せっかく着物を着たのに、メイクは洋服の時と同じという方はいませんか?
メイクは装いによって変えることで、より着物を着たあなたを素敵に見せることができます。更に着物なのにミスマッチなメイクだと、格式のある場では自分だけ浮いてしまう可能性があります。
着物の時は普段のメイクではなく、着物に似合った和風メイクを施すことが大事なのです。
着物に似合うメイクといっても、どこをどう変えればよいか分からないという方も多いですよね。そこで今回は、着物に似合うメイクのポイントを細かく解説していくので、参考にしてあなたも是非トライしてみましょう。
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目次
着物に似合うメイクは普段のメイクとは違う
普段のメイクというとアイシャドウなどで立体的に仕上げるという方が多いでしょう。こういった普段のメイクは、実は着物には似合いません。
着物に似合うのは、典型的な日本女性のような、どちらかというと平面的な和装メイクです。正面からみても、立体感のない平らな印象のメイクが着物には生えます。
着物は柄が艶やかで、色彩もどちらかというとはっきりしているので、ナチュラルなメイクでは顔が着物に負けて、なんだか疲れたような感じに見えてしまうので気を付けましょう。
着物メイクに欠かせない『6つのポイント』
着物メイクには、6つポイントがあるので頭に入れておきましょう。(参照:学校法人織田学園「着物に合うメイクのポイントについて」)
具体的な方法をこれから紹介していきます。
お肌の下地作りはしっかりと
まずベースメイクでは、普段よりも白く透明感のあるきめ細かな肌質が出るようにきちんと仕上げるのがポイントです。
メイクの前に化粧水でしっかり保湿し、乳液で油分を補う下準備をしましょう。
それから、化粧下地やコントロールカラーを使って、くすみや赤みを消しながらしっかり美白肌になるように下地作りをすることが大事です。
また、リキッドファンデーションを丁寧に塗って毛穴などをカバーし、コンシーラーでそばかすやシミを隠していきます。
最後にパウダーできめ細かさを出すための仕上げを行います。下地作りはアイテムも多いので手間がかかりますが、顔の印象を左右するので丁寧にしっかり行いましょう。
眉は「くっきり、はっきり」を心がける
ベースメイクは白く透明感を出しているので、眉が薄いと顔全体の印象がぼやけてしまいます。眉はくっきり、しかもはっきりと作るのがポイントです。
和装メイクにおける眉はなだらかな感じのアーチ型が基本とされます。眉山に角度をつけすぎるときつい印象になるので、ナチュラルなアーチを描くように気をつけましょう。
また、普段から眉は細めに仕上げているという方もいるでしょう。しかし、和装メイクで眉が細いと何だかひと昔前のメイクのような感じがして古めかしい印象になるので、普段よりもやや太めに仕上げることが大事です。
そして、顔や髪形など全体的なバランスを保つためにはアイブロウは髪の色に寄せていくようにしましょう。
目元と口元にアクセントを置く
和装メイクでは、目元と口元にアクセントを置くと全体のバランスが良くなるので、アイメイクと口紅の使い方がポイントとなります。
普段のアイメイクは目元をぱっちり目を大きく見せるメイクが一般的ですが、和装メイクでは目元は切れ長になるよう意識すると、着物に似合う凛とした印象が作れます。
そのためにはアイラインは目の際にくっきりと入れて、目元がはっきりするように仕上げます。
アイシャドウは、着物の柄に使われている色から選び、あまり強調しすぎないように注意しましょう。また、口紅は色がはっきりしたものを選び、着物のトーンに合わせて色を選ぶことが大事です。
全体的にしっかりメイクし、きちんと感を出す
着物を着る際は、普段ナチュラルメイクであまり厚塗りしないという方であっても、いつもよりしっかりめにベースを作ってくすみや赤み、シミやそばかすなどをカバーして白くて、透明感溢れる肌に仕上げることが大事です。
やや塗りすぎかな?思えるくらいでちょうど良いと言えます。着物の柄や色がはっきり、鮮やかな場合はメイクが薄いとぼんやりした印象になって、着物とミスマッチなイメージになるので注意しましょう。
和装メイクはしっかりメイクしたというきちんと感を出すのが最大のポイントになります。
チーク&シャドウは控えめにして凹凸を付け過ぎない
チークやシャドウは、普段のメイクでは影をつけて鼻を高く見せたり、頬のふくらみを出すためなど、立体的な顔に仕上げるためには欠かせないメイクアイテムです。
ただ、和装メイクは平面さがポイントとなるので、チークやシャドウはどちらかというとあまり重要ではありません。
むしろいつものようにチークを入れると顔が幼く、また顔が白いので血色が悪く見える場合があります。いつもよりも控えめにして、立体感を出さないように気を付けましょう。
また、シャドウもいろんな色を使わないで、着物の柄から色を選んでください。目元に明るめの色を、濃い色を目の際にいれて、切れ長の目を作るようにしましょう。
リップは唇の輪郭をはっきりと
和装メイクでは全体の雰囲気を決めるのがリップメイクだと言われています。ベースメイクは普段より白めに仕上げてあるので、元から赤みのある唇に口紅をのせると、口元がぼやけてしまいます。
ファンデーションで唇の色を消してリセットしてから口紅をのせるのがポイント
そして、リップペンシルを使って、輪郭をくっきり描きます。肌と唇の境目をはっきり見せることで凛とした印象が作れます。輪郭は唇に沿ってというよりは、やや唇の内側に小さめに縁取りを行います。
色鮮やかなリップをしっかりのせるのがポイントですが、例えば真っ赤な口紅は年配の方が多い場では派手すぎる印象を与えがちなので、少し赤みを抑えたものを選ぶようにしましょう。
和装メイク(ベースメイク)は透明感のある肌を作るのがポイント
和装メイクでは、平面的なのっぺりとした顔に仕上がるために、陶器のように白く透明感のある肌を作り上げることが最大のポイントなります。
そのためには、ベースメイクをしっかり丁寧に行うことが大事です。
着物に似合うメイクでは、化粧下地やコントロールカラー、リキッドファンデーションやコンシーラーなど色々なアイテムを使って、くすみやシミ、目の下のクマやそばかすなどをきちんとカバーしましょう。
着物の和装メイク動画を探してみたところ、上記の動画がわかりやすかったので載せておきます。文字だけではわかりづらい方は動画も参考にしてみてください。
目指すのは日本人形のような肌
着物に似合うメイクで目指すのは、日本人形のように白くて透明感溢れる肌質です。
ベースメイクをする前の下準備として、洗顔後に化粧水でしっとり肌を潤して瑞々しさを閉じ込め、更に乳液で油分を補い出来る限りキメを整えておくことが大事です。
そして、最後にティッシュを一枚顔の上にのせて、軽く押さえるようにして余分な水分などを吸い込ませておくのを忘れないようにしましょう。
こうすることで、次に下地を作る際にファンデーションのノリが良くなり、後に汗をかいても化粧が崩れにくくなるからです。
下地
ベースメイクを行う上で、大事なのが下地作りです。下地をきちんと作ることでくすみや赤みなどを抑え、キレイな美白肌が作れるからです。
化粧下地は、ラメなどが入っていない光沢感が少ないマットなタイプを選びましょう。
ただ、パール入りでもツヤ感の少ないものなら問題ありません。そして着物を着る際は普段よりも顔色を明るく見せると、より着物が映えます。
普段よりもワントーン明るめの色の化粧下地が良いでしょう。
化粧下地は、顔の中心から外側に向かって伸ばしていきます。小鼻周辺や口元、目じりなどのくすみや赤みが気になる部位は、グリーンのコントロ―ルカラーを指で押さえながらのばすとカバーできます。
全体的に色むらができないように満遍なくのばしましょう。
リキッドファンデーション
和装メイクでは、パウダーファンデーションよりもカバー力が強いリキッドファンデーションを使ったほうがよいと言えます。肌をより白く仕上げるためには、普段よりもワントーン明るい色を選びます。
つけ方のコツとしては、いきなり肌に付けないで、まず手の甲に少し出します。人差し指に先につけて額と鼻の頭、左右の頬、顎にちょんとのせてから、まずは指の腹を使って優しく外側に向かってのばします。
大体伸ばせたら、次にスポンジで押さえながら顔全体に満遍なく広げます。この時、強くスポンジで擦らないように注意しましょう。
また、顔だけにつけると首との色の境目ができてしまうので、首や気づきにくい襟足などにも忘れずに塗りましょう。
コンシーラー
コンシーラーはファンデーションでは隠し切れない、シミやそばかす、目の下のクマなどを隠すのに効果的なアイテムです。
シミやそばかすにはやや暗めの色合い、目の下のクマにはオレンジなど明るめの色のコンシーラーを使います。
コンシーラーをブラシですくい、手の甲でブラシを少し払うと適量になります。ブラシで気になる部位にのせたら、後は指先で軽くトントンと押さえながら肌になじませます。
コンシーラーはカバー力があるので、重ね塗りするとその分だけが分厚くなってしまいます。目の下など肌が薄い部位は少なめにと量を考えながら、塗りすぎないように注意しましょう。
パウダー
パウダーはメイク崩れを防ぐために、ベースメイクの一番最後に使うアイテムです。肌になじんでキメを整えるためにもパウダーは粒子の細かなタイプを選びましょう。ノーカラーか、もしくは肌色よりも明るめの色を選ぶのもポイントです。
パウダーをパフにとったら、顔の中心から外側にむかって広げていきます。特に汗でメイクが崩れやすい小鼻や目の周り、口元なども重点的につけます。また、首や襟足なども汗をかきやすいので忘れないようにつけておきましょう。
パウダーを何度もつけると作りこんだ感が出てしまうので、ツヤが消えない程度に注意しましょう。
最後に掌で顔をつつんで馴染ませると粉が浮かず、より滑らかで透明な肌に仕上がります。
着物に合う『ポイントメイク』はこれ!
着物に似合うポイントメイクは、ベースメイクを生かし目元と口元をアクセントとする上品な仕上がりがポイントとなります。
洋服の時は、くりっとした目や華やかな色あいのアイシャドウなど、立体的で可愛らしいメイクをする方も多いものです。
でも、和装メイクは平面的なベースメイクに合う、シンプルで控えめなメイクが好ましいと言えます。
アイブロウやアイライナー、アイシャドウやリップ、チークなどをアイテムでメイクしますが、着物とマッチするか否かは使う色によって左右されるので、メイクアイテムの色選びに気を付けましょう。
眉
着物に似合う眉メイクは、洋服の時と違ってなだらかなアーチ型をした眉にするのがポイントです。落ち着いた大人なイメージにするなら眉山はやや外側に、清楚なイメージにするならやや内側にしましょう。
目頭よりも少し内側から書き始め、眉山にあまりはっきり角度をつけないようになだらかなアーチを目指して進めます。そして、ブラシで少し擦ってなじませます。
アイブロウの色は、基本的には髪の色に合わせましょう。
ただ、髪が明るめの色だと眉がぼやけてしまうので、仕上げにグレー系のアイブロウパウダーを重ねると、眉がくっきりはっきりした印象になります。
細眉は年齢よりも老けてみえしまうので、眉メイクを普段から細めに描いている場合、和装時は太めに描くように気をつけましょう。
アイシャドウ
和装の目元メイクはあくまで切れ長の目に見せるのがポイントなので、立体感が出るアイシャドウは控えめに使いましょう。
まず、アイホール全体にアイボリー系の色目のアイシャドウを薄く乗せてから、濃いめのブラウンを目の際に入れて引き締めるのが効果的です。
他の色を使いたい場合は、着物や帯などに使われている色でもっとも使われている面積の広い色を選ぶと、全体のパランスがよくなります。
もう一色使いたいなら、今度は使われている面積が最も小さな色をもってくると、アクセントになります。アイシャドウはあくまでも塗りすぎず、何となく色がのっているという程度で仕上げるのがポイントです。
アイライン
アイラインは、切れ長で涼しげな着物にピッタリの目元を作るのに欠かせないアイメイクアイテムです。黒色で出来ればリキッドタイプのものを選び、まずは上瞼の目の際にそって描いていきます。
目尻は自然な感じになるように、あまり跳ね上げないように気をつけながら目尻から約3mm長く仕上げます。そして、目元をくっきり見せるためにもまつげとまつげの間をアイライナーできちんと丁寧に埋めていくのがポイントです。
普段からリキッドタイプを使わないという方は、まつ毛の間を埋めるのにペンシルタイプを使ってから、リキッドタイプで目の際を描いていくと、より美しいラインに仕上がります。
マスカラ
マスカラを塗る前に、まずはビューラーをまつげの根元にはさみ、しっかりまつ毛をくるんとカールさせて跡をつけます。
ロングタイプの黒のマスカラを丁寧に重ねてボリュームを出し、目尻に重ねづけするとよりシャープで切れ長な印象の目元に仕上がります。
和装メイクでは、マスカラでまつげにカールを出さないで、ストレートなままにするすだれまつげという方法もあります。すだれまつげのまま、マスカラだけをつけて目元を強調します。
すだれまつげは特に目を伏せたときに、女性らしい色気が出やすく、着物と相まって大人っぽい印象を作りだせるでしょう。
チークとリップの塗り方
頬と口元を彩るチークとリップは、顔全体の印象を大きく左右するメイクです。リップもチークも、オレンジや赤、ピンクなど明るめな色が多いアイテムで顔を華やかに見せてくれます。
ただ、着物メイクの場合は落ち着いた感じを出すためにも、色味をやや抑えめにしたほうがよいとされています。
また、色数が増えるとメイクだけが目立ってしまい着物の艶やかさが損なわれ、着物映えしないメイクに仕上がってしまいます。
チークとリップの色をばらばらにするのではなく、2つを同系色のものにすると統一感が生まれ、全体のバランスが良くなります。
リップ
リップは普段ベージュなどのナチュラル色を選んでいる方でも、和装メイクでははっきりとした鮮やかな色を選んだほうが着物の艶やかさが強調されます。
着物の柄や色味が赤や黄色、オレンジなど華やかな場合は赤など強めの色が良いのですが、逆にグレーや黒、紫や青など落ち着いたイメージの着物なら、ピンクやローズなどやや控えめなトーンの色を選んだほうがよいでしょう。
ただし、先述したようにベージュなどの目立ちにくい色ではなく、あくまでも赤を基調とした色を使いましょう。また、しっかりリップの色がのるように、リキッドファンデーションやコンシーラーで唇の色を隠します。
そして、口元がぼやけないようにリップペンシルでやや小さめに輪郭を描きます。
それからリップを唇に乗せていきますが、下唇にやや厚みを持たせるように塗ると、色気のある口元に仕上がります。グロスを使うなら控えめにしておきましょう。
チーク
チークは顔を立体的に見せるアイテムであり、和装メイクの場合は使い過ぎると平面的な顔からかけ離れてしまう可能性もあるので、付けすぎないように気を付けましょう。
チークをブラシにとって頬骨の一番高い部位、ちょうど黒目の真下からこめかみにかけて、U字を描くようにふんわりのせます。
血色がよく見える、よく見ればつけているという程度にさりげなく乗せるのがポイントです。
チークが目立つと子供っぽい印象になるので、あくまでも白い肌にほんのり赤みがさす位、顔全体が明るく見えるようにつければ十分です。
リップと同系色のものを選ぶことで統一感が生まれ、着物映えする顔立ちに仕上がります。
【年齢別】10代・20代~50代の着物メイクのコツと注意点
着物に似合うメイクというと、白くて透き通るベースメイクに切れ長の目元、なだらかなアーチ型の太めの眉に、くっきり鮮やかなリップなどが基本となります。
しかし、一口に和装メイクといっても10代から50代まで年齢が違えば、やはり着物の柄や色、メイクなども当然違ってくるものです。
10代は肌が白く、キメが整った方が多いのでベースメイクはやや軽めに、30代以降になるとシミやくすみなどが目立つのでベースメイクはしっかりとという感じで、同じ和装メイクでも違いがでてきます。
では年齢によってどのように和装メイクが異なるのか、もっと具体的に年齢別の和装メイクのポイントを紹介していきます。
【10代】着物メイクのコツと注意点
10代というと若々しくフレッシュな印象であり、肌のキメも細かく素肌でも透明感のある方が多いものです。そのため、ファンデーションを塗りすぎるとコテコテになって、厚化粧で老けた印象になりやすいので、薄めにベースメイクを仕上げるのがポイントです。
化粧下地からパウダーまでのベースメイクは基本よりもやや軽めにしながらも、そばかすや目の下のクマなどがしっかりカバーできるようにしましょう。
また10代ではマスカラを厚塗りしすぎたり、つけまつげでボリュームを出したり、アイシャドウで目元を鮮やかにするなど、普段の目元がこてこてになるアイメイクが好まれがちです。
しかし、立体感が出すぎてしまう上に子供っぽい印象になり、大人っぽい大和撫子のイメージがある着物には不似合いとなってしまいます。
アイシャドウの色は控えめにし、アイライナーでしっかり目の際を描いて切れ長の目を目指すのがポイントです。
それでも華やかさをプラスしたいなら、リップを赤みのやや強めな色にするとアクセントになり、ぐっとエレガントな女性らしい印象になり、色気や艶も増してきます。
【20代】着物メイクのコツと注意点
20代の着物メイクは、10代とほぼ同じように白くて透明感のある肌を作るベースメイクや、やや太くてなだらかなアーチを描いた眉など基本の和装メイクを押さえます。
20代となると10代とは違った、大人っぽさを演出したいので、アイラインをややしっかり目に描くのがポイントです。
若い女の子らしい可愛らしさを残しつつ、大人の女性のしっとりとした色気も出せて両方のバランスが上手く取れます。目尻のアイラインは上に跳ね上げないで、自然に流すとより自然なラインに仕上がるでしょう。
また、20代のうちは明るめの色を使いたいという方も多いですが、和装メイクでの明るい色の使い過ぎは着物とはアンバランスになってしまうので、色数を減らしてやや抑え気味にしたほうがよいと言えます。
20代といっても前半はまだ10代に近いですが、20代後半になり30代に近づくにつれて、コラーゲンが減少するなど肌はどうしても衰えがちになってしまいます。
シミやくすみなどが気になる方も増えてくるので、ベースメークの際はコンシーラーでしっかりカバーしておくことが大事です。
【30代】着物メイクのコツと注意点
30代の和装メイクは、20代の若くて可愛らしい印象を作るメイクとは違い、ちょっと洗練された大人のエレガントな雰囲気が出るようなメイクがポイントです。
30代となると、残念ながらお肌の曲がり角とも呼ばれるので、シミやくすみ、赤みなどが気になるという方も増えてきます。
こういった肌トラブルをしっかりベースメイクでカバーし、白く陶器のような透き通る肌を作り上げるようにコンシーラーを上手に使いましょう。
また20代は鮮やかで割と派手な柄や色の着物を選んできても、若さがあるので可愛らしく見えます。しかし、30代になるとやや落ち着いた感じの柄や、抑えめの色を選ぶと大人の女性の気品が出てきます。
控えめな着物に合わせたメイクとなると、着物に使われている色を一つ選んで、アイシャドウなどのアイメイクで使うことでアクセントとなり、着物に映えるメイク顔に仕上がるのです。
また、まつげはあまりカールしすぎずに目尻に多めにマスカラを塗るようにすれば、大人っぽくセクシーな感じになるのでおすすめです。
30代になると、化粧崩れもしやすいのでマメにチェックしてお化粧直しをしましょう。
【40代】着物メイクのコツと注意点
40代になると着物の柄や色も比較的控えめで、落ち着いたイメージのものを選ぶようになります。更に、30代では気にならなかった方もシミやくすみが目立つようになるので、基本を押さえながら念入りにベースメイクをします。
とはいえ厚塗りになると不自然なので、肌なじみのよい、少量でものびるリキッドファンデーションを選んで丁寧に伸ばしていくのがポイントです。
更に、シミが濃い部分などはコンシーラーを重ねて、ナチュラルな仕上がりになるようにカバーしていきましょう。
またシックな雰囲気の着物を着た場合、目元や口元があまりに鮮やかな色だと着物とはミスマッチになって、顔だけ浮いてしまいます。
リップやチークはやや抑えめの赤やローズ系の色を選ぶと自然な仕上がりになります。
また、和装メイクではアイラインをきちんと引いて目元をはっきり、くっきりさせないと顔全体が薄い、ぼやけた印象になりがちです。普段はあまりアイライナーを使わない方であっても、和装メイクの時は必ず入れるようにしましょう。
【50代】着物メイクのコツと注意点
50代になると、しっとりとした大人の女性の魅力を最大限に引き出すようなシックな柄、色合いの着物を着る方がほとんどです。
ただ着物に合わせてメイクまで落ち着いた色合いにしてしまうと、今度は全体的に老けたイメージになるので注意が必要です。
50代の和装メイクでは若々しく見せるのがポイントです。ただ若々しいといってもオレンジやピンクなどの明るい色やたくさんの色を使うのは、メイクと着物がアンバランスになってしまうので気を付けましょう。
また、ベースメイクはきっちり仕上げたほうがよいですが、厚塗りしすぎると化粧崩れが目立つのでほどほどにしておきましょう。
目元にパール入りのアイシャドウを使うと、しわが強調されてしまいます。
アイシャドウはパープルやローズ系のエレガントな色合いのものか、ベーシックなブラウン系のものを使うとよいでしょう。たっぷりつけてしまうよりは、ブラシで軽く瞼にのせるとナチュラルな仕上がりになります。
チークは色味が控えめなオレンジやブラウン系を選んで、血色の良さを見せる程度がよいでしょう。
基本的には平面的な美しいメイクを目指す
着物を着ても洋服と同じようにメイクすればよいと思われがちですが、洋装に似合うのは立体的なメイクで、和装には平面的なメイクが相応しいとされています。
立体感を出すチークやアイシャドウなどのアイテムは控えめにするのがポイントです。
ベースメイクはマットなものを選び、ポイントメイクは派手になりすぎないようにかつ口元と目元はやや明るく、強調するようなメイクが適しています。
普段のメイクとはちょっと違った、和装ならではのメイクを使いこなして、着物が映える日本女性らしい落ち着いた、品のある雰囲気が出せるようにしましょう。
まとめ
着物に似合うメイクは、典型的な日本女性のように、顔を平面的にのっぺりと見せるポイントです。普段の洋装の時は、影をつけて立体的に見せる華やかなメイクをするという方も多いでしょう。
しかし、着物は柄や色が艶やかなので、立体的なメイクにするとミスマッチな浮いた印象になってしまいます。
ベースメイクは、化粧下地で赤みをカバーし、リキッドファンデーションを丁寧になじませてからくすみやそばかす、シミなどをコンシーラーで部分的にカバーして、最後にパウダーで仕上げるのがポイントです。
白く透き通るような肌が出来上がったら、次はポイントメイクで目元と口元にアクセントをつけて、着物メイクを美しく見せましょう。
眉はなだらかなアーチ型でやや太めに髪色に合わせて描き、アイライナーは切れ長の目を目指して黒色のリキッドアイライナーでしっかり描きます。
アイシャドウはアイボリー系を瞼にのせて、ブラウン系を目の際に入れて引き締めるとより目元が美しく仕上がります。
更に、リップはペンシルで輪郭をやや内側から描いて、下唇をぷっくり見せ、チークは血色がよくなる程度に控えめにつけるのがポイントです。
また、着物は年齢によって選ぶ柄や色も異なるので、それぞれの年代で似合うメイクのコツを押さえておくことも大事です。