宅配買取であれば、申し込みから発送・査定・入金まで全て自宅で完了でき、査定員を招き入れる必要がありません。
(参照データ:着物買取業者を利用した方へのアンケート)
国民生活センターの調べでは、訪問買取(訪問購入)に関する相談が毎年増えており、「不用な物の査定を頼んだつもりが、貴金属などが強引に持ち去られた」などのトラブルが報告されています。
宅配買取は自分のペースで、安心して進めたい方におすすめの売却方法です。
この記事では、宅配買取の具体的な流れ・メリット・注意点・業者の選び方まで、着物初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。
本記事は着物堂(運営:株式会社LIF)が制作・編集し、監修者(古物商許可証を持つ会員(奈良県公安委員会 第641180000388号))が内容を確認しています。記事内の情報は公開時点のものであり、十分な調査のもと掲載しておりますが、内容が最新の情報と異なる可能性があります。
目次
着物の宅配買取の利用の流れ
宅配で着物を売る方法は、「申し込みから発送・査定・入金」までがすべて自宅で完結する点が大きな特徴です。
店舗へ持ち込んだり、査定員を自宅に招いたりする必要がないため、忙しい人や訪問に抵抗がある人でも気軽に利用しやすい方法といえます。
この手順を把握しておくだけで、初めてでも安心して着物を発送できるようになります。
1. 申し込みから宅配キット到着
着物の宅配買取を利用するには、まず業者の公式サイトなどから申し込みを行います。
多くの業者では、専用フォームに必要事項(名前・住所・連絡先・着物の点数など)を入力するだけで完了します。電話受付に対応している業者もありますが、ネットからの申し込みのほうがスムーズなことが多いです。
申し込みが完了すると、数日以内に「宅配キット」が自宅に届きます。
キットの内容は業者によって異なりますが、一般的には以下のようなものが入っています。
- 着物を入れるダンボールや袋
- 緩衝材(プチプチ)
- 買取申込書
- 着払い伝票(返送用)
なお、キットは無料で送ってくれる業者が多いですが、一部ではキットの同封内容やサイズに違いがあるため、事前に確認しておくと安心です。
特に、着物の点数が多い場合は、大きめの箱を用意してくれる業者を選ぶと、追加送料などを気にせず送れます。
2. 着物を梱包して発送
宅配キットが届いたら、いよいよ着物の梱包作業に進みます。丁寧な梱包は、査定で減額されないためにも非常に重要なステップです。とくに古い着物やシミ・シワのあるものは、梱包方法によって見た目の印象が大きく変わるため、慎重に進める必要があります。
まずは、査定に出す着物の種類ごとに軽くたたんで仕分けします。袋帯や長襦袢などの付属品がある場合は、セットにしてまとめておくと査定がスムーズです。
証紙がある場合は必ず同封しましょう。証紙は着物の産地や価値を証明する重要な書類で、高価買取の判断材料になります。
着物を箱に入れる際は、シワにならないようにやさしく折りたたみ、気泡緩衝材(プチプチ)で包むのが基本です。すき間ができると箱の中で動いて破損することもあるため、新聞紙などでしっかり固定するのがおすすめです。
また、必ず同封する書類があります。
- 買取申込書(キットに同封されている)
- 本人確認書類のコピー(免許証・保険証など)
最後に、業者指定の宅配業者(ヤマト・佐川など)に集荷依頼をするか、コンビニなどから発送します。送料は基本的に着払いですが、事前に「送料無料」と明記されているかを確認することが大切です。
3. 査定・金額提示・振込
着物を発送したあとは、業者が品物を受け取り、査定を行います。査定にかかる日数は業者によって異なりますが、平均すると到着から1〜3営業日以内に結果が連絡されるケースが多いです。
連絡方法は主にメールまたは電話で、事前に希望の連絡手段を選べる場合もあります。
査定結果の連絡では、品物ごとの買取金額が提示されます。ここで重要なのが「価格に納得できなかった場合の対応」です。
金額に同意できない場合、返送料が自己負担になる買取業者も多くあるため、事前の確認は欠かせません。
査定金額に同意すれば、買取契約が成立し、振込手続きに進みます。入金は早い業者で即日〜翌営業日、遅くても3営業日以内には完了するのが一般的です。
このように、申し込みから入金までの全体の流れは、スムーズに進めば1週間以内で完結することもあります。
宅配買取を選ぶべき3つのメリット
宅配買取は、着物を自宅から送るだけで査定・入金まで完了する手軽さが魅力です。
とくに「訪問はちょっと不安」だとか「店舗まで持ち込むのが面倒」と感じる方にとって、宅配は安心感と効率を兼ね備えた手段といえます。
ここでは、宅配買取を選ぶ理由として代表的な3つのメリットをご紹介します。
1. 対面なしで落ち着いて判断できる
出張や持ち込みの場合、査定結果をその場で提示され、その場で決断を求められるケースが多くあります。初めての方や、価格に納得できるか不安な方にとっては、こうした「即決の空気」がプレッシャーになることもあります。
宅配買取であれば、査定結果は電話やメールで通知されるため、誰かに急かされることなく、自分のペースで売却の可否を判断できます。
とくに複数の業者を比較検討したい方や、家族と相談したうえで決めたいという方にとっては、じっくり考える時間が取れることが大きな安心材料になります。
2. 忙しい人でも自分のペースで進められる
宅配買取は、申し込みから発送、査定の確認、買取の承諾まで、すべて自分の都合に合わせて進められます。
日中仕事で不在がちだったり、子育て・介護などで時間が限られている方にとって、「業者と時間を合わせる必要がない」というのは非常に大きなメリットです。
とくに最近では、宅配キットの申し込みもWEBから24時間受け付けており、集荷も日時指定が可能。手が空いたタイミングで発送準備ができるので、無理なく着物の整理が進められます。
3. 周囲に知られずに着物を手放せる
着物を売ることを、あまり周囲に知られたくないという方も多いです。出張査定では業者の車が家の前に停まり、持ち込みでは店舗に入るところを知人に見られる可能性もあります。
宅配買取であれば、梱包して送るだけで手続きが完了するため、誰かと顔を合わせる必要が一切ありません。
特別な事情で人との接触を避けたい方や、一人で静かに整理を進めたい方にとっては、大きな安心材料になります。
とくに、遺品整理や生前整理を進める方からは、「気を遣わずに済んだ」との声も多く、プライバシーを重視したい人には向いています。
宅配買取で気をつけるべき4つの注意点
宅配買取は便利で安心感のある方法ですが、スムーズな取引のためには事前に押さえておきたい注意点もあります。
ここでは、宅配で着物を売る際に気をつけるべき代表的な4つの注意点を挙げ、それぞれ詳しく解説していきます。
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1. 返送料・キャンセル料が発生する可能性
宅配買取で見落としがちなのが、査定後の「キャンセル時」にかかる返送料です。
申し込みや発送時の送料は無料でも、「査定結果に納得できなかった場合の返送」が有料になるケースは意外と多くあります。
もちろん、すべての業者が返送料を取るわけではありません。なかには「査定キャンセルも無料」、「返送料も負担なし」としている業者も存在します。
ただし、そうした業者でも回数制限がある、キャンセル理由によっては対象外など、条件があることもあるため、事前確認は必須です。
着物は1点でもサイズや重さがあるため、返送時には送料が想像以上にかかることもあります。「査定結果に納得できなかった場合どうなるか?」は、申し込み前に必ず確認しておくべきポイントです。
2. 梱包が不十分だと査定減額・破損リスクあり
宅配買取では、発送時の梱包状態が査定結果に大きく影響することがあります。というのも、着物はとてもデリケートな品で、配送中に型崩れや折れジワがついたり、雨や湿気で傷んでしまったりする可能性があるからです。
また、配送中の破損や水濡れに関しては、業者が補償対象外としている場合もあります。
特に「自前で箱を用意した場合」や「規定外の梱包」で送った場合は補償が受けられない可能性が高いため、業者指定の宅配キットを使うのが無難です。
以下のようなポイントを守ることで、梱包トラブルを未然に防げます。
- 着物は畳ジワがつかないよう丁寧に折りたたむ
- 気泡緩衝材(プチプチ)で1点ずつ包む
- 箱の中にすき間があれば新聞紙などでしっかり固定
- 発送前に、箱に「ワレモノ」や「取扱注意」などの注意書きを添える
こうした工夫ひとつで、着物本来の状態を保ったまま査定してもらえる確率が高まります。
3. 着物の状態・付属品・証紙などが査定額に影響
宅配買取では、着物そのものの状態に加えて、付属品や証紙の有無も査定額を左右する大きなポイントです。
「どんな着物でも一定の値段がつく」と思われがちですが、実際はそうではありません。査定では細かな条件が丁寧に見られており、その評価によって金額が大きく変動します。
状態面では、「未使用に近い」、「シミ・汚れがない」、「虫食いやカビがない」といった着物ほど高く評価されやすくなります。
逆に、保存状態が悪いものや、カビ臭が残っているものなどは、値段がつかないこともあります。
また、証紙(着物の品質や産地・作家名を証明する紙)があると、その着物の「価値の証明」になるため、査定額アップにつながる可能性が高いです。
証紙がない場合、たとえ高級品でも「証明できない」ことで評価が下がることもあるため、探せる範囲で必ず一緒に送るようにしましょう。
査定前には、付属の帯・和装小物・証紙類などを丁寧にまとめておくことで、査定員が正しく価値を判断しやすくなります。
4. 思ったより安いという口コミやトラブルあり
宅配買取を利用した方のなかには、「期待よりも査定額が低かった」とか「値段がつかないと言われた」ケースも一定数あります。とくに、古い着物や譲り受けた着物を出す方は、「価値がありそう」と思っていた分、査定結果にギャップを感じやすい傾向があります。
また、インターネット上には「100円査定だった」、「一式送ったのに買取不可で返送料がかかった」などの口コミも散見されます。
ただし、こうしたケースの多くは、そもそも買取対象外の着物(ポリエステル素材・状態が著しく悪いものなど)や、業者の条件を確認せずに依頼してしまった場合に起きています。
そのため、トラブルを防ぐには以下のような事前確認が欠かせません。
- 素材(正絹・化繊など)や状態によって買取可否が分かれることを把握しておく
- 査定不可だった場合の返送料が有料か無料かを確認する
- 評価に納得できない場合はキャンセルできるかをチェックする
- 口コミを見る際は、体験の背景や査定品の詳細にも注目する
納得感のある取引を目指すには、「何が売れるか」を知り、「どんな条件なら断っても損しないか」を把握することが重要です。
宅配買取で「納得できる価格」で売るためのポイント
「せっかく売るなら、できるだけ納得のいく価格で手放したい」。これは誰しもが思うことです。
宅配買取では、ただ送って査定を待つだけではなく、ちょっとした準備や工夫によって査定額を引き上げることが可能です。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
証紙・作家名・産地などプラス査定の条件
宅配買取で納得できる価格を得るためには、着物の「客観的な価値を証明できるか」が重要な鍵になります。
とくに査定で高く評価されやすいのが、「証紙」 「有名作家の落款」 「特定の産地(大島紬・結城紬・加賀友禅など)」といった付加価値のある要素です。
証紙とは、着物がどこで織られたか・どんな特徴があるかを証明する公式なタグのようなもので、多くの場合は反物の端に付属しています。これがあるだけで、「本場大島紬」や「牛首紬」などと証明され、買取業者が再販しやすくなるため、査定額が大きく変わります。
また、有名作家や人間国宝による作品であれば、たとえ使用済みでも「芸術的な価値」として評価されることがあります。産地や技法が明記された伝票・箱などが残っている場合も、必ず一緒に送付しましょう。
証紙が見当たらない場合でも、購入した店舗、購入当時の価格、保存状態などの情報が分かれば、査定時に役立つこともあります。送る前に一度、保管箱やたとう紙(包み紙)などを確認しておくのがおすすめです。
複数業者で比較して見積もる
宅配買取で「納得できる価格」を引き出すには、1社だけに任せず、複数の業者で査定を比較することが非常に効果的です。
なぜなら、同じ着物でも業者によって査定基準や販売ルートが異なるため、買取価格に数千円~数万円の差が出ることも珍しくないからです。
比較の方法としては、以下のような選び方が効果的です。
- 着物専門の買取業者を中心に、2〜3社に査定を依頼する
- 口コミや査定スピード、返送料の有無などもチェック
- キャンセル可能な業者を選んでおけば、納得できない場合も安心
少し手間はかかりますが、価格面での満足度を高めたいなら、比較は欠かせないプロセスといえます。
発送前に着物の汚れ・シワ・サイズを確認する方法
査定前のひと手間が、買取価格にしっかり影響するのが着物買取です。とくに宅配買取では、査定員が現物だけを見て判断するため、見た目の印象がそのまま査定結果に直結します。
発送前に「汚れ」や「シワ」や「サイズ」のチェックと簡単な整備をしておくことで、着物本来の価値が正しく評価されやすくなります。
まず確認すべきは、目立つ汚れやシミがないかどうか。
襟元や袖口、裾まわりは特に汚れやすい場所なので、光の下で丁寧に見直すのがおすすめです。表面のホコリや糸くずがある場合は、柔らかい布や毛ばたきで軽く払うだけでも印象が変わります。
次に、たたみジワや折れジワにも注意しましょう。シワが強いと「保管状態が悪い」と判断されることがあり、マイナス評価につながることも。
着物用アイロンなどの専門的な手入れが難しい場合は、無理に伸ばそうとせず、自然な形でたたみ直すだけでも効果があります。また、サイズ表記がある場合や、購入時の控えが残っていれば、それも同封しておくと査定がスムーズです。
発送前の最終チェックポイントは次のとおりです。
- シミ・カビ・においの確認
- たたみジワの見直しと丁寧な折り直し
- 証紙・付属品とセットになっているか確認
- サイズや使用歴のわかる情報があればメモを添える
ちょっとした気配りで「大切に扱ってきた着物」という印象を与えられれば、それが査定額に表れる可能性も十分あります。
宅配買取対応の業者の選び方
宅配買取を安心して利用するためには、「どの業者に査定を依頼するか」が非常に重要です。
着物の価値は専門的な知識が必要なため、リサイクルショップや総合買取業者では正しく評価されないこともあります。
だからこそ、着物に特化した「着物買取専門業者」を選ぶことが、納得のいく取引につながる第一歩です。
業者選びでは、この3つを最低限の基準として比較検討することをおすすめします。
1. 信頼性(実績・口コミ・運営体制)
信頼性を判断する材料としては、まず業者の運営歴が挙げられます。着物は専門知識が求められる品物のため、長く買取を続けている業者ほど、査定のノウハウや販売ルートを持っている可能性が高くなります。
古物商許可を取得しているかどうかも確認しておきたいポイントです。
また、公式サイトに査定士の名前や顔が掲載されているかもチェックしてみてください。実際に顔が見えることで、査定を誰が行うのかが明確になり、安心感にもつながります。
査定の流れや査定基準をしっかり説明しているかどうかも、信頼できるかを見極める判断材料になります。
さらに、利用者の口コミや第三者の体験談を参考にするのも有効です。ただし、公式サイトだけでなく、外部の口コミサイトやSNSなど、なるべく幅広い情報源から総合的に見ることをおすすめします。
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2. 手数料の明確さ(送料・キャンセル時の返送料・振込手数料)
業者選びで意外と差が出やすいのが、手数料に関する条件です。
「送料無料」や「宅配キット無料」といった文言だけを見るとどこも同じように思えますが、よく見ると「査定後キャンセル時の返送料は利用者負担」といった注意書きがあるケースも珍しくありません。
なかには、「キャンセル時でも返送料まで無料」と明記している業者もありますが、それが適用される条件や回数制限がある場合もあります。
また、振込手数料も含めて「最終的に受け取れる金額」に差が出ないかも確認しておきましょう。業者の公式サイトには、こうした手数料に関する情報が小さく記載されていることが多いので、申込前に細かく目を通すようにしてください。
3. 査定実績と買取対象の幅
宅配買取を依頼するうえで、もう一つの重要な視点が「査定対象の幅広さ」と「過去の実績」です。
とくに家にある着物を一気に整理したい方にとっては、1点ずつ別々の業者に送るよりも、まとめて対応してくれる業者を選んだほうが圧倒的に効率的です。
買取専門業者のなかでも、振袖・訪問着だけでなく、帯・長襦袢・反物・和装小物まで査定対象としている業者は限られています。なかには、状態の悪い着物や証紙がない品でも相談に乗ってくれるところもあるため、どの範囲まで引き受けてくれるかを事前にチェックしておくと安心です。
また、「年間〇万点以上の査定実績」など、明確な数字を出している業者は、経験値が豊富で市場価格にも精通している傾向があります。査定数が多いということは、それだけ多くのケースに対応してきた裏付けでもあり、価格面でも適正な判断が期待できます。
宅配キットの有無・送料無料の範囲・返送料のルール
宅配買取は非常に手軽な反面、「どこまで無料で利用できるか」は業者ごとに細かく異なります。
申し込みや発送は無料でも、キャンセル時に返送料がかかるなど、後から思わぬ出費が発生することもあるため、事前の確認が不可欠です。
ここでは、見落としやすい3つのポイントに分けて、それぞれ詳しく解説します。
1. 宅配キットの有無
ほとんどの大手着物買取業者では、申し込み後に宅配専用のキットが無料で送られてきます。
このキットには、着物を送るためのダンボール箱、緩衝材(プチプチ)、買取申込書、着払い伝票などが一式そろっており、初めての人でも迷わず発送準備ができるようになっています。
一部の業者では「キットなし・自前で準備」が基本のところもあります。
その場合はダンボールや緩衝材の調達が必要になるため、発送作業に慣れていない方には負担になる可能性があります。
2. 送料無料の範囲
宅配買取のほとんどは「着払い発送」が可能で、申し込み時に届く伝票を使えば送料はかかりません。
佐川急便やヤマト運輸など、業者指定の宅配業者で発送することが条件になっているケースが多く、発送先も指定の集荷センターや拠点になるのが一般的です。
ただし、離島・一部山間部などにお住まいの方は、例外的に「対象外」または「送料一部負担」とされることもあるため、公式サイトの対応地域一覧を確認しておくことが大切です。
また、業者指定の配送業者を使わずに発送した場合、送料を自己負担とされるケースもあります。
3. 返送料のルール
宅配買取で最も注意が必要なのが、「査定結果に納得できなかった場合の返送料」です。各業者で対応が分かれ、ここを把握していないと、返送時に数千円の費用が発生することもあります。
代表的な業者の対応は以下の通りです。
- ザ・ゴールド:査定をキャンセルした場合の返送料は自己負担
- 福ちゃん:返送料は原則自己負担と明記あり(地域や品数によって金額が異なる)
- バイセル:査定キャンセル時でも返送料無料(※一部例外あり。高額商品の大量返送など)
このように、業者ごとに「無料の範囲」が異なるため、申込前に明記されているかを必ず確認することが重要です。
着物買取のおすすめ宅配対応業者の特徴比較
宅配買取を依頼するうえで、「どの業者に着物を送るか」は非常に重要です。
ここでは、編集部が実際に利用した経験や、公開情報をもとに厳選した全国対応の大手着物買取業者3社について、宅配買取の特徴を比較して紹介します。
ザ・ゴールド「丁寧な査定と説明が安心できる老舗業者」
全国に80店舗以上を展開するザ・ゴールドは、着物の知識に長けた査定士が在籍しており、素材や仕立て・作家名などをしっかり見てくれます。
編集部で宅配査定を利用した際も、1点ずつを丁寧に扱いながら「なぜこの価格なのか」をわかりやすく説明してくれた点が印象的でした。
返送料は自己負担となる場合がありますが、初めての方にも分かりやすい流れと安心感があり、着物に詳しくない人にもおすすめできる業者です。
着物の正確な価値を知るなら、プロの査定員が自宅へ出張訪問してくれる買取専門業者「ザゴールド」に依頼してください。
梅沢富美男さんのCMでおなじみの「ザゴールド」は、着物1点から出張買取に対応し、小物や多少汚れのある品物も査定対象になる買取専門業者です。
- 全国70店舗以上の直営店から出張査定
- 着物1点から査定可能
- 和装小物や状態が悪い着物も査定
- 査定後のキャンセルも無料
もちろん査定は無料ですので、とりあえず査定依頼して損がない買取業者です。
※画像はイメージです
編集部が実際に利用したところ、近くのリサイクルショップでは数千円の査定だった着物が、ザゴールドでは数万円の査定額になりました。複数の業者と比較した中でも、最も信頼できる買取業者だと感じました。
日本に数名しかいないリユース着物の目利きが指導し、さまざまな資格を持つ査定士が査定を行うため、思わぬ高値が付くことも。
※上記買取金額はあくまで一例のため、お買取金額は状態等により異なる場合がございます。
編集部が自信をもっておすすめする着物買取業者です。家に眠っている着物があるなら、下記のボタンから公式サイトへ移って無料相談してみましょう。
相談は問い合わせフォームなら数分で入力可能(24時間365日受付可)、電話ならすぐに相談可能です。
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福ちゃんは大阪を拠点に全国に店舗を展開し、宅配買取にも対応しています。他社で断られたような古い着物や帯にも値段がつくケースがあり、「思ったより高く売れた」との声が多いのが特徴です。
編集部での体験でも、証紙のない訪問着を査定に出したところ、「状態は良いのでこの価格になります」と丁寧に対応してくれました。
宅配買取では返送料が自己負担となる点には注意が必要ですが、全体的に誠実な印象があり、査定後の説明もわかりやすかったです。
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状態の良い着物や市場価値のある作家物は高く評価されることがあり、編集部が利用した際にも、比較的新しい訪問着に対して想定以上の価格が提示されました。
一方で、他の品(時計・アクセサリーなど)について聞かれることもあるため、着物だけを売りたい場合は、その点を事前に理解しておくと安心です。
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まとめ|宅配着物買取を活用してスムーズに売却しよう
ここまで、宅配による着物買取の流れや、他の方法との違い、業者の選び方について詳しく解説してきました。
宅配買取を安心して活用するためには、以下のようなポイントを押さえておくと、初めての方でもトラブルなく進められます。
| 特徴 | 自宅から着物を送るだけで査定〜入金まで完結。 忙しい方や近くに店舗がない方でも利用しやすい方法。 |
|---|
| 準備 | 着物・帯・証紙などを揃え、必要書類(本人確認書類)と一緒に梱包。 宅配キットがある業者を選べば梱包も手間なく済む。 |
|---|
| 所要時間 | 発送から入金までの目安は1週間前後。 業者によっては即日査定・翌営業日入金に対応している場合もある。 |
|---|
| メリット | ・非対面で気楽に進められる ・全国どこからでも依頼できる ・店頭や出張より手軽に始められる |
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| 注意点 | 査定額に納得できない場合の返送料に注意。 業者ごとに対応が異なるため「返送無料」の有無は事前に確認が必要。 |
|---|
| 業者選び | 宅配キット・送料無料・返送料の有無・査定品目の広さなど、 サービス条件を丁寧に比較するのが失敗しないポイント。 |
|---|
宅配買取をスムーズに活用するには、以下の3つのステップを意識してみてください。
手順
証紙や帯・小物も一緒に送る
査定の正確性と金額アップのためには、着物単体だけでなく、証紙・帯・和装小物なども同梱して送りましょう。とくに一式そろっていると評価が上がりやすくなります。
手順
査定実績のある専門業者に申し込む
着物の価値を正しく評価してもらうには、リサイクルショップではなく着物専門の買取業者を選ぶのが鉄則です。公式サイトで買取実績や査定員の情報を確認できるかも判断材料になります。
手順
送料・返送料などの条件をチェックする
「無料で送れる」だけで安心せず、査定後にキャンセルした際の返送料の有無まで確認しましょう。利用規約やよくある質問に明記されているかが信頼の分かれ目になります。
宅配着物買取は、自宅にいながら手軽に着物を売却できる便利な手段です。
今回紹介したポイントを参考に、信頼できる業者を選び、納得のいく形で大切な着物を手放してみてください。
信頼できる着物買取店をチェックする