昔のように着物を着る機会が少なくなった昨今、着物を正しく美しく着こなせない人が多くなっています。着物の基本である襟合わせさえも右前か左前か、そしてどの状態が右前かもわからない人もいるのです。
ここでは着物の正しい襟合わせの方法や間違えない覚え方などを詳しく解説しています。
また基本的な襟合わせの方法だけでなく、着物をより美しく見せるための着こなしについても紹介していますので、ご自分の年齢や体型などに合わせて参考にしてみてください。
昔のように着物を着る機会が少なくなった昨今、着物を正しく美しく着こなせない人が多くなっています。着物の基本である襟合わせさえも右前か左前か、そしてどの状態が右前かもわからない人もいるのです。
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また基本的な襟合わせの方法だけでなく、着物をより美しく見せるための着こなしについても紹介していますので、ご自分の年齢や体型などに合わせて参考にしてみてください。
昔のように着物を着る機会が少なくなった昨今、着物を正しく美しく着こなせない人が多くなっています。着物の基本である襟合わせさえも右前か左前か、そしてどの状態が右前かもわからない人もいるのです。
ここでは着物の正しい襟合わせの方法や間違えない覚え方などを詳しく解説しています。
また基本的な襟合わせの方法だけでなく、着物をより美しく見せるための着こなしについても紹介していますので、ご自分の年齢や体型などに合わせて参考にしてみてください。
最近は着物を着る習慣も少なくなり、1年に1度も着ないという方も少なくないでしょう。久しぶりに着物を着た時に、襟合わせはどうするんだっけと迷ってしまう方もいます。
着物を着る時には原則として襟合わせは右前が正解です。逆の左前にしてしまうと、死に装束つまり死んだ人の着物の着せ方となってしまいます。
ルール違反というわけではないのですが、常識がわかっていない人だと思われてしまいかねませんので、着物は右前と覚えておきましょう。
着物の襟合わせは右前ということはわかっていても、右が前って何に対して前なのか、どっちだっけと思ってしまう事もよくあります。右前を間違えない覚え方としては以下のような方法があります。
右前というと、右側の襟が前ということですが、勘違いして相手に対して前と思ってしまう事もあります。相手に対して右を手前にしてしまうと、それは左前の襟合わせになってしまうのです。
間違えないためには、右前=自分から見て右が手前、簡単に言えば右前=右が手前と覚えておいた方がいいでしょう。
また右手側から先に合わせる、右襟を前に合わせて左襟を後から合わせるという考え方もできます。右襟を先に合わせれば、自然と右前の正しい襟合わせになります。
右前の覚え方として、形で覚えるという方法もあります。襟合わせを右前にすると、襟元は小文字のY、つまりyの字のようになります。
ですので、yの字になるようにすれば正解です。ただし鏡では逆に映りますので、その点は注意しましょう。
女性の洋服、コートやカーディガン、シャツなどは左前になっています。そのため着物を着る時にもそれに合わせて左前にしてしまうケースもあるようです。
もし女性が着物を着る時には、洋服の反対と覚えるのも1つの方法です。
男性の洋服は右前になっていますが、着物は洋服の反対だっけ、と思ってしまうと左前の襟になる恐れがあります。ですので、男性が着物を着る時は普段通り、つまり洋服と同じと思っていれば失敗はないでしょう。
昨今は着物を着る機会がめっきり減り、特に若い人は成人式や結婚式以外に着物は着ないという方も少なくないでしょう。
そんな方でも夏祭りや花火大会、宿泊した旅館やホテルで浴衣を着るケースはあるものです。浴衣の襟合わせは着物と違って左前だっけ、と思ってしまう方もいるようですが、それは大きな間違いです。
浴衣は正装ではありませんが、着物の一種であることは間違いありません。そのため浴衣の襟合わせの向きは男女でも浴衣の場合でも右前が基本です。
着物の襟合わせが右前となったのは奈良時代頃と言われています。それ以前は着物は右前でも左前でもよく、決まりはなかったようです。
奈良時代の719年に出された衣服令という法令の中で、初令天下百姓右襟と記載され、ここから庶民は着物は右前にすべきとなったようです。
これは当時の中国に倣って制定されたとされており、中国では右よりも左が位は高く、高貴な人のみ左前が許され、位の低い庶民は右前にしなければならないとされたようです。これを制定したのがお札でも有名な聖徳太子であるという説もあります。
また単純に高貴な人だから左前、という前提ではなく、労働が必要な庶民は動きやすい右前が適しており、労働が必要ではない高貴な人は左前でも不都合がないためとも言われています。
着物で襟合わせを左前にするケースもあります。それが亡くなった人の死に装束の着付け方です。つまり生きている人が着物を着る時に左前がタブーと言われるのは、死に装束と同じになってしまうからなのです。
死に装束を左前にする理由としては以下のような説があります。
逆さ事 | 魔除けのために普段の週間とは逆のことをする |
---|---|
奪衣婆 | 三途の川で出会い衣服をはぎ取る奪衣婆に衣服を取られないため |
左前は神仏に近い存在 | 高貴な人は左前で、亡くなった人は神仏に近い存在だから |
左前の襟合わせは死に装束だから縁起が悪いと言われますが、実際は故人を敬ってあの世に送り出すためという意味なのです。
ただいずれにしても、生きている私たちが着物を着る時は右前がマナーと思っておきましょう。
着物の襟合わせは右前、死に装束は左前と言われますが、それとよく似た用語として上前や下前という言葉もあります。上前と下前とは一般的に以下のことを指します。
上前 | 着物を着た時に上に重ねる部分 |
---|---|
下前 | 着物を着た時に下に重なる部分 |
つまり上前は死に装束を除けば、着用した本人の左襟を含む着物の左側の部分にあたり、下前は右襟を含む着物の右側の部分にあたります。
着物を着る時には下前を合わせてから上前を合わせる、つまり右前の合わせ方というわけです。
着物は襟合わせが右前にしますが、せっかく着物を着るのですからマナー通りにするだけでなく、綺麗に着こなしたいものです。
そこでポイントとなるのが襟合わせの角度です。ここでは年齢や体格、シーンに合わせた襟合わせの角度を紹介します。
襟合わせの角度は年齢によって合う・合わないがあります。一般的に若い方は角度を大きく、高い位置での襟合わせの方がきれいに見えます。
逆に年配の方は角度を小さく、低い位置で襟合わせをすると綺麗で上品に見えます。
一般的な襟合わせの角度としては以下の通りです。
若い方 | 約90度でのどぼとけが隠れるくらいの高さ |
---|---|
年配の方 | 約60度でのどぼとけよりも低い位置 |
年齢の境目は難しいですが、20代で可愛く見せたい方は約90度、30代で大人っぽい女性に見せたい方は90度よりもやや鋭角にするといいでしょう。
襟合わせの角度は年齢だけでなく体型に合わせて変えることで着物の見え方、印象が変わってきます。一般的に華奢な方は角度を大きく、高い位置で襟合わせすることで襟元が引き締まって美しく見えます。
逆にふくよかな方は鋭角に、低い位置で襟合わせするとスッキリと美しく見えます。襟合わせの角度は以下を参考にしてください。
華奢な方 | 約90度で、のどぼとけが隠れるくらいの高さ |
---|---|
ふくよかな方 | 約60度、でのどぼとけよりも低い位置 |
着物はお茶会などの比較的カジュアルな場面もあれば、結婚式やパーティなどのフォーマルな場面などいろいろなシーンで着用します。
格式に合わせて着物も変えるものですが、それに合わせて襟合わせの角度も検討したほうがいいでしょう。
カジュアル | 紬などの着物で襟合わせの角度は約60度 |
---|---|
フォーマル | 留袖や訪問着で襟合わせの角度は約90度 |
ただこれらの襟合わせの角度はあくまで基本であり、必ず60度でなければいけない、90度でなければいけないわけではありません。年齢や体型に合わせて、調整していくことも大切です。
着物をきれいに着こなすには、襟合わせの出し幅も重要です。出し幅とは着物の下に着用している長襦袢がどれくらい見えているかということです。
もちろん出し幅は好みにもよりますが、基本的には2cmから2.5cmがきれいな幅と言われています。ただあくまで目安であって、年齢や体型によって以下のように合わせるとよりきれいに見えてきます。
ご年配の方 | 1.5cmから2.0cm |
---|---|
若い方 | 1.5cmから2.0cm |
ふくよかな体型の方 | 2.0cmから2.5cm |
細い体型の方 | 2.0cmから2.5cm |
着物をより美しく着こなすには、衣紋の抜き具合も大切なポイントです。衣紋とは着物の後ろ襟の部分で、衣紋の抜き具合とは、その衣紋をどれくらい後ろに引き下げるかということを指します。
衣紋の抜き具合は年齢や体型、シーン、気温、髪型などによって抜き方が変わります。
20代、30代、細い体型、カジュアルシーン、寒い日 | きつめ、こぶしを横に1つ分もしくはそれ以下 |
---|---|
40代以降、ふくよか、フォーマルシーン、暑い日 | 広め、こぶしを縦に1つ分もしくはそれ以上 |
このように着物の襟合わせは右前が基本で、左前は避けましょう。そして着物を着るのであれば、ここで解説したような歴史や由来についても知っておくと、より着物の楽しさがわかってきます。
またせっかく素敵な着物を着るのですから、より自分を美しく見せられるような着こなしも学ぶともっと着物を着たいと思えるようになります。
まずは少なくとも着物の襟合わせは右前であること、その形についても間違えないようにしておきましょう。
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