【木村雨山】買取価格はいくら?査定相場より高く売るコツ&業者選び
着物買取では産地の着物と作家物が高値で取引されています。ただ産地の着物や作家物と一口で言っても様々なものがあるので、ここでは木村雨山の着物について詳しく見ていきましょう。
木村雨山は日本を代表する加賀友禅の作家です。それだけに同氏の作る着物には高値がついているのですが、実際の買取価格の相場はどの程度になるのでしょうか。
他にも木村雨山の着物の買取についての情報も見ていきます。
木村雨山の着物はどんな着物か
木村雨山は大正時代から昭和にかけて活躍した着物作家になります。石川県金沢市の産まれで、幼い頃から絵を描くのが得意だったそうです。
金沢市は絹織物が盛んな土地であり、高等小学校を卒業した後に上村雲嶂に弟子入りしています。さらに大西金陽の元で日本画の技術を学んで友禅作家として認められていくのです。
積極的に展覧会に出展していき、1955年には人間国宝に認められています。その着物は芸術性が高く、繊細な技術力が評価されているのです。
木村雨山の代表作
木村雨山の着物は加賀五彩を生かして、日本画的な優雅な美を取り込んでいるのが特徴になります。花や草木など自然のものをテーマにした題材が多く、写実的なのも魅力でしょう。
そんな木村雨山の代表作ですが、実は具体的な作品名はありません。木村雨山の技術力が評価されているため、これといった作品がないのです。ただし手掛けた着物の種類は多く、様々なものを作っています。
- 本加賀友禅訪問着
- 本加賀友禅振り袖
- 本加賀友禅留め袖
- 本加賀友禅付下げ
- 塩瀬名古屋帯
- 塩瀬九寸帯
などのような作品を手掛けています。いずれも木村雨山の作品となると、高額で取引されているのが実情でしょう。
木村雨山の着物の買取査定はどれくらいか
木村雨山の着物の買取額についても確認していきましょう。いったいどの程度の買取相場なのかを知っておくと、買い叩かれずにすみます。飽くまでも目安なので、着物の状態などでも買取額は違ってくると考えてください。
木村雨山の着物の買取価格平均相場と買取実績
では木村雨山の着物の買取相場を調べていきましょう。
- 一般的な着物で5万円~10万円程度
- 状態が良いものだと20万円程度
- 帯の単体で2万円~3万円程度
というのが一般的な相場になっています。着物買取の相場の中では高めの部類でしょう。原則として着物の買取額は、状態の良し悪しに大きく影響されます。そのため状態が良いものと、悪いものでは大きく買取額が違ってくるのです。
状態が悪すぎるものだと、買取不可となるケースもあるので注意しましょう。また木村雨山のような作家物の着物は、きちんと鑑定をしてくれる業者を選ぶのも重要です。
専門的な知識がないと、適正価格をつけてもらえないからです。
友禅の人間国宝「木村雨山」は保存状態が良ければ高値になりやすい
前段でも触れましたが、着物買取では保存状態が重要になります。状態の悪いものとは、以下のような着物です。
- キズがある
- カビが生えている
- 虫食いがある
こうした状態にならないためには、日頃から着物のお手入れをしっかりしておく必要があるのです。
- 湿気に弱いので定期的に日干しする
- 吸湿性の高いタンスで保管する
- シミや汚れがあった場合は着物専門のクリーニングを利用する
などのようにお手入れをしておきましょう。洋服と同じ感覚で自分の手でシミなどを取ろうとすると、かえって生地を痛めてしまう可能性も高いです。
ですので何かしらのトラブルがある場合は、専門店に任せる方が良いでしょう。
木村雨山の着物が買取可能な店舗(リサイクル・オークション・買取専門業者)
【売却方法①】リサイクルショップ・古着屋に持込買取
リサイクルショップや古着屋に、着物を持ち込みするのも1つの方法になります。
しかし着物買取に対応するお店は少ないですし、対応していてもしっかり鑑定してくれるかはわかりません。
【売却方法②】ネットオークション(ヤフオク・メルカリ)
ネットオークションで着物を売る人もいますが、こちらも適正価格での買取にはならないことが多いです。
それどころかトラブルに発展する可能性もあるので、あまりおすすめはできません。
【売却方法③】おすすめは着物買取専門業者(ネットで依頼可能)
木村雨山のような高額査定が期待できる着物の場合、着物専門の買取業者をおすすめしておきます。
- 販路があるため適正価格で買取できる
- ネットから申し込み手続きができる
- 専門知識を持つスタッフが鑑定してくれる
といったようなメリットがあるからです。
着物を適正価格で買取するためには、専門的な知識が不可欠になります。そのため着物を専門に買取する業者がおすすめになるのです。
木村雨山を高く売るなら口コミ評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ
木村雨山を実際に売却した方の口コミ評判&体験談
では実際にバイセルで着物を買取してもらった人の口コミを調べてみました。
以上がバイセルを利用した人の口コミになります。
木村雨山を売る前に知るべき高価買取のコツと注意点
木村雨山の着物は前段でもお伝えしたように、高値をつけるものが多いです。ただ状態の良し悪し以外にも、買取額に影響を与える部分があります。そのポイントを2つ紹介していきましょう。
【注意点①】需要の多い人気がある丈
着物買取で注意したいのが需要がある着丈かどうかです。基本的に和服全般というのは、洋服よりもサイズに余裕があります。ある程度の大きさの過不足に対しては、着付けで対応していけるからです。
だからといって極端に身長が偏っていると、需要のない着丈になってしまうでしょう。自分では対処のしようがない点ではあるのですが、着丈も買取額に影響すると覚えておくといいです。
- 平均身長からプラス・マイナス5cm程度なら気にしなくてもいい
- 手掛けた年代
- 作風
- 複雑な図柄かどうか
などのような点でも、買取額に影響が出てきます。着丈についてはよほど平均から逸脱していなければ、大きくは問題にならないでしょう。
【注意点②】木村雨山の証紙があれば必ず一緒に出す
木村雨山の着物を買取してもらう時に注意したいのが証紙です。証紙とは着物の品質などを保証してくれるものです。正規の新品を購入した時に、着物に付属しています。
この証紙があると、その着物が本物であることの証になるのです。逆に言えば証紙がなければ、本物かどうかの証明ができません。ただ作家物の場合は落款があるので、本物かの見分けはつきやすいでしょう。
- 加賀友禅証紙
- 伝統証紙
木村雨山は加賀友禅の作家となるので、その作品には落款の他にも以上のような証紙がついてきます。これらの証紙は買取額を維持するためにも重要なものなので、なくさないようにしてください。
まとめ
木村雨山の着物についての情報をまとめました。木村雨山は大正から昭和にかけて活躍した、加賀友禅の作家になります。
日本画を学んだことから写実的でいて、繊細な図柄を得意としているのが特徴です。その着物には根強いファンがいることから、買取でも高値を維持していると言えるでしょう。
こうした作家物の着物を売るのなら、その価値をしっかりと査定してくれる専門の業者を利用するのが一番です。