着物の買取は時期や季節で高くなる?おすすめの売るタイミングはいつ?
着物は年間を通して着るものなので、特に売る時期を考えなくても良いと考えるかもしれません。しかしこの考え方は間違っています。
なぜなら着物には種類や素材などがあって、この時期に着るものと決まっているのです。そのため着物を高く売りたいのなら、シーズンがくる少し前に売るのがおすすめです。
ただどの着物をどの時期に買取に出せばいいのかわからない、という人も多いでしょうから1つずつ解説してみます。
着物はいつ売れば高くなる?おすすめの売却時期
最近では着物を普段から着るという人は少ないです。成人式や卒業式などといったイベントで着用したという人はいるでしょう。しかしそうした人だと、着物を売るタイミングがわからないはずです。そこで着物を売るのに適した時期を確認します。
振袖を売るベストなタイミングはいつ?
未婚女性が着る着物の中でも、格式が高いとされるのが振り袖です。成人式で着るのが定番となっているのですが、他にも結婚式や卒業式などのフォーマルな場面で着ることができる着物です。
この振り袖を売るのにベストなタイミングはあるのでしょうか。
- 成人式のイメージが強いが格式が高いのでシーズンを問わない
- 流行り廃りがあるので流行遅れになると買取額が低くなる可能性がある
- 古典柄と呼ばれるスタンダードなものだと流行り廃りがない
といったようなポイントがあります。
基本的に振り袖は格式が高いので、フォーマルな場面で着用するものです。そのため特に成人式という買取時期を気にしなくても問題ありません。
訪問着や付下げは入学式や七五三など子どものイベントの少し前の時期に
入学式や七五三といった子供のイベントで着物を着ることもあるでしょう。七五三や入学式では、一般的に訪問着や付下げと呼ばれる着物を着用します。
これらの着物の買取時期については以下のようになります。
- 訪問着や付下げはイベント前のシーズンに需要が高まる
- 需要が高まるので買取額もアップする傾向にある
- 他の学校行事にしても同様である。
以上のようになっています。
ちなみに七五三や入学式における子供の着物はどうなのでしょうか。子供用の着物については買取需要がありません。なぜなら子供用の多くはレンタルで済ませる人が多いからです。
またサイズが小さく仕立て直しもできないので、レンタルで済ませても問題ないでしょう。
卒業式シーズンを狙って売るのなら1月頃が売り時
子供の卒業式に着物を着ていくという人もいます。訪問着や道中着といった着物がこの時期にはよく選ばれているので、それらの需要が高まるといえるでしょう。具体的な買取時期としては以下の通りです。
- 卒業式は2月~3月に行われる
- だいたい1ヶ月前が需要のピークになる
- 1月~2月あたりが訪問着や道中着の買取額がアップする傾向がある
といった形になっています。
また大学や短大、専門学校の卒業式で袴を着用するという人も増えていますので、これらの上も考えると1月あたりに売るのがおすすめの買取時期だと言えるでしょう。
ただ需要を読むだけでは高額の買取にはならない可能性があるので、その点は注意してください。
入学式シーズンを狙って売るのなら3月頃が売り時
卒業式にスポットを当ててみましたが、その次の大きなイベントとしては入学式があります。子供の入学式に合わせて訪問着などを売るのは、正解だと言えるでしょう。
- 入学式は4月に行われる
- 1ヶ月前が需要のピークになるので3月が狙い目
- 春らしい装いが好まれるのでパステルカラーなどが高需要
入学式は4月の初旬に行われるのが一般的で、そこに合わせて売るのなら3月が狙い目になるでしょう。一般的に入学式では訪問着を着用することになるのですが、この時に注意したいのが春らしいデザインであることです。
七五三の子ども用着物は買取価格が安い
前段でも少し触れましたが、七五三で子供にも着物を着せる人がいます。この子供用の着物なのですが、購入するのかレンタルするのかで迷う人もいるかもしれません。
- ほとんどの人が子供用の着物はレンタルしている
- 子供はすぐに大きくなるので着物を購入しても着られる時期が決まっている
- 子供用の着物の需要がない
- 需要がないので原則として買取額には期待できない
といった点を把握しておいてください。基本的に子供用の着物に需要がありません。
イベントごとで着るといっても兄弟がいなければ、1回しか袖を通さないこともあるでしょう。そのためレンタルで済ませる人がほとんどです。
夏着物はシーズン前の春先に売るのがおすすめ
夏の着物は浴衣をイメージするかもしれません。しかし浴衣だけを指す言葉ではなく、夏用の生地を使った着物全般のことを指します。
- 絽
- 紗
- 羅
- 上布
などが代表的なものでしょう。これらは経糸と緯糸の密度を下げて、敢えて織り目を大きくした生地です。そのため風通しが良く、着心地が良いのです。こうした着物を全般的に夏着物と言います。
これらの着物を買取してもらう時期としては、夏のシーズン前がおすすめです。春先から少しずつ暖かくなってきますが、こくらいの時期から需要が高まっていくでしょう。
どんな着物も日々価値が下がるから早めの売却が賢い選択
着ない着物があるのなら早めに売却するのがおすすめです。その理由としては以下の通りになります。
- 着物は状態で買取額が大きく変わる
- 適切なメンテナンスができなければ状態をキープできない
- メンテナンスに自信がないなら早めに売った方が良い
着物は状態で買取額が大きく異なります。
新品に近い着物ほど買取額が高くなるので、状態をキープすることが大切です。そのためには定期的なメンテナンスが欠かせません。これができないなら早めに売る方がいいでしょう。
着物を高く売るためのポイント
では着物を高く売るための方法についても確認しておきます。着物買取では時期以上に大事なものもあるのです。ここでは5つのポイントを紹介していくので、覚えておくといいでしょう。
【ポイント①】着物を状態良くキープする保管方法をする
前段でも紹介したように着物は状態が良いものが高く買取されます。しかし状態が悪くなると買取額が下がってしまうのです。そのため状態が悪くならない内に売るというのも1つの選択肢になります。
ではどのような保管方法が効果的なのでしょうか。
- 年に2回~4回は陰干しをして着物に風を通す
- 湿気を飛ばした着物はたとう紙で包む
- 桐タンスがない場合は、防虫剤や除湿剤を一緒に入れる
といったことを定期的に行うといいでしょう。
【ポイント②】証紙があれば必ず一緒に出す
大量生産された安価な着物にはないのですが、伝統工芸品や作家物と呼ばれる着物を購入した時には、証紙がついてきます。生産地や制作した人などを示す紙のことで、新品だと必ずついてくるものです。
この証紙があるかないかで買取額は大きく変わります。なぜ証紙のあるなしで買取額が変わるのかと言うと、最終的にその着物が本物の伝統工芸品・作家物であると証明になるためです。
この証明がないと、買取額が下がってしまいます。そのため着物買取の時期を選ぶだけではなく、売る着物の証紙を探しておきましょう。そして売る時には業者に着物と一緒に出すようにしてください。
【ポイント③】バッグなど小物も一緒に査定に出す
着物を売る時のポイントですが、バッグや小物などもあるのなら一緒に査定してもらうといいでしょう。査定の点数が多いと査定額がアップするという業者も少なくありません。
また着物を購入する時にはセットで購入している可能性が高いです。着物を買取してもらってから、和装小物だけを使うケースは少ないでしょう。そのため一緒に査定を受けるようにする方がいいのです。
【ポイント④】状態が悪くなる前になるべく早く買取査定に出す
着物は非常にデリケートなものです。特に湿気には弱く、しっかりと保管しないとカビやシミの原因になってしまいます。特にデリケートなのは正絹の着物です。正絹とは絹織物のことで、保管ができていないと直ぐに傷みます。
自分で購入して保管方法も知っているのなら良いのですが、家族などから着物をプレゼントされた場合は、早めに売ってしまいましょう。
着物をタンスの肥やしにして状態を悪くするよりも、リユースしてもらう方がおすすめです。
【ポイント⑤】着物に精通した買取店・査定員に鑑定してもらう
特に作家物や伝統工芸品の着物を買取してもらうのなら、絶対にしておきたいのが着物買取の専門店を利用することです。
なぜなら着物買取で適正な価格をつけるには、専門の知識やスキルが必須になるからです。他にも以下のようなポイントがあります。
- 販路があるので高額買取にも期待できる
- 宅配や出張買取などに対応する業者もある
- ネットから簡単に手続きができる
リサイクルショップや古着屋では、基本的に着物は適正価格で買取してもらえません。これは時期を選んだとしても同じです。だからこそ買取専門の業者で、しっかり鑑定してもらってください。
着物買取専門の業者も、ネットから出張買取や宅配買取が簡単に利用できるようになっています。
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まとめ
着物の買取時期についての情報をまとめてみました。着物は種類や使われている生地の素材などによって、着用するシーズンが決まっています。
通年で着用できるものもありますが、シーズンごとの需要があるのです。そのためシーズンで需要が変わる着物については、だいたい1ヶ月前くらいが需要のピークになります。
そのため卒業式なら1月~2月、入学式なら3月といったようにイベントの時期を見て売るようにするといいでしょう。