着物のLINE査定は【仮の金額】メリット・デメリットと本査定の流れを完全ガイド

着物を売ろうと思っても、どこに頼めばいいか分からない、持ち込むのは面倒と感じて迷っている方は多いものです。

そんなとき、スマートフォンで写真を送るだけの「ライン査定」は、気軽に価値の目安を知る手段として非常に便利です。

ただし、ライン査定で出るのは仮の査定額にすぎません。実物を確認したうえで行われる本査定では、保存状態や細かな仕様によって価格が上下することも珍しくありません。

本記事では、ライン査定の仕組みから申込み手順、仮査定と本査定の違い、そして注意点や活用のコツまで詳しく解説していきます。

着物のライン査定の利用の流れ

着物の売却を検討していても、「いきなり店舗に持ち込むのは面倒」だとか「価値がわからないまま売るのは不安」という人も多いのではないでしょうか。

そんなときに便利なのが、スマートフォンを使った「ライン査定」です。着物の写真を送るだけで、おおよその査定額を確認できるサービスで、近年は多くの着物買取業者が取り入れています。

ここではライン査定の申込み方法や利用の流れ、メリットや注意点を丁寧に解説していきます。

ライン査定の申込みから結果受け取りまでの流れ

着物のライン査定は、思っている以上にシンプルで、スマートフォンがあれば誰でも手軽に利用できます。

大まかな流れは「友だち追加→写真送付→仮査定→発送→本査定→振込」というステップです。

このように、ライン査定は「まず価値を知る」という第一歩としてとても便利な方法です。

ただし、あくまで仮の価格という点を理解した上で活用することが大切です。正式な買取額は、実物を送ってからの「本査定」で確定します。

ライン査定の4つのメリット

ライン査定が支持されている理由は以下の4つのメリットがあるからです。

① 自宅から一歩も出ずに済む	着物を持ち込む必要がなく、スマホで写真を送るだけ。 外出や重い荷物の運搬が不要。
② 操作が簡単で気軽に始められる	LINEアプリを使うだけで、申し込みから結果確認まで完了。 難しい入力や面倒な手続きがない。
③ 返信が早く、査定結果がすぐ届く	早い業者では当日中に仮査定結果を返信。 タイミングが合えば30分以内のケースもあり。
④ 査定は無料・キャンセルも可能	査定だけなら費用がかからない。 仮査定に納得できなければそのまま断ることもできる。

「売るかどうかはわからないけれど、着物の価値だけ知りたい」という人にとって、LINE査定はまさにぴったりの入り口です。

忙しい日々の中でも、着物整理の一歩を踏み出しやすくしてくれる方法といえます。

ライン査定の限界「査定額が変わる可能性」

ライン査定は手軽で便利な反面、仮査定と本査定の金額に差が出ることがある点には注意が必要です。これは、ライン査定が「写真と簡単な情報だけをもとにした仮の見積もり」であるため、実物の状態を直接確認する本査定で再評価が行われるからです。

たとえば、写真では写っていなかったシミや色あせ、におい、裏地の劣化などが確認された場合、減額につながる可能性があります。

逆に、証紙や落款がしっかり確認でき、状態も良好であれば、仮査定より高くなるケースもあります。

また、写真の撮り方によっても査定額が変わることがあります。全体像が見えづらい、明るさが足りず詳細が伝わらない、といった写真では、正確な判断が難しく、控えめな金額を提示される場合もあるため注意が必要です。

このように、ライン査定はあくまで「目安を知るための入口」であり、正確な買取額は本査定で決まる仕組みです。

ライン査定をする前に確認すべきポイント

ライン査定は写真で手軽に査定額の目安を知ることができますが、そのぶん、事前の準備によって結果が大きく変わることもあります。

「なんとなく写真を送ってみた」だけでは、本来の価値よりも安く見積もられる可能性があるため注意が必要です。

ここからは、査定額に影響する具体的なチェックポイントを詳しく解説していきます。

1. 高く売れやすい着物の特徴（産地証紙・作家名・裄・身丈など）

ライン査定でも、高く評価されやすい着物にはいくつかの共通した特徴があります。これらのポイントを事前に把握しておくだけでも、仮査定での印象が大きく変わります。

産地証紙がある	大島紬や結城紬などの伝統産地の証紙が残っていれば、その着物が本物である証拠になり、価値が高まる傾向。
作家物・落款入り	有名作家や人間国宝の作品には高値がつきやすく、落款（らっかん）があれば証明として評価。
身丈・裄丈が現代向きのサイズ	リユース市場で着やすいサイズ（身丈160cm前後、裄丈65cm以上）は需要が高く、買取価格に反映されやすい。
証紙やたとう紙、購入時の明細が残っている	付属品が揃っていると保管状態の良さや信頼性が伝わり、査定時の印象が良くなる。
ほとんど着用していない・未使用	シミや着用感のない状態であれば「新品に近い」と評価されやすい。

ライン査定では写真が判断の全てになります。こうした価値を伝える情報を意識的に写し込むことで、仮査定の段階でもしっかりとした評価を得やすくなります。

写真で評価されるポイント（全体像・落款・汚れのアップ）

ライン査定では、送った写真がすべての判断材料になります。つまり、写真の内容や質によって査定額が大きく変わることも珍しくありません。

査定担当者が「実物を見なくても状態や価値がわかる」と感じられるような写真を送ることが、納得できる仮査定額への近道です。

以下のようなポイントを押さえて撮影すると、着物の魅力や状態が正しく伝わりやすくなります。

写真の種類	撮影のコツ
着物の全体像	畳んだままではなく、全体を広げて撮影。 全体の色柄や雰囲気が伝わるように。できれば裏地も見せる。
落款（らっかん）・作家名の印	落款がある場合は、接写でくっきり写す。 光の反射に注意して撮影。
証紙	着物のたとう紙やラベルなどがあれば、それも一緒に撮影。 証紙の文字が読めるように写す。
汚れ・シミ・傷	あえてマイナス点も撮影。「隠さずに伝える」ことで業者側の信頼感が増し、減額幅が抑えられることもある。
サイズが分かる写真	裄丈や身丈が分かるように、メジャーを当てた状態を撮っておくと親切。 業者によっては別送でも可。

「きれいに撮ること」よりも、「情報を的確に伝えること」が大切です。スマートフォンで十分対応できるので、明るい場所で、焦らず丁寧に撮影するようにしましょう。

値段がつきにくい着物の状態（シミ・黄変・サイズが合わない）

ライン査定を依頼してみても、「思ったより安かった」とか「値段がつかなかった」というケースは少なくありません。

実際に査定を受けてみると、着物の種類やブランドだけでなく、状態の良し悪しが査定額に大きく影響することがわかります。

とくに以下のような着物は、ライン査定でも本査定でも価格がつきにくい傾向があります。

• シミ・カビ・黄ばみがある
• サイズが極端に小さい・丈が短い
• においが強い
• 生地が劣化・硬化している
• 古い化繊やポリエステル製

こうした状態の着物は、あえて「傷あり」や「シミあり」などを写真とともに明示することで、誠実さが伝わり、減額幅を抑えられる場合もあります。

逆に、隠していても本査定で必ず見つかるため、正直に伝えることが結果的に納得できる取引につながります。

ライン査定後の「本査定の流れ」

ライン査定で仮の査定額を受け取ったあと、実際に着物を売却するには「本査定→買取承諾→発送（または出張・店頭）」という流れに進みます。

この段階では、実物を業者側が手に取り、状態や素材・寸法・においなどを細かくチェックしたうえで最終的な金額が提示されます。

ここからは、ライン査定後の本査定〜売却完了までに押さえておきたい流れと注意点を、より具体的に解説していきます。

仮査定額から本査定額が変わる理由

ライン査定で提示された金額は、あくまで「仮の見積もり」にすぎません。実物を送って本査定に進むと、最終的な買取額が上下するケースは少なくありません。

その理由は大きく分けて以下の3つです。

• 写真では分からなかった汚れ・におい・サイズの確認
• 仮査定時に伝えていなかった情報が影響する
• 送料・キャンセル条件が業者によって異なる

着物の生地の状態、保管中に付着したカビ臭、裏地や袖口の汚れなど、写真だけでは判断しきれない要素が多く、本査定で確認された内容によっては減額につながります。

また、「証紙の有無」 「反物か仕立て済みか」 「購入時期・使用回数」など、仮査定時に十分に伝えていなかった情報が、本査定で明らかになることがあります。その結果、価値が再評価されて金額が上下するケースがあります。

宅配で本査定に進む場合、多くの業者は「送料無料・キャンセルも無料」をうたっていますが、キャンセル時の返送料だけは自己負担となるケースもあります。

特に、値段がつかなかった着物や、複数点送って一部のみ売却する場合には、返送料がかかる可能性があるため事前の確認が必要です。

また、一部の業者では「仮査定に同意した時点で買取成立」とみなされる条件もあるため、ライン査定＝契約ではないという前提で、最終的な合意は必ず確認するようにしましょう。

宅配・出張・店頭買取のメリット・デメリット

ライン査定で仮の価格を確認したあと、正式な本査定に進む際には「宅配買取」 「出張買取」「店頭持ち込み」 のいずれかを選ぶことになります。

それぞれに特徴があり、自分の状況や希望に合った方法を選ぶことが大切です。

	メリット	デメリット
宅配買取	・全国対応が多く、どこに住んでいても利用できる ・好きなタイミングで発送できる ・業者によっては宅配キット無料	・査定完了までに数日かかる ・キャンセル時の返送料がかかることがある
出張買取	・玄関先で査定してくれるので手間がかからない ・査定後すぐに売却でき、即現金化も可能	・日時調整が必要 ・一部地域では非対応の業者もある ・知らない人が来ることに抵抗を感じる人も
店頭持ち込み	・その場で査定 ・現金化できる ・直接担当者とやり取りできる安心感がある	・近くに店舗がないと使えない ・持ち運びが大変（特に複数枚の場合）

編集部でもこれまでに3パターンすべてを体験しており、それぞれに向き・不向きがあると感じました。

たとえば、宅配は時間の制約がなくて便利ですが、返送になるとやや手間に感じる人もいます。

キャンセル・返送時の費用・手続きのチェックポイント

ライン査定から本査定に進んだものの、「提示された金額に納得できなかった」 「やっぱり売るのをやめたい」というケースも少なくありません。

そうした場合、キャンセルや返送対応がどうなっているかは、事前にしっかり確認しておくべき重要なポイントです。

キャンセル料	多くの業者はキャンセル無料。ただし一部ではキャンセル手数料が発生する場合もあるため、事前に明記されているかチェックが必要。
返送料	査定を断った場合の返送料は「自己負担」が基本。 中には「返送料無料」と明記している業者もあり、安心感に差が出る。
キャンセル方法	LINEや電話でキャンセル可能な業者が多い。申し出るタイミング（例：査定額通知から何日以内など）にも注意。
査定後の保管期間	キャンセル後すぐに返送されない場合、数日〜1週間の保管期間が設けられていることもある。長期放置すると返送できないケースも。

事前に細かい部分まで確認せず進めてしまうと、思わぬ出費やトラブルにつながることがあります。

また、対応の早さや丁寧さも安心して利用できるかどうかを判断する材料になります。仮査定の段階で質問したときのレスポンスや説明のわかりやすさを見て、「この業者なら任せても大丈夫」と思えるかどうかを自分の基準として持っておくとよいでしょう。

ライン査定を扱っている主な着物買取業者の比較

ライン査定を導入している着物買取業者は年々増えており、どこを選ぶかによって査定のスピードや対応の丁寧さ、キャンセル条件などに違いがあります。

どの業者を使っても同じように見えて、実は査定基準やLINEの対応方針はかなり異なるのが実情です。

ここからは、実際にライン査定を導入している代表的な着物買取業者を紹介しながら、それぞれの特徴や向いているケースを詳しく見ていきます。

たんす屋のLINE査定の特徴・対応時間・送料条件

たんす屋は、全国に店舗を構える老舗のリユース着物専門店です。ライン査定にも力を入れており、スマホ1つで査定から買取までを完結できる体制が整っています。

たんす屋のライン査定は、以下のステップで進みます。

「査定専用LINEアカウント」があるため、やり取りがスムーズで、仮査定結果の返信も早い傾向にあります。

仮査定の返信は営業時間内であれば当日中の返信が基本とされています。

宅配キットは無料で提供され、着払いでの発送も可能です。ただし、キャンセル時の返送料は自己負担となるため、仮査定の段階で十分に納得してから発送するのが安心です。

たんす屋はリユース市場に強く、普段着・古い着物・小紋やウールなどの安価帯着物も取り扱い対象に含まれます。

高級着物だけでなく、「値段がつくか分からない着物も相談したい」という人に向いています。

菊乃屋のライン査定の特徴・得意な着物ジャンル

菊乃屋は、着物や帯、小物類を中心に買取を行う着物専門業者で、ライン査定にも積極的に対応しています。

老舗業者のような大手ではありませんが、「専門性と対応の丁寧さ」で口コミ評価が高いのが特徴です。

菊乃屋は、対応する着物ジャンルが幅広いのが特徴です。振袖や訪問着、小紋、紬といった定番の着物はもちろん、和装小物や帯留め、反物などもLINE査定の対象に含まれています。

特に年配の方や一人暮らしの女性など、訪問査定に不安を感じる層にとってはうれしいポイントです。

さらに印象的なのは、「古い着物でも捨てる前に一度ご相談ください」と公式に案内している点です。状態が悪かったり、価値がわからない着物でも気軽に相談できる雰囲気があり、処分を迷っている人にも優しいスタンスが伺えます。

MARUKA（マルカ）のライン査定の特徴・高価査定が期待できる条件

MARUKA（マルカ）は、ブランド品や時計の買取で有名な総合買取業者ですが、着物の買取にも力を入れており、LINE査定にもスピーディーに対応しています。

特に「高額商品に対する査定力」が強みで、作家物や証紙付き着物など、価値がはっきりした品にはしっかりと価格をつけてくれる印象です。

MARUKAは、ブランド系・高級品に強い買取ノウハウを持っており、着物ジャンルにおいても「作家物」 「落款・証紙付き」 「保存状態が良好」な品については高評価を出しやすい傾向があります。

とくに再販ルートを多数持っているため、流通性のある着物はしっかりと価値を見極めてくれます。

一方で、カジュアル着やノーブランド、汚れのある古い着物などについては査定額が低めに出ることもあるため、「状態や品質に自信がある着物を高く売りたい」人に向いている業者です。

エアリユースのライン査定の特徴・対応の柔軟さ

エアリユースは、着物や骨董品を中心に取り扱う買取業者で、LINE査定・メール査定・電話査定のいずれにも対応しており、利用者のスタイルに合わせた柔軟な受付体制が魅力です。

地域密着型の業者ながら、対応の丁寧さと説明のわかりやすさに定評があります。

エアリユースのLINE査定は、「丁寧なヒアリング」と「対応の柔軟さ」が際立ちます。

仮査定の時点で「お品物の状態が不安な方は、写真がなくてもご相談ください」と案内しており、画像が用意できない人にも親身に対応する姿勢が見受けられます。

また、和装小物や反物といった細かいアイテムも買取対象に含まれており、「着物一式まとめて整理したい」という人にとっては便利な選択肢となります。

「とにかく売る」というより、「納得して手放したい」という人に向いている業者です。

きもの阿波和のライン査定の特徴・初心者へのやさしさ

きもの阿波和は、徳島県を拠点に全国対応で着物買取を行っている業者で、LINEでの無料仮査定サービスを公式に案内しています。

特に「着物を初めて売る人」や「一括整理したい人」に寄り添ったサポート体制が整っており、親しみやすい対応が特徴です。

きもの阿波和の魅力は、初心者目線でのきめ細やかなサポートと、全国対応の柔軟性です。

LINE査定では「着物の種類がわからなくても大丈夫です」と明記されており、知識がなくても安心して依頼できます。

また、仮査定後もLINE上で「発送の仕方がわからない」 「どこまで送っていいか迷っている」といった相談に対して、丁寧に返信してくれる点も高評価です。

ライン査定を活用して「納得できる着物売却」につなげるコツ

ライン査定は、忙しい人や着物に詳しくない人でも気軽に始められる手段ですが、「ただ使うだけ」では満足のいく価格にならないこともあります。

せっかく使うなら、納得できる売却につなげるための工夫や視点を持っておくことが大切です。

ここでは、LINE査定をより有効に使うための具体的なポイントを整理してご紹介します。

複数業者へ比較依頼できる

ライン査定の便利な点は、複数の業者に同時に査定依頼ができるところにあります。写真と簡単な情報を送るだけで、いくつもの業者から仮査定額を受け取れるため、比較することが簡単かつリスクがないのが大きなメリットです。

着物の評価基準や再販ルートは業者によって異なるため、どこに出しても同じ金額になるとは限りません。

また、比較をすることで、各業者の「対応の丁寧さ」や「返信スピード」なども見えてきます。ある業者では数時間以内に丁寧な返信があった一方で、他社では1日以上経っても連絡が来なかったこともありました。

こうしたやり取りの印象は、本査定後の対応にもつながるため、信頼できる業者を見極める上でも重要な判断材料になります。

仮査定の時点では「どこに送るかを決める前の比較検討段階」と考えるのがベストです。金額だけでなく、サービス全体の質を見比べてから依頼先を決めることで、納得のいく着物売却につながりやすくなります。

査定額だけでなく対応や条件もあわせて比較

LINE査定で複数の業者から仮査定額を受け取ると、「一番高いところに送ればお得」と思いがちです。もちろん価格は大切な判断基準ですが、それだけで決めてしまうと、あとから後悔するケースもあります。

まず確認したいのは、「本当にその業者で売れるかどうか」。

仮査定では高い金額が提示されても、実物を送ってみると「やはり値段がつきません」と減額されたり、買取対象外になったりすることがあります。

たとえば、古い着物やサイズが小さいもの、ポリエステル素材などは、業者によって対応が異なるため、再販ルートや得意なジャンルを見極めることが大切です。

次に見ておきたいのが、送料やキャンセルの条件です。多くの業者は「宅配キット無料・着払い対応」としていますが、キャンセル時の返送料が自己負担になることも少なくありません。

そして意外と見落としがちなのが、実際の利用者の声や対応の印象です。LINE査定の段階から返信が遅い、説明があいまい、事務的なやり取りしかない、そうした小さな違和感が、本査定後のトラブルやストレスにつながることもあります。

口コミや評判をチェックするだけでなく、自分がやり取りして感じた安心感も判断材料に含めるとよいでしょう。

「値段がつかない」と思っていた着物でも査定してみる

「古いからもう売れないだろう」 「汚れているから値段はつかないはず」。そう思って、着物を捨ててしまおうとしていませんか？　

実は、思い込みで処分してしまうのは非常にもったいないケースが多くあります。

ライン査定の利点は、「とりあえず試してみる」ことが気軽にできる点にあります。写真を撮って送るだけなので、送料もかからず、自宅にいながら着物の価値を知ることができます。

仮に値段がつかなかったとしても、多くの業者では無料でキャンセルや返送に対応してくれるため、リスクはほとんどありません。

たとえ着物としての再販価値が低くても、帯や和装小物、反物、証紙だけでも価値があると判断されることがあります。

特にリユースやリメイク用途での需要が高まっている昨今、「傷やシミがある着物でも買取OK」としている業者も増えています。中には「捨てる前に、まずLINEでご相談ください」と公式サイトで呼びかけているところもあるほどです。

「どうせ売れない」と決めつける前に、まずは一度LINE査定を使ってみることをおすすめします。

まとめ｜ライン査定を活用して納得できる着物売却を

ここまで、ライン査定の流れからメリット・注意点、本査定までのポイントや業者比較までを詳しく見てきました。

まず意識すべきポイントを整理すると、次の5つが重要です。

一般的なライン査定の流れをステップごとにご紹介します。

編集部でも実際に複数のライン査定を試した結果、「仮査定はあくまで入口」であり、本査定で高価買取が実現するかどうかは業者選び次第であることを実感しました。

特に出張買取での対応が丁寧な業者では、金額アップのケースも多く見られました。