【読谷山花織】買取価格はいくら?査定相場より高く売るコツ&業者選び
着物の買取では高額になるアイテムが決まっています。その1つが各地域にあるご当地の織物を使っていることです。
こうした織物は希少価値があったり、そもそも高級であったりするので、下手に売ると足元を見られるでしょう。ここでは沖縄県で有名な読谷山花織について見ておきます。
沖縄県の名産織物の1つなのですが、現在では生産規模が縮小しているのです。そのため希少価値が高くなっています。そんな読谷山花織の買取について確認していきましょう。
読谷山花織の着物はどんな着物?(歴史・産地など)

では最初に読谷山花織とは、どんな着物なのかから確認します。沖縄県の中頭群読谷村が発祥となる織物です。いつから織られているのか正確なことはわかっていませんが、15世紀には既に織られていたそうです。
当時の沖縄は琉球王朝と呼ばれた時代で、中国を中心として東南アジア諸国と交易を盛んに行なっていました。
当然ですが東南アジアの文化も流入することになり、華やかなデザインが読谷山花織で生かされるようになったそうです。
読谷山花織の着物の特徴
次に読谷山花織の特徴についても確認していきます。
- 2種類の織り方がある
- デザインが優れている
- 完成までに時間がかかる
読谷山花織には2つの織り方があります。
- 手花織
- 綜絖花織
手花織は経糸の横から竹箆を入れて割りこみ、横糸を通していく方法です。もう1つの綜絖花織は綜絖という緯糸を通すのに、経糸を上下に開いて杼を通すといった方法になります。手作業が手花織と覚えておくといいでしょう。
読谷山花織のデザインは全部で30種類ほどあるそうです。それぞれの模様には意味があるのですが、主には以下の3つが使われています。
- 銭花
- 扇花
- 風車花
これらに絣柄や格子などを組み合わせて、独自の模様を作ります。独特の織り方をすることから、読谷山花織は1日で40cm程度しか作れません。そのため1反の布を作るのに2ヶ月はかかってしまうのです。
読谷山花織の着物の買取査定はどれくらいか
読谷山花織の着物はどの程度の買取額になるのでしょうか。読谷山花織のようなご当地の織物は高値をつけやすいものです。
また読谷山花織は希少性が高いこともあるので、どの程度の額になるのか気になる人も多いでしょう。
読谷山花織の着物の買取価格平均相場と買取実績
【読谷山花織の買取価格と相場表】 | ||||
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種類 | 買取価格 | |||
一般的な読谷山花織の着物 | 約50,000円前後 | |||
作家物の読谷山花織 | 約50,000円~100,000円 | |||
高名な作家物 | 約100,000円~ |
というのが一般的な買取額だと考えてください。ただし一般的な読谷山花織でも、一部の帯であったり着尺などはより高値をつける可能性が高いです。
また同じ読谷山花織でも、作家物になると買取額が違ってきます。
状態にもよるのですが、10万円以上の値をつけるようなケースも少なくありません。また作家物といってもピンからキリまであります。高名な作家物だと、さらに高値がついてもおかしくないでしょう。
作家ものの「読谷山花織」は高価買取に期待できる
前段でもお伝えしたように、読谷山花織は作家物の方が高額買取に期待できます。また作家物であっても、高名な作家であるかどうかも査定額に大きく影響を与えるのです。
- 与那嶺貞氏の作品は高値がつきやすい
特に読谷山花織の作家物で有名なのが、与那嶺貞氏です。
同氏は読谷山花織を現代で復元させた功績を持っている人物で、戦禍によって途絶えていた技法を復活させたことで、重要無形文化財の技術保持者と認定されています。
つまり現代で作られた読谷山花織の開発者でもあるため、彼女が制作した着物は他の作家物よりも高値で取引されているのです。買取額の面でも、一線を画す存在であるのは間違いありません。
読谷山花織の着物が買取可能な店舗(リサイクル・オークション・買取専門業者)
読谷山花織を買取してくれる業者は主に3つあります。
【売却方法①】リサイクルショップ・古着屋に持込買取
着物を買取してもらう先としては、リサイクルショップや古着屋があります。しかしおすすめはできません。
何故なら読谷山花織について詳しい知識を持っているスタッフが少ないからです。また販路もないため、基本的に高値にはなりません。
【売却方法②】ネットオークション(ヤフオク・メルカリ)
最近では着物を売却するのに、ネットオークションを使う人もいます。しかしネットオークションも同じくおすすめできません。
なぜなら適正価格で買取してくれるとは限りませんし、後にトラブルになる可能性もあるためです。
【売却方法③】おすすめは着物買取専門業者(ネットで依頼可能)
リサイクルショップやネットオークションを使えないとなると、どこで売却したらいいのかわからないという人もいます。そうした時に利用したいのが、着物の買取を専門としている業者です。
店舗が近くになくても問題ありません。着物買取を専門としている業者の多くが出張買取や宅配買取に対応しているためです。インターネットから申し込みもできるので、手軽に利用できる存在です。
読谷山花織を高く売るなら口コミ評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ
読谷山花織を実際に売却した方の口コミ評判&体験談
では読谷山花織を売却した人の口コミを見ていきます。
以上が読谷山花織を売却した人の口コミでした。
読谷山花織を売る前に知るべき高価買取のコツと注意点
最後に読谷山花織を売る前に知っておきたいポイントを紹介します。着物を高額で買取してもらうにはコツがあるのです。
このコツを知らないと、せっかくの着物を高く売れませんので、しっかりとポイントを押さえておきましょう。
【注意点①】読谷山花織の証紙があれば必ず一緒に出す

読谷山花織にかぎらず、着物を売る時には証紙が必須になります。証紙とはその着物が本物であると証明するための紙のことです。この証紙があるのなら、必ず一緒に出してください。
- 読谷山花織事業協同組合発行の組合証紙
- 沖縄県読谷山花織検査所が発行する織物検査済之証
- 伝統工芸品の証紙
- 沖縄県証紙
読谷山花織の新品で購入した場合、上記4つの証紙が付属してきます。この4つの証紙が揃っていると、完全に着物の価値を証明してくれると考えて良いでしょう。
もし1つ2つ欠けているのなら、タンスのどこかに落ちていないか探すのをおすすめします。持っているのに売却には必要とないと判断してしまうと、ものすごく損をするかもしれないので注意してください。
【注意点②】状態が悪くなる前になるべく早く買取査定に出す
着物の買取で重要なポイントは、状態の良し悪しです。状態が良ければ高値での買取も可能になります。
逆に状態が悪ければ、最悪は買取拒否になりかねません。そのため普段から着物の手入れをすることが重要なのです。
- 着物の保管方法がわからないのなら早めに売却する
- 保管方法は知っていても手間がかかると思うのなら売却する
着物の保管というのは、かなり手間がかかります。正しく保管ができていなければ虫食いになったり、カビや汚れが付着してしまうことがあるのです。
こうした状態になってしまうと、せっかくの読谷山花織も高値では売れません。ですので保管の方法などを知らないのなら、早めに買取してもらうのも方法の1つです。
保管をしておいても適切にできないのなら意味がありません。着物の価値を下げてしまう前に売却する方がいいでしょう。
まとめ
沖縄県の名産品である読谷山花織について調べてみました。読谷山花織は15世紀の頃には、既に作られていた織物です。
東南アジア風のデザインなど、どこか異国情緒が感じられるのが特徴だと言えます。これを現代に復活させたのが、与那嶺貞氏です。
この与那嶺貞貞氏が制作した読谷山花織の着物は、高額での買取が期待できるでしょう。一般的な読谷山花織でも数万円くらいで取引されます。