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【種類別】着物の織り方の種類とは?生地の見分け方についても解説!

着物と一口にいっても幅広い種類があります。まず生地の種類は何なのか、染めの着物なのか、それとも織りの着物なのか……そういった条件が揃ってからはじめて着物を仕立てていくのです。

染めの着物とは何かというと、染めていない白の糸で織り、布になったものを染めて模様をつけるやり方でつくられた着物のことです。染めるのが後なので「後染」と呼ばれたりもします。

それに対して織りの着物は、あらかじめ染めておいた糸を使って布を織るやり方でつくられた着物のことを指します。染めるのが先なので「先染」と呼ばれることもあります。

ちなみに染めの着物は比較的フォーマルで、織りの着物は比較的カジュアルという違いがあります。

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目次

着物の織りによって着用できるシーズンが違う

反物

なぜ着物の織りは様々な種類があるのかというと、それはシーズンに合わせて着用するものを変えるためです。

もちろん理由はこれだけではありませんが、四季があって1年の中で気候や風景が大きく変わる日本では、そういった意識を強く持つようになるのは当然です。

厚手の着物から薄手の着物に変えたり、格式高い着物からカジュアルな着物に変えたりと、シーズンやその時の気分に合わせておしゃれを考えられることこそ、日本の着物の魅力といっても過言ではありません。

そのため、着物のことをもっとよく知りたければ、どの織りがどのシーズンに適しているのかに注目してみるといいでしょう。(参照:民族衣装文化普及会「染と織 地域別辞典」)

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1.紋意匠(もんいしょう)

紋意匠は生地の種類の1つで、絹織物である紋意匠ちりめんの総称のことです。地模様のある生地を指すのですが、地模様自体を指して使われる言葉でもあります。着物によく使用される、代表的な生地です。

地模様とは何かというと、生地に最初から入っている模様のことです。生地は刺繍をしたり、模様を描いたりと人工的に模様をつけることもできますが、何もせずとも組織の違いからその生地独特の模様が生まれます。

紋意匠の地模様は、艶のある光沢感が特徴です。訪問着や羽織、小紋など様々な着物に用いられているので、紋意匠の着物はシーズンやシーンを問わず着ることができます。覚えておいて損のない生地です。

2.一越(ひとこし)

着物

一越は一越ちりめんの総称であり、絹織物の一種です。一般的にちりめんを織る時は経糸に生糸を、緯糸に撚糸を2本ずつ打ち込みます。これを二越(ふたこし)といいますが、一越は緯糸に撚糸を1本ずつしか打ち込みません。

打ち込んだ後は精錬してしぼを出します。しぼというのは織物の表面につけられるちぢれのことです。一越の生地の表面はしぼが細かく、凹凸ではなくざらついた感じになっています。

そのため、高級感があり、着崩れしにくい着物になります。紋意匠と同じく様々な着物に用いられるので、シーズンやシーンを問わず着ることができます。特に後染でのニーズが高く、無地染や捺染などで染められます。

3.綸子(りんず)

綸子は絹織物の生地の一種で、裏繻子で地模様が構成されています。撚らない糸で経糸、緯糸を織り、その後精錬作業を経てつくられます。

裏繻子とは経糸と緯糸が5本以上で構成される繻子織という織物があるのですが、その表面に緯糸だけが出ているものを指します。

生地は薄く、手触りは柔らかくて滑らかです。綸子の地模様は基本的に目立たずさりげないですが、織り方によっては目立たせることもできます。光沢感があるので、女性の着物によく使われます。

綸子は生地が薄い分、単衣(ひとえ)仕立てのような暑い季節にも着れる着物にも用いられます。ただし、さすがに真夏のひどい暑さの時には着られないので、季節の変わり目に活躍する着物と考えておくといいでしょう。

4.緞子(どんす)

着物

緞子は綸子と同様、地組織を繻子織、模様を裏繻子で構成した絹織物の生地です。

先染に使われる織物で一般的なのは経糸緯糸5本ずつ、綜絖(経糸を引き上げる器具)5枚を使う5枚繻子という繻子織ですが、6枚繻子というものもあります。

異なる色の糸を組み合わせてくっきりとした模様をつくりだすのが特徴で、生地は厚く、艶があって高級な雰囲気があります。重厚感のある高級織物の中でも代表的な織物です。

緞子はもともと男性が利用することの多い織物でしたが、元禄以降は女性も帯地などで緞子を利用するようになりました。

衣服以外では表装具や茶道具などに使われたりもします。厚手なので、衣服の場合、あまり暑い季節には向きません。

5.縮緬(ちりめん)

並んだ着物

縮緬は平織りの絹織物です。絹織物ではありますが、近年は綿やレーヨン、合成繊維などを原料に使ったものも出てきています。

絹あるいはレーヨンの縮緬は水につけると縮むので、濡らしてはいけません。

縮緬の経糸に使われるのは撚られていない糸で、緯糸に使われるのは右回りと左回りに強く撚られている2種類の糸です。織った後に煮沸させ、精錬作業が済むと糸に撚りが戻る力が働き、生地の表面にしぼが現れる仕組みです。

縮緬には地方によって様々な種類があり、たとえば京都府北部には丹後ちりめんが、滋賀県長浜市には浜ちりめんがあります。

縮緬の着物はあまり真夏には向いておらず、秋から春先までに着られることが多いです。

6.絽(ろ)

並んだ着物

絽は暑さの厳しい季節に適した生地です。経糸2本をねじって緯糸と織りこむ織り方で、透明感と清涼感を感じさせる質感を生みます。

シーンでいうと絽はフォーマルな場に適しています。たとえば、お茶席や結婚式といったシーンが挙げられますが、それだけに訪問着や留袖、小紋といった着物に使われることが多いです。

絽は緯糸を何本かおきに隙間をつくる織り方をします。何本おきかで種類が変わり、3本おきなら三本絽、5本おきなら五本絽、7本おきなら七本絽といいます。この隙間により通気性が生まれ、夏場でも涼しく過ごすことができるのです。

逆に隙間の少ない絽であれば、涼しい6月や9月に着ても不自然ではありません。

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7.紗(しゃ)

並んだ着物

紗は絽と同様、暑さの厳しい季節に適した生地です。織り目が非常に粗いので、網のような透明感があり、通気性がよく涼しげです。刺繍などで紋様をつけたり、紋様を織りあげたりするものがあります。紋様を織りあげたものは紋紗といいます。

紗は絽と比べて着ることのできるシーンが幅広い特徴があります。厳粛な場では着づらいかもしれませんが、セミフォーマル程度であれば十分です。またカジュアルにも使えます。

白い長襦袢を合わせると透明感を際立たせることができるので、より見た目に涼感が得られます。またそれとは逆に色襦袢を合わせると透明感が失われるので、あえてそうすることで春や秋に着こなすこともできます。

8.羅(ら)

並んだ着物

羅は紗をより複雑にした絹織物です。絽や紗は織り目が粗く、透けて涼感が得られることが特徴の織物ですが、羅は特にそれらの特徴を強く持っています。見た目はまるで毛糸の手編みのような風情です。

羅という言葉はもともと小動物を狩る時に使う捕獲網を指し、後に織り目の粗い絹織物に対して使われるようになりました。そういった背景からも、羅がいかに網のような生地であるかが分かるというものです。

羅は着物の生地に使われることはなく、帯やコートなどの生地に用いられます。帯の場合、やはり通気性がいい分、盛夏に締められることが多いです。羅や紗の着物と組み合わせることももちろんできます。

9.縮(ちぢみ)

綿縮
(画像出典:染と織 たかはし)

縮は緯糸に強く撚りをかけたものを織ってできる織物です。織った後に湯に浸してもむと縮むのですが、その際、織物の表面に波状のしぼが発生します。またこれは精錬によってしわをつくる方法ですが、他にも織り方を工夫することでしわをつくる方法もあります。

材質には様々なものがあり、絹や綿、麻、合繊などが使われます。たとえば麻糸を使ったものは麻縮と呼ばれます。

縮の産地は広く、石川県の能登縮(のとちぢみ)や新潟県の小千谷縮(おじやちぢみ)、越後縮(えちごちぢみ)といったものが代表的です。

縮は表面のしわによってさらりとした感触がするので、6月や9月といった単衣を着る時期に向いています。

10.上布(じょうふ)

上布は、手績みした細い麻糸を織り上げた麻織物です。手績みというのは、麻の繊維を細かく裂いて撚り合わせる技術のことです。上質で高級な織物なので、上布を使えば通にはたまらない着物ができます。

上布は夏の着物として有名で、特に7月、8月の盛夏は上布の薄くてさらさらした感触がありがたいものです。ただし、素材によっては盛夏よりも6月、9月といった衣替えの時期に向いているものもあります。

上布の種類は越後上布や近江上布、能登上布など、様々なものがあります。たとえば越後上布は越後地方を産地とした古くから生産され続けてきた上布です。

天正年間に原料である苧麻という植物の栽培が活発になったことで、上布の生産量が増えた背景があります。

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11.羽二重(はぶたえ)

並んだ着物

羽二重は平織で織られた織物です。特に絹で織られた羽二重は光絹(こうきぬ)と呼ばれることがあります。

羽二重は普通の織り方ではなく、細い経糸2本を使う特殊なやり方で織られるので、軽くて肌触りがやわらかく、なおかつ光沢感があります。

着物の裏地に使われることが多く、絹織物の中でも高級なものです。また礼装に用いられることもあります。

木綿の着物にも絹の着物にも羽二重は胴裏(胴部分の裏地)に使われるので、季節を問わず用いることができます。特に木綿の着物は夏には汗を吸いますし、冬には体を暖かくしてくれるので、それだけで1年中着られる特徴があります。

木綿の着物はもともと普段着として気軽に用いられてきましたが、今では高級な着物です。

12.浴衣

浴衣

浴衣は湯帷子(ゆかたびら)を原型とした和服です。湯帷子はもともと平安時代の貴族が入浴時に着ていたもので、江戸時代になると庶民も湯上がりに着るようになり、今の浴衣の形になっていったという説があります。

浴衣の染め方は、中型の型紙を使って行う藍染めです。このことから、浴衣を「中型」といったりもします。

近年は天然の染料を使わず、化学染料を使って染める方法もあります。天然染料は自然な色合い、化学染料は鮮やかな色合いを特徴とします。

浴衣はもともと湯上がりの汗を吸い取る目的で着ていた和服であるため、暑い季節に着ることが多いです。特に7月~8月の盛夏は涼しい浴衣の最適なシーズンといえます。ただし、本来の浴衣は外出する時に着るものではありません。

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13.化繊の着物

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化繊の着物は、天然の繊維ではなく化学繊維を使って織り上げた、現代ならではの着物を指します。化学繊維はその技術の進歩とともに様々な応用のされ方をしていますが、近年は織物においても活発に利用されるようになっています。

着物の素材は絹が代表的です。しかし絹の着物は取扱いや管理の仕方が難しいので、特に若い方だと雨に濡れても洗濯機で洗っても問題ない化繊の着物を好む傾向にあります。

化繊というと特にポリエステルが挙げられますが、ポリエステルの着物は1年を通して着ることができます。ただし、ポリエステルによっては汗をかくとむれることがあるので、暑さの厳しい真夏には着づらいこともあります。

14.ウールの着物

ウールの着物はしわができにくく、丸洗いもできるので、管理がしやすい特徴があります。また、シーズンを問わず単衣で着ることができます。

ウールとひとくちにいっても様々で、たとえばシルクの繊維を混ぜたシルクウールや化繊の繊維を混ぜたものなどがあります。他の種類の繊維を混ぜることで、それぞれの繊維の特性を生かすことができるのです。

2種類以上の繊維を混ぜることを混紡といいます。ちなみにウールのみだとしても、カシミアが何%、アンゴラが何%というように、ウールの種類で混紡を行うこともあります。

もちろんカシミア100%のウールもありますが、そういったものはコストが高いのが特徴です。

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