着物の基礎知識

着物を着るなら絶対知るべきお出かけマナー&立ち振る舞い【まとめ】

洋服を着ていても、所作の美しい人には思わず目が留まってしまうものではないでしょうか。

マナーというのは、基本的には周囲の人に不快な思いをさせることのないよう、相手への心遣いを現したものです。相手を思いやり、敬う気持ちを現したのがマナーなのです。

着物は、着ているだけでも視線を集めるものなので、一挙手一投足が注目されてしまうこともしばしばです。

せっかく素敵な着物を着てお出かけするのなら、着物ならではのきちんとしたマナーを踏まえて、より美しい立ち振る舞いをしたいものです。

事前にしっかりマナーを知っておけば、いざという時も自信を持って立ち振舞うことができるはずです。そして、美しい立ち振る舞いは、着物をより一層素敵なものに見せてくれます。

着物のマナーと立ち振る舞いを知るメリット・デメリット

帯

洋服の方がはるかに動きやすいということもあってか、残念ながら着物を着る機会が非常に少ないのが現代の世の中です。

そのため、着物独自のマナーや立ち振る舞いを知ることもほとんどなくなってしまっています。

でも、そんなことではせっかく着物を着るチャンスがあったとしても、着物の魅力が半減してしまうだけではなく、着ている自分も動きづらくて窮屈な思いをするだけになってしまいます。

つまり、着物というのは、動きにくさを解消するために、さまざまな所作や作法があるという実用的な面もあるわけです。

では、着物のマナーや立ち振る舞いを知ることにメリット・デメリットはあるのでしょうか。

メリット

帯でギュッと締め付ける着物は、洋服のように体を自由に動かすことができません。無理に動かそうとすれば、せっかく美しく整えられていた布地がずれて着崩れしてしまいかねません。

長時間着ていても着崩れせずに美しさをキープできるのが、着物のマナーと立ち振る舞いを知るメリットといって良いでしょう。

また、そんな立ち振る舞いは、周囲の人から着物を着なれた人という印象を持ってもらえます。

着物はそれだけでも大変すばらしいものですが、内面からの美を引き立ててくれるものでもあるのです。

遠くの物を取る時、道路を歩く時、椅子に座る時など、何気ない動作にマナーにかなった所作を知っていれば、自然と日本人らしい凛とした美しさがにじみ出るようになるはずです。

デメリット

一方のデメリットはどういったものがあるでしょうか。

物事は何にでもメリットがありますが、そこには必ずといって良いほどデメリットもついてくるものです。

しかし、さすがにここではデメリットは見当たらないといえそうです。

着物のマナーや立ち振る舞いは、きちんと知っていればそれだけ自信を持って行動することができます。

しかも、着物本来の美しさに加えて、マナーにかなった立ち振る舞いは、見ている人からすれば、着ている人の内面の美しさを2倍にも3倍にもしてくれるものなのではないでしょうか。

これだけは最低限知るべきお出かけマナー&立ち振る舞い

着物

着物はとても素敵だけれど、たまにしか着ないとなれば、立ったり座ったりという何気ない動作がどうもぎこちなくなってしまうものです。

しかし、ちょっとしたコツさえつかんでおけば、一つ一つの動作が美しくなります。しかも、大切な着物を汚したりシワになったりすることも防げるのです。

また、独特のルールやマナーがあるのが着物というものです。

ここでは、最低限知っておきたいことを学んで、美しい所作や立ち振る舞いが自分のものになるようにしましょう。

基本の動作編

着物を着た時の美しい所作や立ち振る舞いは、何気ないシンプルな動作がベースにあるものです。

一つ一つのちょっとした動きが洗練されていると、着物姿はトータルでとても美しいものとなるはずです。

また、基本動作がスマートだと、着物に汚れがついてしまったり余計なシワになるのを防ぐことができるのです。

まずは、立ったり座ったり、歩いたり、また、階段を上ったり車に乗ったりという基本的な動きを見ていきましょう。

洋服では何も考えずにできることが、着物を着ているとなかなか思うようにできないということがあるものです。

また、長時間着用するのであれば避けられないトイレも、着崩れの原因になり兼ねないので重要なポイントとなります。

しっかりとコツをつかんでおくと良いでしょう。

以下、マナーに関する情報は民族衣装文化普及協会の情報も参考にしています。

1.立ち姿

着物を着慣れていないと、ただ立っているだけでもどこかぎこちなく見えてしまうものです。

慣れないと帯で締められて苦しく感じることもありますが、まずは、少しだけお腹の下あたりに力を入れてみましょう。

そして、背筋をピンと伸ばし、頭を持ち上げるように首をスッと天に向かって伸ばします。

洋服でもそうですが、姿勢が良ければ着ているものは数倍素敵に見えるものなのです。

また、足元は内またが基本です。つま先が決して開かないよう常に閉じることを意識し、片方の足を少しだけ後ろに引くと美しい立ち姿になります。

手は、自然にお腹の前で重なるようにし、挙げる時には二の腕まで見えてしまわないように片方の手で袖口を押さえるようにしましょう。

2.歩き方

まずは、体の重心を、立っている時よりも履物の爪先の方に来るようにします。

背筋はピンと伸ばしたまま、いつもより歩幅が小さくなるようにしながら内股で歩くようにしましょう。

この時、足を前にまっすぐ出すようにすると、意外と楽に歩けて裾が乱れることもなく、見た目がとても美しくなります。

普段は外また気味という方は十分に注意するようにしましょう。

履物は後ろ側や底を引きずることのないようし、音もできるだけ立てないように気を付けます。

もしも荷物がある時は、できるだけ左手で持つようにし、右手は着物の前にさりげなく添えるようにすると、着物の前側がヒラヒラとめくれてしまうのを防ぐことができます。

3.座るとき(正座の場合)

床に座るときは、最初に、右足を少しだけ後ろに引いて、右手で着物の前側をつまんで少しだけ引き上げておきます。

こうすると、太ももあたりの布地に余裕ができるので、座った時に着物が引っ張られてしまうことがありません。

次に、太ももの前に左手を添えながら腰を落としていき、右手で着物の前をひざから足首に向けてさするようにしながら床にひざを付けていきます。

この時、ひざとひざの間はぴったり付けないようにします。こぶしひとつ分ほど開けておくようにすれば良いでしょう。

そして、ひざの裏側の着物にシワが寄らないよう、両手で左右に引っ張ってすっきりさせ、腰は両足の間に落とすようにしましょう。

最後に、両ひざを浮かせるようにしながら着物の前裾を整えて座り直します。

4.座るとき(椅子の場合)

椅子に座る場合、振袖など袖が長いと床について汚れてしまうことがあるので注意が必要です。両袖は手に持って膝の上に重ねておくと安心です。

また、背もたれのある椅子に座る時には、帯がつぶれてしまわないように気を付けなければなりません。

着物の前側を軽く持ち上げながら、背もたれに帯がつかないように浅めに座りましょう。バッグを持っている場合は背と背もたれの間に入れてOKです。

ひざ下の後ろ側の着物は、ひざの裏に押し込むようにしておきます。

浅めに腰かけた分、後ろ側が垂れ下がって地面につくと汚れてしまうので、十分に気を付けます。

背もたれを使わないので姿勢は崩れてしまいやすくなりますが、腹筋と背筋をしっかり使って美しい姿勢をキープしましょう。

5.階段を上る時

階段を上る際には、着物の前側の裾が階段に触れて汚れないように気を付けましょう。

右手で軽く着物の前を持ち上げると、着物も汚れず足も上げやすくなって階段が上りやすくなるはずです。

ただし、あまり持ち上げすぎると後ろ足のふくらはぎまで丸見えになってしまうことがあるので注意が必要です。

階段を上ると、どうしても、後ろ側になった足の足首やふくらはぎの下まで見えてしまうことがあるものです。

これは、前側の足が階段に付いたら、すぐに後ろ側の足を上げるようにすると防ぐことができます。

また、腰の位置がいつもより下になるよう、少しだけかがむようにするのも一つの方法です。

さらに、体は正面に向けるよりもやや斜めになるようにすると上るのが楽になります。

6.車に乗る時

車に乗る際は、洋服と同じように足を開くと、着崩れの原因となってしまいます。

そのため着物の場合には、洋服を着ている時のように足から入らずお尻から入るようにします。

右手で着物の前側を軽く持ち上げて、裾が乱れないようにしながらお尻から入ってシートに腰をおろしましょう。

次に、片手で袖を持ち、もう片方の手は着物の前に添え、身体をくるりと90度回転させて脚は後から入れます。

シートに座っている時には、帯の結びやお太鼓がつぶれないように気を付けなければなりません。背もたれは使わず、浅めに腰かけるようにしましょう。

また、車から降りる時にはこれと逆の手順をたどります。特に袖は忘れやすいので、地面について汚れないよう気を付けます。

7.物を取るとき

何か物を取る時は、物を取る手の袂に片手を添えるようにすると美しく見えるものです。

また、そうすることで、袂がテーブルなどに触れて汚れてしまったり、物を倒してしまうのを防ぐことができます。

特に食事の席では、手前にある料理に触れて汚れやすいので気を付けましょう。

床に置いてあるものを取る時には、一旦しゃがんでから取ると美しく見えます。左手で着物の前を持ち上げ、右足を少し後ろに引いてからしゃがむようにします。

座敷などでは畳にひざをついた方がスマートに見えますが、地面や床であれば着物が汚れてしまうので、ひざはつかないようにします。この時も、ものを取る手の袂が畳や地面につかないように片手を添えるようにします。

8.手を持ち上げる、物を持ち上げるとき

電話をかけたり電車のつり革に掴まったり、また、タクシーを止めたりと、手を挙げるシーンは日常で意外と多いので注意が必要です。

着物は袖口が広いので、洋服を着た時と同じようにうっかり手を持ち上げてしまえば、腕がむき出しなってしまうので気を付けなければなりません。

このような時には、挙げた手の袖口が下がり過ぎないよう、もう片方の手を添えるようにすると美しい所作に見えます。

また、挙げた腕の肘を軽く曲げるようにすると、より女性らしくおしとやかな印象になるでしょう。

しかし、着物を着ている時には出来るだけ腕は挙げないようにするのが基本です。

腕を挙げる機会が多ければ多いほど、着物の脇が緩んでだらしなく着崩れてしまうからです。

9.トイレに行く時

着物を着ているのがごく短時間であれば良いのですが、そうでなければ避けては通れないのがトイレの問題です。

裾を開いて持ち上げたりしなければならないので、気を付けなければ着崩れの大きな原因になってしまいます。

また、下着は股上の浅いタイプのものだと、帯に挟まれないのでスムーズに下ろせます。

トイレは出来るだけ洋式を選びましょう。まずは袖の真ん中あたりを帯に上側に挟み込んでしまいます。

そして、着物の裾の褄先(つまさき)それぞれと、長じゅばん、裾よけの3枚を重ねて両手で持ち上げ、袖と同じく帯に挟んでしまいましょう。この時、しっかりと挟めば途中で落ちて来て汚してしまうことがなくなります。

用が済んだら帯に挟んだものすべてを下ろし、シワが寄らないように整えながら重ね合わせます。

訪問先での立ち振る舞いマナー編

立ったり座ったり、車に乗ったり、また、トイレに行ったりという基本的な動作がわかったら、訪問先での美しい立ち振る舞いについてのマナーも覚えておくようにしましょう。

目上の人のお宅に挨拶にうかがわなければならないという場合でも、きちんとした立ち振る舞いマナーを心得ておけば、落ち着いて行動できてきっと一目置いてもらえるはずです。

玄関についてから履物を脱いで上がり、和室で挨拶をしたり食事やお茶菓子をいただいたりと、さまざまなシチュエーションが考えられます。

着物を着た場合には、どのような動きをすれば美しい所作となるのでしょうか。

1.玄関先でのおじぎ

訪問先に到着したら、玄関先でコートやショールを脱いで袖だたみにして左腕に掛けます。そして、身なりをチェックしてからチャイムを鳴らしましょう。

玄関に入ったら、荷物を上がり框(かまち)の隅に置かせてもらい、挨拶をしてからおじぎをします。

この時、頭を下げながら挨拶をするのはあまり美しい動作とはいえません。

また、おじぎは頭だけが落ちてしまうとあまり良い印象を与えないので、伸ばした背筋を頭と一緒に下ろすようにしましょう。

また、頭を下げるスピードは、心を込めてややゆっくり目にするとより美しく見えるものです。

おじぎの角度はケースバイケースですが、どのような場合でも相手よりやや深めになるように丁寧に行いましょう。頭を挙げる時もゆっくりと丁寧に行います。

2.履物の脱ぎ方

玄関先での挨拶が済んだら、次は履物を脱いで上がることになります。

この時、後ろ向きになって履物を脱ぐ人が少なくありませんが、正面を向いた状態で履物を脱ぐのが正解です。また、上がり框の中央を避けて上がるようにしましょう。

履物の脱ぎ方は、まずはつま先を浮かせるようにして草履の前緒から指を外し、片足ずつかかと側に滑らせていきます。

この時、草履のかかとをもう一方の草履の内側に当てるようにするとスムーズに脱げます。両足を一旦揃えてから、上がり框(かまち)にあがりましょう。

その後、向き直って膝をつき、片方の手を袂に添えながら履き物のつま先を外に向けて揃えます。

3.和室での挨拶

客間に案内されたら、畳のへりを踏まないように気を付けながら下座に付きます。座布団が用意されている場合にも、すぐに座ってはいけません。

一旦、座布団の横か手前に座って先に挨拶をしましょう。

勧められてから座布団に座りますが、この時は両手を軽く握って座布団の上に上がり、膝で中央に移動してから座ります。決して座布団の上は歩かないように注意しましょう。

挨拶は、膝の前に両手を付き、両手の指を添わせるようにしながら頭を下げます。

その後、風呂敷から手土産を出し、正面が相手に向くよう畳の上に置いてから、両手で相手に差し出します。また、おいとまする際には、一旦座布団から下りてから挨拶をします。

4.正座の仕方

正座をする時は、右足を半歩ほど後ろに引きます。同時に、右手で着物の前を引き上げておくと、太もものあたりの布地に余裕ができて座り心地が良くなります。

次に、左手を太ももの前に添えながら腰を落としていき、右手でひざをなでおろすようにしながら膝をついていきます。

両ひざはぴたりと付けるのではなく、こぶしひとつ分くらい開けておき、ひざ裏にかたまった布地を両手で左右に引いて整えます。

そして、間をあけた足の間に腰を収め、ひざを浮かせるようにしながら着物の裾を整えて座り直します。

正座で一番気を付けたいのが、着物の前側が開いて長襦袢が見えてしまうことです。洋服でいえば下着が見えてしまうのと同じことです。

着付けの際にいつもよりも深めに上前を合わせておくのも良いでしょう。

5.和室での立ち方

和室で正座をして立ちあがる時は、まず、ひざをついたままで両足のかかとを立てます。その際、かかとはきちんと揃えておくことがポイントです。

そして、揃えたかかとの上にお尻をのせて片ひざを立て、着物の前に手を添えて開いてしまわないように気を付けながら立ち上がります。

慣れないと大変ですが、足の運びを覚えてしまえば、きれいに立ち上がることができるでしょう。

また、座布団に座った際には、立ちあがった時も座布団の上には決して立ってはいけません。片足ずつ座布団から下りるようにし、挨拶は座布団の下座に座って行います。

正座は足がしびれやすいので、立ち上がる時に困ってしまうことがあります。正座の最中も体重移動などを上手にしておき、極力足がしびれないようにしておきましょう。

6.食事の正しい頂き方&茶菓子の頂き方

着物で食事をする際には、着物が汚れてしまわないようひざの上にハンカチなどをおいておきましょう。

大き目のハンカチなら、二つ折りにして輪になった方を手前にします。振袖の場合には、帯の上端にはさんでも良いでしょう。

テーブルとの間は、こぶし1つ分程度空くように椅子の位置を調節します。グラスなどを取る際には、袖口から腕がむき出しになってしまわないように片手を添えて押さえると、袂が汚れるのも防ぐことができます。

お茶菓子をいただくときには、「頂戴します」と一言添えてからにします。

空いている方の手を添えながら一口目を軽めにしていただくようにすると、スマートに見えます。また、お茶も、空いている方の手を茶わんに添えるようにしましょう。

食事の際についやってしまいがちなNGマナー10選

ストップ

「箸使いを見れば、育ちがわかる」とよく言いますが、生まれや育ちが色濃く出てしまうのが食事の際のマナーです。

食事のマナーは非常に重要なもので、目上の人から見ても、美しく食べることのできる人はきっと一目置かれるに違いありません。

それには、箸の持ち方、動かし方をスマートにすることがポイントです。箸が美しく使えれば、食べ方はとても美しく見えるものなのです。

箸には、ありがちな良くない使い方があるので確認してみる必要があります。ここで、ついやってしまいがちなNGマナーをご紹介します。

【NGマナー1】背を丸くして食べる”犬食い”

犬は、床に置かれた入れ物におおいかぶさるように背を丸くしてエサを食べますが、これと同じように食べる様子は犬食いというNGマナーの一つです。

ワンちゃんならカワイイということもありますが、人が同じようにすれば見苦しいだけになってしまうのです。

食べる時には、お皿に口を近づけるのではなく、食べ物を口に近づけるようにしましょう。お茶碗やお皿を手に取り、背筋を伸ばしていただきます。

うつむいていたのでは場の雰囲気も暗くなる一方なので、顔を上げて明るい表情で美味しくいただきたいものです。

ただし、重たい器などは手に取る必要はありません。無理せず気持ちよくいただくのがマナーの基本です。

【NGマナー2】受け食い

また、お代わりなどでご飯や汁物などをよそってもらったら、受け取ってそのままいただいてはいけません。一旦テーブルの上に置いてから、改めてお茶椀を持ち直していただくようにするのがマナーです。

よそってもらって、テーブルの上に置くこともなくすぐに口を付けるのは、「受け食い」と言ってNGマナーに当たってしまいます。

早く食べたい気持ちがどんなに強くても、焦らずゆったりといただくことが美しく見えるコツなのです。

【NGマナー3】迷い箸

テーブルの上にお料理がいくつも並んでいると、どれにしようかつい迷ってしまうことがあるかもしれません。

しかし、箸を持ったまま「あれにしようか」「これにしようか」と、箸をいったりきたり料理の上を迷わせるのはNGマナーです。

また、もしも箸先に水滴などがついていたら、いったりきたりしている間にテーブルの上に垂れて汚してしまい兼ねません。

お箸は箸置きに置いたままにし、目だけでじっくり見て次に食べるものを決めるようにしましょう。

【NGマナー4】さぐり箸

1つのお料理の中にさまざまな食材が使われているような場合、つい自分の好きなものを探してそれだけ食べてしまいがちです。しかし、これも傍から見ていれば非常に見苦しいことであり、NGマナーに当たります。

やはり、差し出した箸でスッと取り、スマートに口に運ぶようにすると食べ方は美しく見えるものです。決して、料理をかき回してしまわないように気を付けましょう。

これでは、せっかく美しく盛りつけた料理人の気持ちも台無しになってしまいます。和食では、盛りつけられた上から順に食べるということも必要なマナーなのです。

【NGマナー5】もぎ箸

串刺しの料理もまた、どうやって食べれば良いかわからなくなってしまうものです。

屋台であればそのままかぶりついて豪快にもぎとってしまうものですが、和食のマナーでは、このようなことをすれば、もぎ箸といってNGマナーになってしまいます。

串刺しの料理が出てきたら、箸で串から具材を抜いてお皿に移動させるようにしましょう。左手で串をつまんで抜いてしまえばよいのです。

ただし、数本ある場合は、まとめて全部抜いてしまわず、1本食べるごとに抜くようにします。

そして、すべての串刺し料理を食べ終わったら、皿の端などに串をまとめておくと見苦しくありません。

【NGマナー6】涙箸

遠くにある食べ物を箸で取る時は、特にマナーが問われるところです。口に入れるまでに距離があるため、汁気たっぷりの料理などはポタポタと汁が垂れてしまうことがあるからです。

これは、涙箸といってとても見苦しいNGマナーの一つです。このようなことでは、大切な着物にもシミを作ってしまい兼ねません。

汁気の多い料理の場合、器の中で十分に汁気を取っておくようにします。さらに、それでもあぶなそうだなと思ったら、すかさず懐紙を出して受け皿にするようにしましょう。

使い終わった懐紙はテーブルの上には置かずに、袂などにさりげなくしまうようにします。

【NGマナー7】よせ箸

よせ箸というのは、遠くにある茶碗や皿に箸を突っ込んで引き寄せるNGマナーのことです。

確かに、いちいち箸置きに箸を置いて両手で料理を取り寄せ、再び両手を使って箸を取るなどというのはとても手間のかかるものです。

持っている箸を便利に使えばすぐに寄せられるわけですが、そんなゆったりとした一見無駄とも思える動作が、見ていて美しい所作に映るものなのです。

一人暮らしなどでは便利でついやってしまいがちなよせ箸ですが、傍から見ればとても見苦しいものなので十分に気を付けましょう。

【NGマナー8】渡し箸

食事中に箸を置く時には、器の上を渡すようにするのはNGマナーの一つです。

家庭などではよくあるシーンかもしれませんが、これは「ごちそうさま」という意味に当たるのです。まだ食事が終わっていないのであれば、箸は必ず箸置きの上に置くようにしましょう。

もしも箸置きが用意されていない場合には、箸袋で代用します。箸袋を軽く結んで高さを出すと、箸置きの代わりになるので試してみましょう。

【NGマナー9】刺箸

箸先で食べ物を突き刺して食べるのは、刺箸というNGマナーの一つです。

これをついやってしまいがちなのは煮物でしょう。大き目で丸いジャガイモやぬめりのある里イモなどは、うまく箸で挟めたとして、口に入れるまでに落としてしまい兼ねません。

もちろん、器用に運べるからといって大きい具材を一口でほおばるのも、美しい所作とは程遠くなってしまいます。このような時には、器の中で切り分けてから箸で挟んで口に運ぶようにしましょう。

また、うっかり滑ってしまわないよう、器を出来るだけ自分の方に寄せるようにすることも必要です。

さらに、落としても良いようにと手を受け皿のようにするのもマナー違反です。着物の場合は、懐紙を受け皿代わりにしましょう。

【NGマナー10】ねぶり箸

食事をしていると、お箸の先にご飯粒などがついて取れなくなってしまうことがあります。しかし、これを口でなめて取るのはねぶり箸といってNGマナーになります。

そんな時は、懐紙を使って箸についた食べ物をふき取るようにしましょう。

また、お味噌汁など汁物の具を食べる時にさりげなく取ってしまうのも良いですし、一旦箸置きに置いてお茶などをいただき、箸を取る時に手でさりげなく取るのも一つの方法です。

この場合、取ったものは見苦しくないようにお皿の端などに置いておきます。

でも、何よりも箸先につかないようにするのが一番です。ご飯粒など粘性のあるものはどうしても箸先に付きやすいので、最初にお味噌汁などの汁物をいただいて、箸先を濡らしておくようにしましょう。

Q&A

Q&A

着物を着た時の立ち振る舞いマナーや、ついやってしまいがちなお箸のNGマナーなどかはわかりましたが、他にも気になることはたくさんあります。

例えば、着物でアクセサリーを付けるのはNGマナーとなるのか、荷物はどのように持ったら美しく見えるのか、という疑問があるのではないでしょうか。

これらについてQ&A形式でご紹介します。

【質問1】アクセサリーは付けても大丈夫?

基本的には、アクセサリーを付けていても問題にはなりません。ただし、えり元はすっきりとしていることが望ましいといえます。

ネックレスや長く垂れ下がるピアスやイヤリングなどは控えた方が良いでしょう。また、シーンによっても多少異なり、正式な訪問時などは、やはりアクセサリーは避けた方が無難です。

さらに、着物と一口にいっても、浴衣ならカジュアルなものなのでその分アクセサリーの許容範囲は広がります。

着物にはタブーでも、カジュアルなゆかたなら許されるものも。アクセサリーもそのひとつでピアスやブレスレット、指輪などほぼ洋服と同じように考えてOK。できるだけゆかたと調和するものを選んでください。

洋服で付けるのと同じようにピアスやブレスレット、指輪などを付けていてもOKです。といっても、浴衣とバランスの取れるものを選んで付けるとより良いといえます。

【質問2】バッグや手荷物を美しくもつには?

着物を着ている時には、風呂敷に荷物をひとまとめにして抱えると美しく見えるものです。風呂敷といっても、最近では可愛らしい柄のものがたくさん出回っているので、和装用に1枚用意しておきたいものです。

また、荷物が少ない時には巾着袋でも事足りますし、和装用バッグなどを持つのも良いでしょう。バッグを持つ時は、持ち手の中心を軽く握るようにし、腕は自然におろすと美しく見えます。

しかし、あまり荷物が多かったり2つになってしまう時には、1つを手提げのバッグに入れ、もう1つを抱えるようにします。

両手に1つずつ持つのではなく、手提げバッグの持ち手に通した手で荷物を抱えるようにします。

まとめ

マナー

着物は、海外では「着るアート」などと呼ばれるほどに高い芸術性が評価されている、日本が誇る伝統文化の一つです。

一方で、現代では「着物を着たことがない」という人も珍しくなくなりました。歴史上もっとも自由に、誰でも着物を楽しめる時代なのに、残念なことです。

しかし、残念ながら現代ではなかなか着る機会が乏しいというのが実情です。

それでも、着物にできるだけ触れてその独自のマナーや立ち振る舞いを知ることは、自分の内面をも磨いてくれるに違いありません。

マナーというものは本来、自分も含めて周りの人に不快な思いをさせないというのが根底にあります。

加えて、洋服よりも動きづらい着物をできるだけ快適に動けるようにしたのが着物のマナーと立ち振る舞いでもあるのです。

ついやってしまいがちなNGマナーなど、覚えることはたくさんありますが、マナーの背景などを知れば何故それがNGなのかも自ずとわかってくることでしょう。

大人の日本人女性のたしなみの一つとして、着物のマナーと立ち振る舞いを知っておくのはもはや必須といえるのかもしれません。

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