着物の基礎知識

着物コートとは?羽織との違い&着物コートの種類一覧《全まとめ》

着物の上に羽織る衣服としては着物コートがあります。着物コートと言ってもいろいろな種類があり、色や柄、衿の形や素材によって格が違ってきます。そのため着ていく場面によってはふさわしくない着物コートもあります。

ここでは着物コートの種類や格、どのような季節に着るべきものなのかをまとめています。また着物の上に羽織る衣服としては羽織もありますが、着物コートと羽織との違いについてもまとめていますので、参考にしてみてください。

「着物コートとは?」羽織との違い

着物用のコートと雨具

着物コートとは着物の上に羽織るものです。ただ一般的に洋服を着る時のコートと言えば防寒目的で着用するというイメージがありますが、着物コートの元々の意味合いはちょっと異なります。

昔は帯付きのまま外出するのははしたないといわれており、着物コートはそうならないように着用するという意味合いがあります。

そのため昔は冬場だけでなく夏でも着物コートを羽織っていたのです。また着物上に羽織る衣服としては羽織もあります。羽織は洋服でいうところのジャケットやカーディガンという位置づけになるため、屋内でも着用することがあります。

一方で着物コートは外出する際に着用するものなので、屋内に入ったら脱ぐのがマナーとなっています。

着物用のコートと雨具

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着物コートが着れる季節

着物を着た女性

コートは防寒目的に着用するのが一般的ですが、元々着物コートとは外出する際に帯を隠す目的で着用するものであったため、夏の暑い季節でも着用していたのです。そのため着物コートは年中着れるものといっても間違いではありません。

ただそれはあくまで昔の事であり、今は一般的に着物コートを着れる季節は紅葉が色づく頃から桜散るまでと言われています。

つまり防寒目的として考えても間違いではなく、だいたい10月から4月頃までが着物コートを着れる季節とされています。

ただ先述のように着物コートは夏場も着られていたものですし、今でもそのイメージを持っている人もいるので、夏場は着てはいけないということはありません。着物コートには薄手のものもありますから、夏場にそういった着物コートを着てもいいでしょう。

着物コートの『格』は色・柄・素材・衿の形で決まる

着物はその種類によって格があります。それと同じように着物コートにも格があり、その格は以下の4つのポイントで決まってきます。着物コートを選ぶ際には、どのような場面どのような着物に着用するのかを検討してみましょう。

着物コートの『格』は色・柄・素材・衿の形で決まる

着物コートの【色】

黒留袖が既婚女性が着る着物で最も格が高い第一礼服であるように、着物では黒が最も格が高い色となっています。もし着物を喪の時に着るのであれば着物コートは黒一択で間違いありません。

今は着物コートを着る季節は秋から春先までが一般的です。そのため明るめの着物コートよりも暗めの色の方が合っているでしょう。

春先や初夏に黒の着物コートを着るとなると、ちょっと重いイメージがあるかと思いますが、華やかな着物にでも黒は似合いますし、今は薄手の着物コートもあるので、涼しげな感じになります。

そもそも着物コートは外出時に着るものですから、汚れてしまうこともありますので、そういった意味でも黒や濃い目の色は汚れが目立ちにくいのでおすすめです。

着物コートの【柄】

着物コートの柄にも格があり、一般的な柄による格の高さ、使用する場面は以下の通りです。

無地 格が高い、フォーマル向け
絵羽模様 格が高い、フォーマル向け
縞柄 カジュアル向け
絣柄 カジュアル向け
小紋 カジュアル向け

絵羽模様とは柄が一枚の絵のように繋がって見えるものです。縞模様や絣柄、小紋などのカジュアルな雰囲気のある柄だとどうしてもカジュアル寄りの用途となるので、フォーマルな場面にはあまり似つかわしくありません。

無地のものは色にも関係してきますが、いろいろな場面にも活用できるのでおすすすめです。ですので、着物を着る機会が多い方はどこに着ていくのか、どんな着物を着るのかに合わせて着物コートの柄も選ぶといいでしょう。

着物コートの【素材】

着物コートはその素材によっても使用する場面が変わってきます。素材による格や着る場面としては一般的に以下のようになります。

ちりめん 最上級ランク、フォーマル向け
カジュアル向け
木綿 カジュアル向け
ビロード フォーマルからカジュアルまで

ただこれはあくまで一般的な格であって、着ていく場面については色や柄による影響も大きいです。ちりめんは素材の格としては最上級ランクではありますが、色や柄が明るめで小紋などがある場合はフォーマルな場面だけじゃなくカジュアルな場面でも利用できます。

またコートの素材によって防寒性も違ってきますので、どのような時期に羽織るのかによって着物コートの素材を決めてもいいでしょう。

着物コートの『衿種類と特徴』

着物コートの格は色や柄、素材の他にも衿の形、仕立て方によっても変わってきます。着物コートの衿としては以下の5つがあります。ここでは衿の種類と特徴についてまとめています。

着物コートの『格』は色・柄・素材・衿の形で決まる

【種類1】道行衿

着物用のコートと雨具

道行衿は衿のあきと小衿が額縁のように四角になっている衿で、別名角衿とも呼ばれています。道行衿は直角と直角の組み合わせになっている事から、仕立てが非常に難しい衿になっていますが、衿の形の中でも最もスタンダードな形です。

和装コートと言えば道行衿というイメージも定着しており、礼服用のコートの多くがこの道行衿となっておりフォーマルな場面で使われることが多いです。ただ道行衿でも紬のような素材で作られている着物コートなら、カジュアルな場面で使われることも多いです。

着物を着る場面としては比較的フォーマルな場面が多いでしょうから、道行衿の着物コートを一枚持っておけばいろいろなシーンで着用できるので安心でしょう。

【種類2】都衿

都衿は道行衿の額縁のような角が丸みを帯びている衿の形をしています。そのため道行衿が別名で角衿と呼ばれるのに対し、都衿は丸みが帯びている事から丸衿とも呼ばれています。

一見すると道行衿に見間違えることもありますが、丸みがあることで柔らかな印象を醸し出します。丸みを帯びたカーブは道行衿のちょっと堅いイメージを払しょくできるため、少し印象を変えたいという人にも人気です。

そのため素材にもよりますが、一般的に道行衿はフォーマルな場面で着用されることが多いのですが、都衿の着物コートならフォーマルだけでなくカジュアルな場面でも対応できます。

フォーマルからカジュアルまで幅広い使い道ができるので、都衿の着物コートは一枚あればいろいろな場面で使えるので便利です。

【種類3】千代田衿

初詣に行く着物女性

千代田衿は大正時代中期に生まれた衿で、洋服のコートを基にして着物の衿とミックスして着物に合うように出来上がりました。

衿が四角になっている道行衿や都衿と違って千代田衿は胸元に向かって斜めにラインが入っているのが特徴で、胸元がスッキリした印象を与えます。

衿の巾や開きによって印象を変えられるのも特徴で大人っぽくも可愛らしくもできるのが千代田衿です。千代田衿は直線裁ちではないので、洋服のように型紙を作って生地を裁ち、衿も割り仕立てになります。

フォーマルな印象がある道行衿に対して、千代田衿は比較的カジュアルな印象があります。そのため一般的にはカジュアルな場面で着用され、素材や色によっては準フォーマルでも着用できます。

【種類4】被布衿

被布衿は洋服のブラウスのような感じの小ぶりで可愛らしい小衿がついています。近年は七五三で三歳の女の子が着用する事が多く、飾り紐がついているのも被布衿の特徴です。

元々は江戸時代中期にお座敷用の防寒着として着用していた被布に使われていたのが被布衿です。今は七五三で着ることが多いのですが、衿の大きさや飾りなどを変えれば大人の方でも楽しむことができます。

可愛らしいイメージがある被布衿ですから、若い女性に向いている衿でカジュアルな場面で着用されるのが一般的です。

ただ女性用というイメージがありますが、昔は男女問わず着られていたものですから男性でも着用可能ですので、それなりの年配男性がこなれた感じで着用するのもいいでしょう。

【種類5】着物衿

着物コートの衿で最もカジュアルで人気があるのが着物衿です。その名の通り、着物のように重ねて羽織ることができるコートで、ちょっと出かける時などに気軽に着られますし、ゆったりと着用できるのも魅力です。

結んだ紐もかわいく見えるので、フォーマルな場面よりもカジュアルな場面に向いている衿です。コート丈を少し短めにすれば普段使いに使うこともできますし、体型に合わせて調整ができます。

最近では古い着物をリメイクして着物衿の着物コートを作る人も多く、いろいろな使い勝手ができるのも人気の理由でしょう。着物衿は基本的にカジュアルな印象になりますから、着物コートの素材を選ぶ場合にもカジュアルなものの方が望ましいでしょう。

まとめ

訪問中の着物女性

このように着物コートにもいろいろな種類があって、見た目のイメージはもちろんですが着ていく場面がそれぞれ異なります。そのため単純に好みで選んでしまうと、場違いになってしまうこともあるので注意しましょう。

また着物コート自体屋外で着るものであり、屋内に入ったら脱ぐのがマナーですので、着物コートを着た場合にはそういったマナーも知っておきましょう。

まずはどんな場面で着ていくのかを決めた上で、それに適した着物コートを見つけましょう。

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