【平良敏子】着物買取価格は?査定相場より高く売るコツ&業者選び
沖縄県は国内でも有数の織物の産地です。そのため実は人間国宝を多数排出している地域でもあります。そんな沖縄県を代表する着物作家の1人が平良敏子です。
同氏は芭蕉布を復興させたことでも有名でしょう。そんな平良敏子の功績や芭蕉布について詳しく調べてみます。また芭蕉布の買取価格などについても見ていきましょう。
沖縄県でも最古の織物とも言われたものなのですが、いったいどんな着物かも紹介します。
平良敏子とはどんな作家?
では最初に平良敏子とはどんな作家なのかから確認していきます。彼女は1921年に沖縄県の大宜味村にて生まれました。資産家の家に生まれた彼女ですが、第1次大戦後の恐慌によって家業が傾き、仕事を求めて上京したそうです。
その後に第二次大戦が開戦されたことで、一度は沖縄に戻ったのですが女性挺身隊として招集されて倉敷へと移ります。
この倉敷にて民藝運動のリーダーや、職場の社長から沖縄の織物を守って欲しいと言われたのです。この言葉を受け止めて平良敏子は、1946年から芭蕉布の制作をスタートさせました。
もともとは沖縄の各地で制作されていたのですが、西洋化が進んだことで生産数が激減していて、一時期は完全に途絶えてしまったのです。
その芭蕉布の分析と研究を行ない、独自の作品の数々を生み出していきます。結果として芭蕉布の再興をすることにもなり、沖縄県における伝統工芸品としても認められました。
芭蕉布(ばしょうふ)ってどんな織物?
次に芭蕉布についても確認していきましょう。芭蕉布は沖縄でも最古の織物と言われていて、13世紀の頃には制作されていたそうです。戦前までは沖縄の各地で作られていましたが、その生産数は縮小の一途を辿っていました。
芭蕉布という名称からもわかるように原材料となっているのは、芭蕉の木になります。この木から取れる繊維を細かく裂き、約30にもなる工程を経て布へと織り込んでいくのです。
仕上げをするまでに約半年ほどの期間がかかるもので、1反の着物を作るためには約200本もの芭蕉の木が必要となります。これらすべての工程を手作業で行うのも芭蕉の特徴だと言えるでしょう。
- 非常に丈夫である
- 染料も天然のものが使われる
- 自然の染料なので同じ着物はこの世に2つとない
- 風通しが良く着心地が良い
などのような特徴も持っているのが魅力です。特に芭蕉布の丈夫さは有名で、代々受け継いでいくことができると言われています。
平良敏子の着物の買取査定はどれくらいか?買取価格平均相場と買取実績
次に平良敏子の着物の買取額について確認してみます。ただ希少性が高く、ほとんど取引されることがない点は注意してください。
- 新品だと着物で300万円以上、帯一本で100万円以上になる
- 中古の帯でも10万円以上の買取額になる
- 着物の場合だと数十万円程度になる
といった形になっています。基本的にネットオークションなどに流れることはなく、取引は専門の業者が主に行なっているそうです。
平良敏子の着物が買取可能な店舗(リサイクル・オークション・買取専門業者)
【売却方法①】リサイクルショップ・古着屋に持込買取
店頭に持ち込みするだけですむリサイクルショップや古着屋を、着物買取に利用する人もいます。
大量生産品の着物や和装小物ならそれでも良いでしょう。しかし平良敏子のような高級品の着物では、あまりおすすめできません。
【売却方法②】ネットオークション(ヤフオク・メルカリ)
もう1つネットオークションもよく利用されています。特に若い世代の人が利用しがちなのですが、着物の買取は良くも悪くも専門的なスキルや知識が必要です。
その知識がなく売ってしまうと、トラブルが起こるリスクが非常に高くなります。
【売却方法③】おすすめは着物買取専門業者(ネットで依頼可能)
着物の価値を損なうことがなく、手軽に利用できる方法としては着物買取の専門業者がおすすめです。
専門業者であれば専門の知識やスキルを持っていますので、平良敏子の着物でも正しく価値を判断してくれるでしょう。
- ネットから簡単に依頼できる
- 出張買取だと用意する手間も省ける
- 引越しなどで急いでいる時には出張買取がおすすめ
などのようにメリットも多くあります。特にしっかり値段をつけてくれるため、高級な着物を売る時には必須です。
平良敏子の着物を高く売るなら口コミ評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ
平良敏子の着物を実際に売却した方の口コミ評判&体験談
では実際に平良敏子の着物を売却した人の体験談を見てみます。
以上がバイセルで着物買取をした人の体験談です。
平良敏子の着物を売る前に知るべき高価買取のコツと注意点
平良敏子のような高級な着物買取だけではなく、売却する時には知っておきたい知識があります。4つ紹介するのですが、これらのポイントを押さえておくと高値で取引されやすくなるでしょう。
【ポイント①】平良敏子の着物を状態良くキープする保管方法をする
着物の高額買取を狙いたいのなら、最も重要なのが着物状態をキープすることです。
カビが生えていたり、傷がある着物はどんなに高級なものでも、買取した後に売り物にならないので専門の業者でも値段がつくかどうか不明となります。
しかし逆に言えば、着物の状態を新品近いまま保つことができれば、高額での査定が期待できるのです。ではどのようにして保管すれば良いのでしょうか。
- 着物を着た後は風通しの良い場所で陰干しをする
- タンスにしまいっぱなしではなく定期的に陰干しをする
- タンスには除湿剤や防虫剤を常に用意しておく
着物はデリケートなものなので、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスをする自信がないのなら、早めに売るのも選択肢の1つでしょう。
【ポイント②】着物に精通した買取店・査定員に鑑定してもらう
着物買取では専門的な知識やスキルは欠かせません。大量生産品の安価な着物だと、特にそうした点にこだわる必要はないでしょう。しかし高級な着物の場合、知識のある人に査定してもらうことが重要です。
特に平良敏子のような希少性の高い着物だと、市場になかなか出回らないため需要がかなり強くなる傾向があります。
この需要にあわせて買取額も増減するので、最新の相場を知っているのかも重要なポイントなのです。そのため特に高級な着物を売るのなら、着物に精通した業者であるかどうかは大きな違いになってきます。
場合によっては本来の買取額の10分の1程度になることもあるので、十分に注意しておきましょう。
【ポイント③】需要が高まる春先に売る
ファッションが好きな人ならイメージしやすいでしょうが、季節物の服だとその1つ前のシーズンに販売がスタートします。いわば季節を先取りするような形になるのは、この時期に次の季節の服へ需要が高まるからです。
これと同じで平良敏子の着物だと、春先に売るのがおすすめです。なぜなら芭蕉布は薄手の生地になるので、夏用の着物に使われるためです。
- 季節はずれの時期には需要が低い
- 夏物の着物は3月~6月下旬までは需要が高い
といった時期的なものもあるので、少しでも高く売りたいのなら季節を狙ってみるのも良いでしょう。
ただしシーズンになるまで着物を保管する必要があるので、その点は注意してください。
【ポイント④】証紙があれば必ず一緒に出す
最後に絶対に忘れてはいけないポイントが1つあります。それは証紙があるのなら、買取査定の時に必ず一緒に出すということです。証紙はその着物が本物であるかどうかの証明になります。
いかに熟練の人が査定をして、これは芭蕉布の着物だと判断できたとしても証紙の有無で買取額は大きく違ってくるのです。
もちろん証紙がなければ、買取額は大幅にダウンするので注意しておきましょう。
- 証紙は着物を購入した時に付属する
- 中古着物でも証紙があるかどうかは確認する
- 着物買取の時に提出するので、事前に探しておくとスムーズ
といったようなポイントもあります。基本的に証紙がなければ、着物の価値は大きく下がると覚えておくといいでしょう。
まとめ
平良敏子や彼女が手掛けた芭蕉布の着物についてまとめてみました。平良敏子は沖縄県を代表する着物作家の1人になります。
一度は技術が途絶えてしまった芭蕉布の復興に尽力した人物であり、その功績から人間国宝にも認定されています。芭蕉布は沖縄県でも最古の織物と呼ばれるもので、かつては庶民の着物として親しまれていました。
着物を作るまでに非常に手間隙がかかることから、希少性が非常に高いのです。中古着物の買取でも状態が良ければ数十万円になるでしょう。