がつく伝統工芸品では、証紙がその真偽を見極めるための根拠になります。

これがあることで、着物の由来や品質に対して信頼性が高まり、買取時も「確かな出どころのある一着」として扱われやすくなります。

証紙があることで、査定士がその着物の価値を明確に判断できる。それが、証紙の最大の役割といえます。

証紙に記載されている6項目と見方

着物の価値を証明する証紙には、6つの項目が記載されているので確認してみましょう。

まず一つ目が産地の商標登録で、どこの地域産の着物なのかが分かります。

2つ目が、着物の製造元である織元の氏名です。

更に3つ目は伝統工芸品マークです。高級着物と呼ばれる由緒正しい着物は伝統的工芸品として国に認められ、マークを貼ることを許されているものがほとんどです。

また4つ目は機械織りなのか手織りなのかの記載で、5つ目は素材の原料名で、たとえば絹100％などと記載されています。最後の6つ目は着物の染め方の方法です。

染めや藍染めなど染め方の種類が豊富ですが、当該着物はどの染め方なのかが分かります。

1. 産地の登録商標

産地の登録商標というのは、着物がどこの地域で作られたどのブランドに属するものなのかを明白に示すための表示です。

例えば大島紬といっても、産地は一つではなく鹿児島県や奄美大島、宮崎県などたくさんあります。産地が記載していなければ、購入者にはどこ産のものなのかがよくわかりません。

産地が異なると、同じ大島紬でも織り方などが違ってきます。そこでどこの大島紬かをはっきりさせるために産地の地名の記載が必要となるのです。

2. 織元の名前など

着物の証紙に織元、つまり製造者の名前が記載されていれば製造者が購入者にもわかるので、安心して売買できます。

また、証紙はその着物高級ブランドの組合が発行しており、基本的に組合に加入している製造者のみ証紙が発行され、貼付が可能となります。

そのため、証紙に記載があるということは、組合によって技術が保証された製造者であることが購入者にも分かるので、信用にもつながるというわけです。

3. 伝統工芸品マーク

着物の証紙にある伝統工芸品マークは、経済産業大臣によって認定を受けた伝統工芸品に貼付が許されるマークです。

長方形の上半分に振の文字、下半分に日の丸が描かれているのが特徴です。

1974年施行の「伝産法」に認められ伝統工芸品マークが記載されている証紙について

証紙には伝統工芸品として認められ、そのマークが記載されているものもあります。

1974年に「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」通称「伝産法」という法律が制定され、公布されました。(参照：経済産業省「第３０回伝統的工芸品月間国民会議全国大会の開催概要」)

この法律は古来より受け継がれてきた伝統を未来へ引き継ぎ、発展振興させることを目的として作られています。

伝産法には指定要件があり、条件を満たし、検査に合格した工芸品を伝統的工芸品に指定し、伝統マークを貼付したり、事業の実施のさいに国の補助が受けられるなどの効果を得ることができるのです。

着物にも伝統工芸品として指定されたものがあり、証紙には伝統マークが記載されているというわけです。

伝統工芸品マークが貼付されていると、着物の価値が公的に認められていると言えるので、信用度が上がります。

4. 機械織りか手織りか

着物の織り方には、手で織る「手織り」と機械を使って織る「機械織り」があります。また、手織りもしくは機械織りの中でも、使う糸の材質などによって織り方に種類がいくつかあります。

織り方が買い手にもすぐ分かるように、織り方によって証紙の色や表示が変えてある場合が多いのです。

例えば鹿児島県産の本場大島紬だと、緯絣は機械織りも手織りも同様で、ブルーの旗印に緯絣の赤文字が印字されていますが、機械織りの縞大島はオレンジの旗印を使っています。

5. 絹100%

着物の証紙の中には、使われている糸が絹100％の場合は記載がはっきりなされています。買い手にとってどんな原材料が使われているかは、品質を左右する重要なポイントとなるので、明示してあれば安心して購入できるからです。

ただ例えば博多織は、絹100％のものばかりではなく、使用している糸の材質によって証紙の色を変えています。

例えば絹50％以上の製品だと「金」、絹50％未満の製品では「青」というように証紙が色分けされているので分かりやすいと言えます。

6. 染め方(泥染め)など

着物を作る際に使う糸が染められている場合、どのような方法、材料を使って染めてあるのかを明らかにするのが染め証紙です。

糸の染め方には天然染料を使ったもの、泥を使った泥染めや、植物の藍を使った藍染めがあります。

他にも泥と藍の両方を使った泥藍染めや、泥と化学染料で染めた糸を使った色泥染め、草木を使った草木染などがあります。

一方、化学染料を使ったものもあります。証紙にはどのような染め方をしてあるのかを色や図などで区別してあるので、証紙を見れば一目瞭然です。

【見本画像あり】有名着物の証紙一覧

ここでは、実際の証紙画像を交えながら、産地ごとの証紙の特徴を紹介していきます。

伝統工芸組合ごとに証紙の形式や表記は大きく異なります。それぞれの証紙の見方や特徴を、画像を確認しながら順番に見ていきましょう。

本場大島紬「手織り」の特徴と見方

全国的にも有名な鹿児島県産の本場大島紬の証紙は、手織りと機械織りでは違いがあります。

手織りは、細かな絣のみで模様ができているのが特徴で、縦と横の糸を交互に織り込む平織りが基本です。

平織りにも経緯絣や緯絣、縞大島の織り方があります。

鹿児島県大島紬の手織りの経緯絣証紙は、ブルーの旗印に「鹿児島県本場大島紬協同組合」連合会が発行する伝統工芸品マークがついているのが特徴です。

同じく緯絣の証紙は、ブルーの旗印に、左側の純絹織物の上に緯絣という赤文字の捺印があり、あとは伝統工芸品マークがついています。

手織の縞大島の場合は機械織りと同じものが貼られるので、次の機械織りの項目で確認してみましょう。

本場大島紬「機械織り」の特徴と見方

鹿児島県産の本場大島紬の機械織りは緯絣や縞大島、染め大島などの織り方があり、織り方の種類によっては証紙も違ってきます。

まず緯絣の場合、ブルーの旗印に手織の場合と同様、向かって左側純絹織物の上に赤文字で緯絣の捺印がなされており、向かって右側に「鹿児島県絹織物工業組合」発行の伝統工芸品マークがついています。

また、縞大島の場合、オレンジの旗印に向かって右側に、伝統工芸品マークではなく丸い金色の正絹マークが貼付されているのです。

染め証紙の特徴と見方

本場大島紬の染め方は、基本的に糸をは先に染めてから織る先染めになります。また染料は天然由来と化学染料に分けられています。

天然染料では、泥や植物藍などを使った泥染めや泥藍染め、色泥染めや白泥染め、草木染めや正藍染めなどがあります。化学染料では白大島や色大島、染め大島などの染め方があります。

染め証紙にも種類があって、2人の職人が泥染めを行っている絵が記されている「古代染色純泥染の証紙」は、基本的には泥染めの基準をクリアしたものに貼付されます。

ただし、藍泥染めや色泥染めなど泥以外のものが一部使われている場合もこの証紙が貼られます。

また、植物の藍の絵が記されている古代染色純植物藍は、藍染めの基準をクリアした場合に貼られる証紙です。

本場奄美大島紬の特徴と見方

本場奄美大島紬の証紙は、下半分の右端に金茶色の地球を象った印、その隣に朱色の文字で本場奄美大島の文字が織り込まれているのが特徴です。

また上半分には右端に伝統工芸品としての伝統証紙が貼られ、その左側には地球印の本場奄美大島紬であることを証明する登録商標や織元の氏名などが記載されています。更にその左側には染め方を記した染め証紙が別に貼られています。

ブルーの古代染色純泥染、グレーの草木泥染の証紙などが有名です

そして機械織りの場合は、2006年度からグレーに金色の地球印のサイドに奄美産地と記載された証紙が使われるようになりました。

「結城紬」の特徴と見方

重要無形文化財に指定されている結城紬の証紙のうち、本場結城紬検査共同組合が品質を保証している組合責任証は4つあって、品質表示、産地証明や糸とり婦人図、本場結城紬検査共同組合の指定条件をクリアしたことを証明する検査証などがあります。

品質表示は絹100％の他に、真綿手紬100％と表示されています。産地証明は中央に朱色で「結」の文字が記されており、糸取り婦人図は女性が手紬の作業を行う図が記されているものです。

産地証明と糸取り婦人図、検査証は3つで1セットとして扱われます。

また、織り方によって使われる証紙が異なり、例えば平織と地織による技法で製作された場合はグレーの検査之証、平織と高機による技法で製作された場合はピンクの検査之症になります。

「博多織の証紙」の特徴と見方

博多織には、製品の素材に応じて異なる色の「証紙（ラベル）」が貼られています。

これは使用されている糸の種類によって分類されており、かつては以下のように5種類の証紙が存在していました。

証紙の色	特徴
金（ひし形）	経糸・緯糸ともに本絹を使用した製品
緑	経糸が本絹、緯糸が別種類の絹糸（本絹以外）
紫	経糸・緯糸ともに本絹以外の製品
青	麻・綿などの天然繊維や合成繊維を使用した製品
黒（四角）	着尺や袴用に使われる専用の証紙（文字は「博多」）
丸証紙	小物や雑貨向けの製品に使用されていた補助的な証紙

これは2008年当時の証紙（旧制度）です。

制度変更により、2011年に上記5種類の証紙は2種類に統一されました。

• 金証紙：絹の使用割合が50%以上
• 青証紙：絹の使用割合が50%未満（麻・綿・化学繊維など）

このように、「金」「青」の2種類に簡略化されたため、旧証紙と見分けがつきにくい着物もある点には注意が必要です。

着物買取では証紙の有無が査定額に影響する

着物を売ろうと考えたとき、思わぬ落とし穴となるのが「証紙（しょうし）」の有無です。

証紙がある着物は「本場の正統品」として評価されやすく、買取価格が高くなりやすい傾向があります。

ただし、証紙がすべてではありません。証紙があっても状態が悪ければ評価は下がりますし、証紙がなくても、状態や柄、作家性などの別の要素でしっかり評価されるケースもあります。

ここでは、証紙の査定への影響、証紙がない場合の対応などを整理します。

証紙がある着物は「正統な価値」として評価されやすい

着物買取の現場では、証紙があるかどうかで評価の出発点が変わると言っても過言ではありません。

証紙が付いている着物は「正統なルートで作られた、本場の着物」として扱われ、査定士にとってもその価値を説明しやすくなります。

とくに伝統的な技法や産地ブランドに属する着物の場合、証紙があることで信頼性がぐっと高まり、価格にも反映されやすくなります。

編集部でも、証紙付きの「本場大島紬」や「本場結城紬」を査定に出した際には、担当者が「この証紙があるだけで安心してお値段をつけられます」と話していました。反物の状態が良かったこともあり、いずれも想像より高い査定額が提示されたのが印象的です。

もちろん、証紙があれば必ず高価買取になるとは限りません。汚れや日焼け、寸法などの要素も見られますが、それでも証紙は「正統性を裏付けるもの」として強い信頼を得ています。

とくに市場価値の高い着物ほど、その証明が重要視されるため、証紙のある着物はスタート時点から一歩リードしていると言えます。

証紙がないと買取価格は下がる？査定で見られるポイント

証紙がない着物は、「価値がわからないもの」として慎重に扱われることが多く、査定額が下がる傾向があります。

とくに伝統工芸品や有名産地の着物であればあるほど、証紙がないことで本物かどうかの判断が難しくなり、評価が下がりやすくなります。

とはいえ、証紙がないからといって必ずしも「価値がない」というわけではありません。査定では、以下のような点も重視されます。

• 着物の素材（正絹か化繊か）
• 汚れ・シミ・カビなどの状態
• 色柄やデザインの需要
• サイズや仕立ての丁寧さ
• 落款や作家名の有無

裏を返せば、買取価格が下がる条件は複数あるということです。詳しくは「着物買取で値段がつかない理由」の記事を合わせて確認してください。

「証紙がない＝売れない」と思い込まず、まずは状態を整えて査定に出すことが大切です。

証紙の有無で変わる着物の買取相場

証紙の有無は、着物の買取相場に大きく影響します。

とくに産地名がブランドとして認識されている「本場大島紬」や「結城紬」「牛首紬」などでは、その差が数千円～数万円以上になるケースも珍しくありません。

一般的な相場感としては以下のような違いが見られます。

着物の種類	証紙ありの相場	証紙なしの相場
本場大島紬	20,000～50,000円	5,000～20,000円
結城紬	30,000～70,000円	10,000～30,000円
牛首紬	15,000～40,000円	5,000～15,000円
一般的な訪問着	3,000～10,000円	1,000～5,000円

※上記はあくまで目安であり、状態や需要により変動します。

編集部で過去に査定を受けた「本場大島紬」の場合、証紙付きでは4万円近い査定額がついた一方、証紙のない似たような柄・状態の反物は1万円台の評価となりました。

どちらも正絹で、保存状態も問題なかったものの、「確証があるかどうか」が大きな分かれ目になっていた印象です。

このように、証紙の有無は「確かにその価値がある」と裏付ける材料になるため、買取価格にもはっきりと表れる傾向があります。

証紙だけで判断されない理由

証紙は着物の価値を示す大きな手がかりにはなりますが、査定では「証紙だけ」で評価が決まるわけではありません。

むしろ、経験豊富な査定員であれば、証紙の有無に関わらず、織りの精度や生地の質感、柄の緻密さなどから本物かどうかをしっかり見極めています。

また、証紙がついていても状態が悪ければ評価が下がることもあります。

黄ばみやカビ、寸法が極端に小さいものなどは、たとえ証紙がついていても需要が低く、価格が伸びないケースがあります。

つまり、査定員は証紙を「参考資料」として扱いながらも、実物の質や市場でのニーズを加味して総合的に判断しています。

証紙があれば安心ですが、なくても正当な評価をしてくれる業者を選ぶことで、納得のいく取引につながりやすくなります。

着物買取のからくりの記事で査定の仕方について詳しく解説しています。

証紙がない着物でも買取してもらえるケースは多い

「証紙がなければ売れないのでは」と不安になる方は少なくありませんが、実際には証紙がなくても買取してもらえるケースは多くあります。

とくに着物買取専門業者では、証紙がない着物でも織りや素材、仕立ての丁寧さ、作家性などから総合的に判断し、しっかりと査定してくれます。

ここでは、証紙がなくても買取されやすい着物の特徴や、査定時に役立つ情報、実際に売却できた体験も含めて詳しく紹介していきます。

証紙なしでも買取できる着物の特徴

証紙がない着物でも、一定の条件を満たしていればしっかりと評価されることがあります。とくに次のような特徴を持つ着物は、証紙がなくても買取対象として扱われるケースが多くあります。

正絹素材	ポリエステルやウールではなく、絹100％の着物は素材の良さで評価されやすい
仕立てが丁寧・状態が良い	寸法が標準的で縫製がしっかりしており、シミやカビがないものは再販しやすい
柄やデザインに需要がある	落ち着いた色柄・現代的なデザイン・フォーマル用途の着物は高評価につながる
作家物や工房作品の可能性がある	落款や作風から評価されることもあり、証紙がなくても高価買取になる場合がある

実際に編集部でも、証紙のついていなかった付け下げを査定に出したところ、「絹の質と柄のバランスが良く、仕立ても丁寧なので評価できます」と説明され、証紙付きの一般的な小紋よりも高値で売却できたことがありました。

証紙がないからといって諦めず、まずは専門業者に相談してみるのが第一歩です。

証紙がないときに役立つ「落款」や「作家名」

証紙がない着物でも、「落款（らっかん）」や「作家名」が入っていれば、査定でプラス材料になることがあります。

落款とは、着物の裾や裏地などに押されている署名や印章のことで、作家物であることや工房の出どころを示すものです。（落款の詳細情報はこちらをご覧ください。）

これがあることで、査定員が着物の背景や価値を判断しやすくなります。

とくに有名な染織家や人間国宝の作品であれば、証紙以上の評価につながる可能性もあります。たとえば、「志村ふくみ」や「久保田一竹」など、名前自体に市場価値がある作家の着物は、証紙がなくても高価買取になることがあります。

ただし、落款があるからといってすべてが高く売れるわけではなく、状態や柄、素材もあわせて総合的に判断されます。

落款が薄れていたり読みづらかったりする場合でも、専門業者であれば丁寧に確認してくれるため、まずは相談してみるのがよいでしょう。

証紙がなくても対応してくれる着物買取専門業者

証紙がない着物を売るときは、「査定経験が豊富な専門業者を選ぶこと」が何より大切です。

リサイクルショップや一般の買取店舗では、証紙がない着物を「価値が不明」として低く見積もられるケースもありますが、着物買取に特化した業者であれば、証紙がなくても着物の質や仕立て、落款などを総合的に見て査定してくれます。

• ザゴールド：状態やサイズ、柄の需要など総合評価が得意
• バイセル：証紙なしの買取実績も多く、全国出張対応で便利
• 福ちゃん：落款や素材を丁寧に確認し、証紙なしでも対応が柔軟

これらの業者では、査定前に「証紙がなくても大丈夫ですか？」と確認しておくと安心です。

どの業者も証紙の有無だけで査定を決めるのではなく、目利きの力で総合的に評価してくれるため、まずは相談してみる価値があります。

証紙がない着物を高く売るならザゴールドがおすすめ

証紙が付いていない着物でも、「売れない」とあきらめる必要はありません。

実際、証紙の有無だけで価値が決まるわけではなく、仕立てや生地、柄の良さなどを総合的に評価してくれる専門業者なら、しっかりと価格をつけてもらえるケースも多くあります。

まとめ｜証紙の有無で慌てず、着物に合った売り方を選ぶ

ここまでの内容を振り返ると、「証紙がないからといって、すぐに諦める必要はない」というのが結論です。

たしかに証紙は、産地や製造元を証明する履歴書のような役割を果たし、特に大島紬や結城紬のような伝統工芸品では査定額に大きな影響を与えるケースもあります。

しかし、証紙がなくても着物そのものの価値を正しく評価できる専門業者であれば、買取は十分に可能です。

証紙の有無にかかわらず、着物をよりよい条件で手放すには、次のような手順で進めるのがおすすめです。

証紙付きの着物はもちろん、証紙のない着物でも買取実績のある業者に依頼すれば、しっかりと価値を見てもらえる可能性は十分あります。

「古いから」「証紙がないから」と諦めず、まずは無料査定から一歩踏み出してみてください。