【小宮康孝】買取価格はいくら?査定相場より高く売るコツ&業者選び
着物を処分する時に手元に作家物の着物があると、高額査定のチャンスかもしれません。着物買取では伝統工芸品や作家物が、高値で取引されているからです。
ただ作家物といっても様々なものがあります。ここでは小宮康孝の着物について見ていきましょう。
同氏は江戸小紋の作家として有名な人物です。江戸小紋は人気の高い着物だけに、どの程度の買取額になるのかなど詳しく調べてみました。
江戸小紋作家の「小宮康孝」とはどんな作家?
小宮康孝は1925年に東京都の浅草で生まれています。父親である小宮康助もまた江戸小紋の作家として、人間国宝に認定されていた人物です。
幼少期から江戸小紋に親しんできたのですが、1945年にあった東京大空襲にて自宅で工房が全壊したそうです。終戦後には父親とともに工房を再建し、父の下について江戸小紋の修行を本格的にスタートさせます。
高い技術力と芸術性が評価される腕前になり、1978年には江戸小紋で重要無形文化財として認定されました。つまり親子2代で人間国宝に認定されたという形になります。
その後も精力的に活動をしていた人物で、息子になる小宮康正もまた、江戸小紋の作家として人間国宝の認定を受けているのです。
この同じ分野にて3代連続で人間国宝に認定されたのは史上初の功績となっています。
「江戸小紋」とはどんな着物か?そもそも小紋って何?
では小宮康孝が制作していた江戸小紋についても見ていきます。そもそものルーツと言われるのが、江戸時代の大名が正装として用いていた着物だそうです。
そのため現在でも最上級ではないのですが、フォーマルな場面でも着用できます。また普段着として着用することもできるのが魅力でしょう。
小紋というのは型紙を使って染色する技法のことです。反物全体に型紙を使って反復模様を入れていくのが特徴になります。
- 細かい文様を入れるのが得意
- 遠目から見ると無地に見えるのが特徴
- 江戸小紋は1着仕上げるのに約50回の染色が必要
- 高い技術力が要求される
といった特徴も持っているのが江戸小紋です。江戸小紋には代表的な文様が幾つかあるので紹介しておきましょう。
- 細かい円弧が幾つも重なっているサメ
- 斜め45度に点が配列されている行儀
- 大小の点がある大小あられ
- 一本の線が等間隔に配列される縞
- 細かい正方形が連続する通し
といった5つの文様が五役とも呼ばれています。
小宮康孝の父である「小宮康助」も有名な着物作家
前段でも触れましたが、小宮康孝の父親である小宮康助もまた高名な作家です。小紋染めの名人であった浅野茂十郎に染め方を習い、1907年に独立して浅草に自分の工房を持ちました。
江戸小紋の伝統的な技法では自然の染料を用いて染めていくのですが、小宮康助はそれに囚われなかった作家です。化学染料を用いて染色するだけではなく、しごきと呼ばれる独自の染色技法を確立しています。
この技法が実用化されたことで、江戸小紋の可能性が広がったといえるでしょう。その技術は息子である小宮康孝にも受け継がれています。小宮康助は現在でも高く評価されている作家の1人でもあるでしょう。
小宮康孝の着物の買取査定はどれくらいか?買取価格平均相場と買取実績
小宮康孝の着物を売りに出した場合、どのくらいの買取価格になるのか気になる人も多いでしょう。そこで実際の買取実績などから平均的な相場を調べてみました。
- 平均的な買取相場は3万円~6万円程度
- 美品であるのなら10万円以上
というのが平均的な相場となっています。着物の状態などによっても、買取額が左右されるので、あくまでも平均的な相場として考えてください。
小紋の買取相場との比較「ふつうの小紋は数千円程度」
小宮康孝が手掛けた江戸小紋の買取額は上記の通りですが、作家物ではない小紋の着物だとどの程度の買取額になるのでしょうか。
- 大量生産品や汚れが目立つ着物だと100円~2000円程度
- 一般的な小紋で2000円~5000円程度
- 江戸小紋や他の作家で5000円~5万円程度
というのが一般的な相場となります。そもそも大量生産された着物は、職人が染めたものではありません。小紋の文様を印刷したものなので大量に生産でき、かつ安価で売られているのです。
そのため基本的には値段がつかないものです。作家物ではない一般的な小物だと、数千円程度が相場になるでしょう。江戸小紋であっても5000円程度です。
小宮康孝の着物が買取可能な店舗(リサイクル・オークション・買取専門業者)
【売却方法①】リサイクルショップ・古着屋に持込買取
着物の買取で古着屋やリサイクルショップを利用する人もいます。店頭に持ち込むだけですむので、手軽に利用できるのが魅力です。しかし小宮康孝の着物など適正価格で買取されるケースは、ほぼありません。
【売却方法②】ネットオークション(ヤフオク・メルカリ)
ネットオークションを使って、着物を売る人もいます。スマホ1つで簡単に出品できるのが魅力でしょう。ただしネットオークションはトラブルになることも多いです。特に着物など専門知識が必要な物ほどその傾向があります。
【売却方法③】おすすめは着物買取専門業者(ネットで依頼可能)
着物買取ではどんな買取方法がおすすめなのかと言うと、着物買取の専門業者を利用することです。
店頭での持ち込みにしか対応していない業者もありますが、最近では出張買取にも対応する業者が増えています。
- インターネットから簡単に手続きできる
- キャンセルしても費用がかからない
- 専門店なのでしっかり査定してくれる
などが魅力になるでしょう。しっかりと着物の知識を持った人が査定をしてくれるのが最大のポイントです。
小宮康孝の着物を高く売るなら口コミ評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ
小宮康孝の着物を実際に売却した方の口コミ評判&体験談
次に小宮康孝の着物を実際に売った人の口コミ評判を見ていきましょう。
小宮康孝の着物を売りに出した人の口コミ評判でした。
小宮康孝の着物を売る前に知るべき高価買取のコツと注意点
小宮康孝の着物を高く売るための方法を紹介してきましたが、より高値で売りたいのなら注意しておくべき点があります。せっかくの着物なので高く売りたいのなら、注意点を知っておいて損はありません。
【注意点①】小宮康孝の着物を状態良くキープする保管方法をする
着物というものはタンスの中にしまいっぱなしにしているのは良くありません。なぜなら湿気に弱く、カビやシミができる原因になるためです。こうした状態の悪い着物は、作家物や伝統工芸品でも高く売れません。
最悪は買取拒否になることもあります。そのため状態を悪化させずに、保管しておくことが重要なのです。
- 年に数回は虫干しをして着物に風を通す
- 風を通した後は防虫剤や除湿剤と保管する
- 着物はたとう紙で包む
といったことが最低限度のメンテナンスでしょう。手間がかかるものですが、それが着物というものです。状態が悪化させないためには、しっかりと保管しなくてはいけません。
【注意点②】着物に精通した買取店・査定員に鑑定してもらう
先程、着物買取では専門の業者を使うのがおすすめとしました。これには大きくわけて2つの理由があります。
- 着物の価値をしっかり理解して値段をつけてくれる
- 高額査定ができる販路を持っている
着物の価値を査定するためには、専門的な知識が欠かせません。こうしたスキルを持つ人は、専門店以外ではほぼいないと言えるでしょう。そのため小宮康孝のような作家物の着物を、正確に査定することができないのです。
しかし着物に精通した買取店ならば問題ありません。またこうした店舗には着物好きのお客さんがついていて、買取した品を高額でも転売できるのです。こうした販路がなければ、着物を高値で買取できません。
まとめ
小宮康孝の着物の情報と、買取価格などについてまとめました。小宮康孝は江戸小紋の作家になります。
親子3代が同じ分野で人間国宝に指定されるのは、史上初となる快挙だと言えるでしょう。小宮康孝の着物は江戸小紋の中でも高く評価されます。
江戸小紋そのものが高級な着物なのですが、買取ではより高値をつけてくれるでしょう。状態が良ければ10万円を超えるかもしれません。