【田島比呂子】着物買取価格は?査定相場より高く売るコツ&業者選び
着物の中でも高額で取引されるのが作家物です。作家物といってもピンからキリまでありますが、高名な作家物ほど高値で取引される傾向があります。ここでは田島比呂子という作家にスポットを当ててみましょう。
東京生まれの友禅作家になるのですが、人間国宝にも指定されている人物です。この田島比呂子の着物だと、買取額はどうなるのでしょうか。買取相場などを詳しく調べていきます。
田島比呂子の着物はどんな着物?
田島比呂子は1922年に東京で産まれています。名前を見ると女性に思うかもしれませんが、本名は田島博であり男性です。友禅模様師であった高村樵耕に師事して、友禅の技法を学んでいます。
田島比呂子で有名なのが堰出し友禅でしょう。模様の外側を糊や蝋を使って、防染する技法です。防染した内側には大胆に色を付けられ、通常の友禅よりも写実的なデザインになっているのが魅力です。
田島比呂子の代表作
田島比呂子が世に出たのは1959年のことです。日本伝統工芸展に出展した訪問着の揺影が入選を果たしました。これ以降も数々の賞を受賞していくので、以下にまとめてみます。
- 1966年の日本伝統工芸展に出展の訪問着である青東風
- 1988年の日本工芸会保持者賞を受賞した訪問着の入江
- 1988年の日本伝統工芸展で入選したゆりかもめ
- 2014年の日本伝統工芸展に出展されたやえざくら
などがあります。他にも国内外で認められた着物を多数発表している作家になります。
田島比呂子の着物の買取査定はどれくらい?
では田島比呂子の着物はどのくらいで売れるのでしょうか。かなり高名な作家ですし、2014年には故人となっています。そのため希少性が高くなっていて、買取相場としても高騰しているのが実情です。
田島比呂子の着物”買取価格平均相場”と”買取実績”
田島比呂子の平均的な買取相場を確認していきましょう。
- 1万円~10万円程度
- 平均的な買取相場としては5万円前後
- 保存状態などによって買取額に影響が出る
といったような形になっています。田島比呂子の着物に限らず、状態が良いか悪いかでかなり買取額に影響が出るものです。
- キズやシミがある
- シワやカビがある
などのようなケースでは大きく買取額が下がるので、上述のような買取額に幅が出てしまうのです。
また田島比呂子の着物は動植物を色鮮やかに描いているのが特徴で、その図柄などによっても買取額は左右されます。人気の高いものだと、買取相場よりも高値がつく可能性があるでしょう。
堰出し友禅が特徴の「田島比呂子」はまずまず高めの買取相場
田島比呂子の作品といえば、堰出し友禅が有名です。この堰出し友禅の買取額は上述したような相場となっています。ただ高名な作家ではあるものの、ものすごく高値をつけているわけではありません。
田島比呂子の作品は比較的にシンプルなものが多いです。デザイン的に癖がないことから、根強いファンがついています。着る場面を選ばずに着用できるのが大きな魅力の1つで、買取額にもそれが反映されている形です。
ただ既に田島比呂子は故人であることから、今後は希少性が高まっていく可能性が高いでしょう。もう新しく作品が作られるわけではないので、年々買取額もアップしていくと考えられます。
田島比呂子の着物を店頭(持ち込み)・宅配・出張買取するメリットとデメリット
【買取方法①】注意!店頭(持ち込み)買取でリサイクルショップや古着屋はNG
田島比呂子の着物を売るのに、リサイクルショップを使う人もいますが、おすすめはできません。
- 着物買取に関する知識がない
- 買取をしても販路がないので高額にならない
以上のような点があるため、リサイクルショップに持ち込むのはNGとなります。
【買取方法②】宅配買取は準備が大変?キャンセル時の返送料は自己負担か
コロナ禍の影響からか、非接触で着物を売れる宅配買取を利用する人が増えていますが、この方法もおすすめしません。
- 着物を用意するのに時間がかかる
- 買取額に納得いかずキャンセルした場合に返送料がかかることがある
といった点があるため、別の買取方法を利用した方がいいでしょう。
【買取方法③】出張買取がおすすめ!着物買取専門業者が自宅で無料査定
着物買取で最もおすすめなのが、出張買取をしている業者です。着物を専門としている買取業者があるため、そちらを利用するといいでしょう。
- 専門知識があるスタッフが在籍している
- 適正価格での買取ができる販路を持っている
- 着物を事前に用意しなくてもいい
というように上述した買取方法にはないメリットがあります。もちろんキャンセルをしても、費用はかからないことがほとんどです。またネットから手続きもできるので、気軽に利用できるでしょう。
田島比呂子を高く売るなら口コミ評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ
田島比呂子を実際に売却した方の口コミ評判&体験談
田島比呂子の着物を実際に売却した人の体験談を調べてみました。
田島比呂子を売る前に知るべき高価買取のコツと注意点
最後に田島比呂子の着物を売る前に、知っておきたい注意点を紹介しておきます。
作家物は高額で取引されることが多いのですが、何でもかんでも高値になるわけではありません。注意点もあるので、しっかり確認しておきましょう。
【注意点①】田島比呂子の着物を状態良くキープする保管方法をする
田島比呂子の着物を高く売るには、やはり着物の状態を良いままでキープすることが重要です。着物の状態とは上述したように、シミやキズなどがあるかどうかを意味しています。
最悪の場合は、いかに田島比呂子の着物でも買取してもらえないでしょう。だからこそしっかりとメンテナンスをする必要があるのです。
- 着物用のハンガーにかけて陰干し
- 汗をしっかりと飛ばす
- 柔らかいタオルなどでホコリを払う
- シミや汚れがないかチェックする
上のことくらいは、自宅でできるのでしておくといいでしょう。酷い汚れなどがある場合は、着物のクリーニングなどを利用してください。
【注意点②】田島比呂子の証紙があれば必ず一緒に出す
田島比呂子の着物を高く売るには証紙を一緒に出すことも重要です。新品の着物を購入した場合、その品質を証明するため必ず証紙がついてきます。この証紙がないと、本物であるという証拠がなくなるのです。
そのため着物の買取額も減額されてしまいます。着物の証紙が見当たらないという場合は、落款があるかどうかを確認してください。落款があると田島比呂子の着物であるという証拠になります。
ちなみに田島比呂子の落款は、比呂子という文字を象形文字化したようなものです。漢字が理解できる人なら、ぱっと見て比呂子という図柄になっているのがわかるはずです。
着物買取で証紙は絶対ですので、事前に確認をしてください。
まとめ
田島比呂子の着物買取について情報をまとめてみました。田島比呂子は人間国宝にも指定された、高名な友禅作家になります。独自の技法である堰出し友禅を開発したことで有名でしょう。
華やかな動植物の図柄ですが、どんな場面でも着られるようなシンプルさが魅力です。ただ既に故人であることも合わせて、着物買取では高額な部類に入っています。
状態さえ良ければ、さらに高値での買取も期待できるでしょう。