【本場黄八丈】高額買取の可能性大?査定相場より高く売るコツ&業者選び
日本各地には様々な織物があります。これらの織物を使った着物は人気が高く、実は買取でも高値をつけるケースが少なくありません。
ここでは本場黄八丈の着物について確認していきます。近年になって浴衣を初めとして大量生産している着物があるのですが、こうした着物はさほど高値をつけません。
しかし本場黄八丈のような着物は、かなりの高値をつけることがありますので、買取相場などについて見ていきましょう。
本場黄八丈の着物はどんな着物?(歴史・産地など)

本場黄八丈はその名称通りに、東京都八丈島の名産品です。ちなみに本場と名称がつくのは、秋田県でも黄八丈が作られているからです。
ただし材質や品質などが若干異なるため、わかりやすいように本場黄八丈と呼ばれています。
平安時代の末期には既に生産されていたようで、当時はお米で年貢を納める代わりに黄八丈の織物を納めていたそうです。当時から身分の高い人の間で着用されていた歴史もあります。
本場黄八丈の着物の特徴
国内の絹織物の中でも最上級の評価を受けているのが本場黄八丈です。そんな本場黄八丈の着物には、どんな特徴があるのかを確認していきます。
- 色合いが美しい
- 上品で高級感がある
- 経年劣化に強い
本場黄八丈といえば、黄色をベースとしたものが有名です。しかし他にも樺色を基調とした鳶八丈や、黒色のシックな黒八丈と呼ばれるものもあります。格子や縞が一般的な図柄になるのですが、無地のものもあって誰でも使いやすいのが特徴でしょう。
また本場黄八丈は手間暇をかけて作られることもあり、出来上がった時の発色がとてもきれいです。ただ派手な印象ではなく、渋めの色で高貴な印象を与えるのが魅力でしょう。
そのため上品で高級感があるのです。上質な絹糸が素材として選ばれているため、経年劣化にも強いのも特徴になります。
本場黄八丈の着物の買取査定はどれくらいか
本場黄八丈の着物を売るのなら、買取相場はどの程度になるのでしょうか。もともと絹織物の買取額は高値になる傾向があります。その中でも本場黄八丈は、最上級に位置するものなので、買取相場がどうなっているのか見ておきましょう。
本場黄八丈の着物の買取価格平均相場と買取実績
本場黄八丈の買取相場は以下の通りになっています。
- 4万円~8万円程度
- 鳶八丈や黒八丈のものだと10万円程度
- 作家物だと20万円以上
というのが1つの目安になるでしょう。本場黄八丈は高値で取引されているため、数万円単位での取引となっています。
ただし上記の買取額は、状態の良いものだという前提条件のものです。シミなどがある状態の悪いものだと、買取額は下がってしまうでしょう。他にも着物の着丈の問題などもあります。
着丈が短い着物はどうしても需要が少なくなります。ある程度は着付けでごまかせるのですが、やはり着丈は平均的なものがないと査定額が厳しくなるでしょう。
作家ものの「本場黄八丈」や鳶八丈・黒八丈は高価買取されやすい
本場黄八丈の買取相場でも触れましたが、一般的ではない品の方が高値をつけやすくなっています。それは本場黄八丈にも需要の高いもの、低いものがあるためです。
特に鳶八丈や黒八丈は人気が高いことから、若干ですが高値で売れる可能性があるでしょう。また本場黄八丈にも作家物があります。この場合はより高値で取引されると考えて良いです。
- 山下め由
- 山下八百子
- 山下芙美子
この3名が本場黄八丈の作家物として有名です。特に山下八百子氏は東京都の無形文化財工芸技法保持者にも認定されていることもあり、かなりの高値で取引されるでしょう。
ちなみに山下八百子氏は既に故人であることから、さらに希少価値が高まっていると言えます。
どこで本場黄八丈の着物を高く買取してもらえる?おすすめの売り方・NG売り方
【NG売り方①】ネットオークション(ヤフオク・メルカリ)はトラブルが多い!
着物買取でフリマアプリを使う人もいるのですが、できるだけ避けた方がいいでしょう。
- 後にトラブルになる可能性が高い
- 買取相場より高くなることはほぼない
といった理由があるからです。
【NG売り方②】リサイクルショップなどの店への持ち込みは高額査定が期待薄
着物買取で古着屋を利用する人もいますが、こちらもNGだと考えてください。
- 相場通りに買取してくれない可能性が高い
- 着物の価値を理解してくれない可能性が高い
そもそも着物買取に対応する店舗も少ないので、わざわざ選ぶ必要もないでしょう。
【おすすめ売り方】着物買取専門業者に出張買取してもらうと高額売却が実現
では着物買取ではどんな業者を使うといいのかですが、着物買取を専門としているお店を利用してください。着物を専門として扱っている業者があるので、そこなら適正価格での買取が期待できるでしょう。
- 着物の買取になれている
- しっかりと鑑定してくれる
- 対応がスムーズである
基本的に着物の買取を専門としている業者だと、しっかり査定をしてくれます。また最近では店舗が近くになくても、出張買取といった形で対応してくれるのがポイントでしょう。
本場黄八丈を高く売るなら口コミ評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ
本場黄八丈を実際に売却した方の口コミ評判&体験談
では実際にバイセルを利用した人の体験談には、どんなものがあるのでしょうか。
バイセルで本場黄八丈の着物買取を利用した人の体験談でした。
本場黄八丈を売る前に知るべき高価買取のコツと注意点
本場黄八丈の着物は高額で買取される可能性が高いですが、2つのことに注意することで、より高値をつけるかもしれません。そこで本場黄八丈を売る際に注意しておきたいポイントを紹介しておきましょう。
【注意点①】着物に精通した買取店・査定員に鑑定してもらう
着物でも高値をつけない品なら、専門店で売るメリットは少ないです。逆に化繊の着物は買取不可などの条件があるので、使わない方が良いケースもあります。しかし本場黄八丈の着物は別です。
- 販路があるので高値をつけられる
- 専門店でないと適正価格で買取してくれない
着物を買取したとしても、転売できるルートがなければ買取店側が損をします。そのため専門店以外では、どうしても高額の査定をつけにくいのです。しかし着物買取専門店なら販売ルートがあるので、しっかりと値段をつけてくれます。
これが適正価格での買取につながってくるのです。特に本場黄八丈の着物は上述したように、品によっては10万円を超えることもあります。だからこそ専門店を利用すべきなのです。
【注意点②】本場黄八丈の証紙があれば必ず一緒に出す
本場黄八丈を売る時にもう1つ注意しておきたいのが、証紙は必ず一緒に出すことです。証紙はその着物が、本物の本場黄八丈である証拠になるからです。
- 伝統工芸品産業振興協会から発行される証紙
- 黄八丈織物共同組合発行の証紙
- 作家名が書かれている証紙
これらのうちにいずれかが、新品を購入した時についてきます。この証紙を忘れないようにしてください。証紙がないと本物である証明にならないので、買取額も下がってしまうのです。
ただ証紙はなくしやすいものでもあるので、新品を購入した時は別に保管しておくようにするといいでしょう。買取時に忘れないように、事前に証紙だけは用意しておくのがおすすめです。
まとめ
本場黄八丈の着物がどのくらいで売れるのか調べてみました。東京都八丈島の名産品が、本場黄八丈になります。
黄色で染めた糸を使った織物が有名ですが、鳶色の鳶八丈や黒の黒八丈といった品もあるのが特徴です。
古くから身分の高い人が身につけていた高級な絹織物であり、現代でも生産は続いていますが、その数は多くありません。希少価値が高いこともあり、高額での買取が期待できる着物の1つでしょう。