【由水十久】買取価格はいくら?査定相場より高く売るコツ&業者選び
着物を処分する方法として買取を選択する人もいます。しかし大量生産された、安価な着物などはほぼ買取額がつきません。
そもそも買取してくれないケースもあるでしょう。しかし作家物は高値で取引されています。ここでは有名な作家の一人である、由水十久(ゆうすいとく)について調べてみました。
由水十久は加賀友禅の代表的な作家なのですが、買取額の相場などはどうなっているのか見ていきます。
由水十久の着物はどんな着物か
由水十久は加賀友禅の作家です。そのため加賀友禅の作品を多く残しているのですが、国内だけではなく海外からも高く評価されているのが特徴です。
なごみと遊び心と、お洒落心をテーマとした作品を作っています。
加賀友禅といえば自然の草花などをモチーフにした図柄が多いのですが、由水十久といえばまったく異なるアプローチをしたことで有名でしょう。唐子と呼ばれる人物画を好んでいて、様々な作品に登場させています。
由水十久の着物の代表作
次に由水十久の着物の代表作を見ていきましょう。
- 秋野
- 橋牛
- 良寛と童色留袖
といった3つが初代由水十久の代表作になります。前述したように通常の加賀友禅とは違ったモチーフを採用しているのが大きな特徴です。
また臙脂・藍・黄土・草・古代紫の加賀五彩が使われているのもポイントになります。そうした初代の特徴を受け継ぎつつ、新しい息吹を感じさせるのが二代目の由水十久です。
- 風車
- 歌合
- 唐子蹴鞠図
- 西洋音楽シリーズ
などが二代目由水十久の代表作となります。初代から受け継がれた技法やテーマはそのままに、新しいものを作り出しているのが特徴でしょう。
由水十久の着物の買取査定はどれくらいか
次に由水十久の着物の買取相場について調べてみます。由水十久の着物は高値がつくと言われますが、初代と2代目では買取額が違ってくるのです。また着物の図柄などによっても、買取相場が異なると考えてください。
由水十久の着物の買取価格平均相場と買取実績
では由水十久の着物の平均的な買取相場を確認しましょう。
- 初代の作品なら15万円~20万円以上
- 訪問着で10万円~20万円以上
- 色留袖は10万円~20万円以上
買取額に差が出ているのは状態によって変わるためです。着物は状態によって買取額に大きく影響が出ます。そのため未使用に近いものなら、上記の買取相場を超える額になるでしょう。
また由水十久の着物は初代と二代目では買取額が違ってきます。その大きな理由は、既に初代は故人であることです。今後、初代の手によって新しい着物が作られることがないことから、希少価値が高まっています。
初代の「由水十久」は希少価値があって高額買取が期待できる
前段でも軽くふれましたが、同じ由水十久の着物でも初代と二代目では買取額が違います。初代は既に亡くなっていることから、希少価値がより高まっているからです。
二代目の由水十久も初代と同じくして、国内外でその技術力や芸術性が高く評価されています。しかし着物の買取では希少性が薄いことから、初代よりも買取額は低くなっています。
ちなみに初代と二代目の由水十久の着物では、落款の形が違うので実は簡単に見分けられます。
- 初代の落款は四角形をしている
- 二代目の落款は六角形をしている
といった違いがあるのです。もしお手持ちの由水十久の着物があるのなら、落款の形を確認してみるといいでしょう。初代の品であるのなら、高額買取のチャンスかもしれません。
由水十久の着物が買取可能な店舗(リサイクル・オークション・買取専門業者)
【売却方法①】リサイクルショップ・古着屋に持込買取
着物買取を手軽に行なう方法としては、リサイクルショップや古着屋を使う方法があります。しかし由水十久の着物を使うのなら、あまりおすすめできません。
- 適正価格での買取が難しい
- きちんと査定されない
この2点の理由があるので、大量生産の着物を売るのなら向いています。
【売却方法②】ネットオークション(ヤフオク・メルカリ)
最近になって着物買取の場として利用されるのがネットオークションです。手軽に利用できるのは良いのですが、トラブルが多いので注意しましょう。
- 確実に売れるとは限らない
- 買取相場よりも落札額が低くなる傾向にある
といった点もあるので、由水十久の着物を売るのには向いていません。
【売却方法③】おすすめは着物買取専門業者(ネットで依頼可能)
では由水十久の着物を売るのなら、どんな方法がおすすめなのでしょうか。結論からお伝えしますと、着物買取の専門業者が良いです。
ネットから簡単に依頼できるのも魅力ですし、きちんと査定をしてくれます。
- 買取した着物の販売ルートがある
- 着物買取に関する知識を持っている
着物買取もビジネスで行なうものなので、買取した品物を販売するルートを持っていなければ、高額の査定はつけられません。その点で言えば、着物買取専門店は安心できます。
由水十久を高く売るなら口コミ評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ
由水十久を実際に売却した方の口コミ評判&体験談
由水十久の着物を売却した人の体験談を紹介してみます。
由水十久の着物を売却した人の口コミを集めてみました。
由水十久を売る前に知るべき高価買取のコツと注意点
由水十久の着物に限らず、着物を売るのなら注意しておきたいポイントがあります。また高額で買取してもらうためのコツもあるので、この2つについて詳しく紹介しておきましょう。
【注意点①】状態が悪くなる前になるべく早く買取査定に出す
着物買取では状態の良し悪しで買取額が違ってくる、とは既にお伝えした通りです。この状態が悪いというのは以下のような着物のことです。
- 虫食いがある
- カビが生えている
- キズがある
- シミがある
などが代表的なものでしょう。中古着物は次に着る人に転売する商売ですので、やはり虫食いなどがあっては価値が下がってしまうのです。最悪の場合は買取そのものを断られてしまいます。
こうした悪い状態の着物になるのは、定期的にお手入れをしていないからです。お手入れができないのなら、早めに買取査定に出すのが良いでしょう。状態が悪くなってからでは、せっかくの由水十久の着物が勿体ないです。
【注意点②】着物に精通した買取店・査定員に鑑定してもらう
着物買取では大きくわけて2つの方法があります。
- 業者を通して買取してもらう
- 個人売買を行なう
この2つの選択肢でおすすめなのは、業者を通して買取してもらうことです。しかしリサイクルショップや古着屋はおすすめできません。きちんとした着物の鑑定ができないからです。
特に由水十久の着物のように高額が期待できる品だと、着物を専門的に買取している業者を利用しましょう。そもそも着物を転売するルートがなければ、高値での買取もできません。
だからこそ着物の取り扱いを専門的にしている業者が良いのです。最近ではネットを通して、専門店と取引ができるようになりましたので、地元にお店がなくても問題ないでしょう。
まとめ
由水十久の着物の買取相場について情報を調べてみました。由水十久は加賀友禅の作家となります。初代が従来の加賀友禅にはない図柄を採用し、遊び心のある着物を作り出したのが始まりです。
現在は二代目が初代の志を受け継ぎつつも、独自の路線で着物を発表しています。特に初代の品だと着物買取では高額が期待できます。
また初代には劣るものの、二代目の作品も平均的な着物より高額で取引されているのです。