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【初心者必見】着物の基本である「染め」と「織り」の違いを徹底解説

着物を着るというと卒業式とか成人式、或いは冠婚葬祭などといった特別な時に着るイメージが強いでしょう。

確かに最近では着物を普段から着る人は少なくなってきているために、和装を扱っている各団体では若い人にも着物に馴染んでもらおうと、価格の安い着物を販売したり、着付け教室などを開いたりしています。

若い世代を中心にインターネットや SNS で呼びかけ、きもの姿で町を練り歩くようなイベントが開催されるなど、「きもの」を対象としたコミュニティも形成されはじめている。

一般の私たちにとって、着物を着るというのは敷居が高いように思いがちですから、まずは着物の基本を学ぶ事から始めてみる事をおすすめします。

着物の基本というと「染め」と「織り」から学んでみるのはどうでしょうか。

着物には「染め」の着物と「織り」の着物があり、染めの着物とは白い糸を使って着物を織り上げた後に柄など色を染めていった着物で、後染めとも呼ばれています。

一方、織りの着物とは糸を最初に染色し、その糸を使って柄などを織り上げていく方法で作られた着物のことで、先染めとも呼ばれています。

染めの着物は柔らかい着心地で高級感があるので、パーティなどフォーマルな所で着用した方が良いですし、織りの着物は手触りが硬めで素朴な印象なものなので、日常着るのに適しています。

そのためフォーマルな場所で織りの着物を着ると、場合によっては相手に不快感を与えてしまうかもしれないので、要注意です。

着物の知識を身につければ、どんな場所に行っても自信を持って振る舞えるようになるので、一緒に着物の基本を学んでいきましょう。

目次

「染め」と「織り」は日本全国で地方独特のものが受け継がれている

日本を指差し

日本全国には着物の産地と呼ばれるところが多く存在しており、染めの着物も織りの着物もその土地ならではの文化や伝統を受け継いで独自の進化をしています。

中には国の無形重要文化財に指定されているものもあり、まさに着物というよりも一つの絵画のような美しさを持っています。

例えば染めの着物の代表的な存在の一つである江戸小紋は、もともと江戸時代の裃から始まった着物で、脈々とその伝統技術を今に伝えており、戦後になって他の小紋と区別するために「江戸小紋」という名称に改められました。

江戸小紋

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江戸小紋は色の数だけ型紙を使う方法で描かれるという独特な手法を用いており、その図柄は家に代々伝わるものを使う定め小紋と、町に伝わるおめでたい事柄をモチーフにした謂れ小紋などがあります。

江戸小紋の作家である故・小宮康助氏やそのご子息であられる小宮康孝氏は共に人間国宝に認定されていらっしゃいます。織りの着物で有名なのは、新潟県の小千谷縮でしょう。

17世紀に掘次郎将俊が絹織物の西方技術を麻に応用して生まれたのがこの小千谷縮で、仕上げの段階でシボを作り出すのが特徴となっています。

小千谷縮は雪の多い新潟地方で農民の冬の間の副業として盛んになり、今では国の重要文化財であると共に、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

「染めの着物」とは?

江戸小紋

染めの着物は白い糸布を織って、それを染色するので、後染めとも呼ばれています。後ほどご説明させて頂く織りの着物よりも格が上の着物とされていますので、フォーマルの席には染めの着物を着て出席した方が良いとされています。

一般的に「やわらかもの」と呼ばれるのが染めの着物で、染めの着物は手触りが良く、袖に腕を通すと、体に吸い付く様なやわらかな感触があるので、こう呼ばれています。

代表的な染めの着物と言えば、友禅染や沖縄の紅型、江戸小紋などが挙げられ、とても華麗で優雅な印象を与えるのが特徴です。

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豪華で華麗なイメージを与える染めの織物ですが、高価なものが多いので購入に躊躇してしまいがちです。

しかし、染めの着物は色を抜いて染め直しが出来るので、例えば20代の頃着ていた染めの着物が年齢を重ねて似合わなくなっても、染め直しや染め替えが出来るので、年代に合わせてリメイクが出来るのが特徴です。

フォーマルな場所に適しているのが染めの着物

着物

冒頭でもご紹介しましたが、染めの着物は織りの着物と違ってフォーマルな場所に適しているとされています。染めの着物の例を挙げてみますと、友禅染めや沖縄の紅型(びんがた)などがあります。

手触りが柔らかく、腕を通した時に「サラッ」と肌の上で滑るような感覚があるので、「やわらかもの」とも呼ばれています。

特に京都の友禅染めはその艶やかさ、質の良さで有名ですから知らない人はいないでしょう。

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江戸時代に宮崎友禅斎が始めた友禅の技法は、隣合った色が混じらないように柄の線に沿って糊をおくという、とても精緻な方法で有名です。

また中から外に向かってグラデーションになっている花の模様はまさに芸術の域に達しており、結婚式で花嫁が着る打掛にも友禅染めが選ばれているのが納得できるでしょう。

沖縄の紅型は琉球王朝時代からの女性の礼装で、テレビや雑誌などで、見かけた事があるでしょう。

黄色の生地に南国の花々の模様が散りばめられていて、南国ムード満載なのにどこか気品を漂わせている着物です。

このようにフォーマルな場所には染めの着物が持つ「ハレ」の印象が喜ばれますから、着物が苦手という人も最終的には染めの着物を着こなせるようになって頂きたいです。

【小紋は注意】フォーマルには適さない

着物

着物が難しいと思われる理由には「着る方法がわからない」という事と、着物の格が分からないという事があるでしょう。

染めの着物は織りの着物と違ってフォーマルな場所に適していると申し上げましたが、染めの着物の中に実はフォーマルに適していない物があるのです。

それが小紋で、小紋は礼装ではなく、カジュアルなシーンのオシャレ着という位置付けですから、間違っても改まった場所には着ていかないようにしてください。

しかし礼装ではないにしても、友達とのお茶会とか、ちょっとしたパーティなどには着ていっても良いですから、一枚持っておくと便利な着物と言えます。

ただし小紋には江戸小紋や京小紋、友禅小紋などがあり、その中でも江戸小紋は特別な存在です。

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前述したように江戸小紋の発祥は江戸時代の武士の裃にあると言われており、一つ紋を入れれば略式礼装になるほどです。

またその家に伝わる定め小紋はその藩の者しか使用する事が出来なかったと言われるほど格式のあるものですから、ひとえに小紋はカジュアルだとは言い切れない部分があるのです。

一般的には小紋は第一礼装ではないので、結婚式などのような場所では避けた方が良いでしょう。

しかし小紋はデザイン性が高く、華やいだ雰囲気を醸し出すので、ちょっとしたおめかしに利用するのに適した着物と言えるでしょう。

「織りの着物」とは?

畳まれた着物

織りの着物は染めの着物と違って、まずは糸を染色してから、布として織り上げる特徴があります。そのため後染めとも呼ばれおり、紡いだ糸を鍋に漬け込んで染色し、色が定着するまで、煮たり、干したりを繰り返します。

染めの着物の様なやわらかい手触りではなく、固めな手触りで、街着や普段着として着るのにふさわしい着物であるとされています。

代表的な織りの着物としては紬があり、その他にも御召(おめし)や木綿やウールなどの着物も織りの着物として扱われています。

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織りの着物は全国に生産地があり、大島紬や結城紬、小千谷縮など有名なものが沢山あります。

織りの着物は一般的にカジュアルな装いに適していると言われているため、結婚式などのような改まった場所では着用しない方が良いでしょう。

カジュアルな場所に適しているのが「織りの着物」

唐傘を持った着物女性

着物というと結婚式などの改まった場所で着るものだと思いがちですが、織りの着物であればカジュアルな場所に着ていくのに最適です。

織りの着物は先に染めた糸を使って織り上げた着物で、手触りがやや硬めなのが特徴です。織りの着物は白い糸を染料の入った鍋に漬け込み、その後煮たり、干したりを繰り返します。

白い糸に染料が入り込むまでこの工程を繰り返すので、染めが堅牢です。織りの着物は普段着や街着として着る事が出来、紬や御召、木綿やウールなどがあります。

その中でも紬は日本全国で作られており、大島紬結城紬などはその代表的存在です。

紬は生糸にならないクズ繭や真綿糸、玉糸などを使って作られ、柄も無地だけではなく、絣や格子などがあり、素朴ながらも独特な味わいを醸し出しています。

織りの着物の中でも高級織物として有名なのが御召で、徳川十一代将軍家斉公が好んで着ていたと言われています。

御召は強い右撚りと左撚りの糸を強く糊付けして出来た、御召緯(おめしぬき)と呼ばれる独特な糸で作られていて、シワになりにくいという特徴があります。

一般的に織りの着物というと格が下なので、カジュアルな場所でしか着用できないと思いがちです。

しかし、織りの着物の中には無形重要文化財に指定されているものもありますし、また御召のように高級絹織物もありますから、織りの着物だからとはいえ侮ってはいけないでしょう。

織りの着物でもフォーマルで使える場合もある?

○×を持った着物女性

着物初心者にとって簡単な覚え方は、やはり染めの着物はフォーマル、織りの着物はカジュアルといった具合でしょう。

いくら馴染みの人の結婚式であっても、織りの着物で出席してしまうとTPOを全く無視した着物で登場したということで、自分が恥ずかしい思いをするだけでなく、招待してくださった相手に不愉快な気持ちを与えてしまう可能性があります。

やはりTPOはわきまえて着物選びはした方が良いのですが、場合によってはフォーマルな場所でも織りの着物で出席出来る場合があります。

例えば一つ紋の入った無地の紬の場合は、略式礼装としてフォーマルな場所でも大丈夫な場合がありますし、また前述した御召も袋帯や名古屋帯の合わせ方次第で、ややフォーマルな場所に着ていく事が出来る事もあります。

ただしこれはあくまでも「ややフォーマル」であって、格式の高い場所にはふさわしくありません。

織りの着物は気のおけない人とのパーティやお茶会などとか、通夜や法事程度の「ややフォーマル」くらいの所で着用した方が無難でしょう。

フォーマルな場所にも可能な織りの着物というのは初心者は避けた方が良いです。

着物に熟達した人であれば、コーディネートやその人の所作でうまくフォーマルな場所でも切り抜けられると思います。

しかし、あえて難しいシチュエーションを作る必要はありません。初心者はまず基本的に織りの着物はフォーマルで着用しない事をおすすめします。

着物の格とは?

ポイント

着物はシチュエーションによって着て良いものと避けた方が良いものが存在しています。

単純に染めの着物ならフォーマルに、織りの着物ならカジュアルにという区別が出来ないのが、一般の人にとって着物を難しくさせている理由と言えるかもしれません。

着物には格があり、する人はいないとは思いますが、正式な場所、例えば宮中参内のような場所に礼装ではない訪問着や小紋などを着ていく事はありえないわけです。

一番の正装になるのは紋をつけたもので、紋の数が多いほど格が高いとされています。

  • 五つ紋
  • 三つ紋
  • 一つ紋

また紋の入れ方にも格が反映され、その方法は格の高い順に、

  • 染め抜き紋
  • 描き紋
  • 縫い紋
  • 加賀友禅紋
  • 加賀縫い紋
  • 貼り付け紋

このように格付けがあります。

着物の格でいうと、第一礼装は留袖と振袖になります。

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振袖は未婚の女性が着る着物で、振袖の長さの違いから大振袖、中振袖、小振袖に分けられています。

キモノの中で最も豪華なのが振袖で、ミスの第一礼装と決められています。袖の長さによって、大振袖(約115センチ・三尺三寸)・中振袖(約105センチ・二尺八寸)・小振袖(約85センチ・二尺三寸)があります。

因みに卒業式の時に袴と合わせるのが、振袖の長さが85cm前後の小振袖です。

準礼装にあたる着物は訪問着や付下げ、色無地、江戸小紋で、第一礼装ではかしこまりすぎるなと思われるようなシチュエーション、例えば式典やお茶会、お見合いなどに着ると良い着物です。

最後に一番カジュアルな着物にあたるのが紬や小紋、浴衣になります。着物の格を覚えてTPOに合わせた着物選びをしてください。

染め帯と織り帯の違い

着物の生地

着物と同じように、帯に関しても「染め」の物と「織り」の物があります。

着物の場合と同じように染めの場合は白い糸で織り上げてから作った帯であり、一方、織りの帯はまず白い糸を染色してから、それを使って図柄を織り上げて作ったものです。

ただし着物の場合と違うのは、染めの帯と織りの帯では織りの帯の方が格が上ということです。

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実際に見ていただいたらお分かりになると思いますが、織りの帯の方は金や銀の色糸をふんだんに使っていて、まさに「絢爛豪華」な帯になっています。

一方、染めの帯は染めの着物と同じように柔らかい肌触りになっているので、質素な印象を与える帯となっています。

そのためフォーマルな席に出席する際には、染めの着物に織りの帯を合わせるのが基本になっています。

染め帯とはカジュアルなもの

着物

着物の場合と違って、帯の場合は織りの帯よりも染めの物の方がカジュアルな物としてみなされます。

後染めの帯なので、肌触りが柔らかで、染め帯のほとんどが名古屋帯だと考えても良いようです。

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名古屋帯の発祥は実は新しく、大正時代に名古屋女学校の越原春子女史が発案したとされています。

それまで女性が着用していたのは丸帯や昼夜帯で、とても硬く着用しにくかったのですが、軽くて自分で簡単に着用できる名古屋帯を発案したことで、女性の社会進出を後押ししたという歴史があります。

自立した女性の育成をめざした越原春子が、「家庭生活を少しでも便利に」という考えを実践するべく考案した名古屋帯は、日本女性の装いにかかる時間や労力を半分にし、全国の女性の支持を得ました。

名古屋帯はできた当初は世間に見向きもされなかったそうですが、その実用性の高さから、あっという間に全国で流行るようになりました。

今までにかかっていた身支度の時間をぐんと圧縮できたことで、女性が男性にも負けずに仕事をする事ができるようになったのです。

現代では考えられない事ですが、それほど女性にとって着物を簡単に着るということはセンセーショナルなことで、名古屋帯を代表とする染め帯がいかに女性を解放したかが分かります。

今ではデザイン性に優れた女性らしい染め帯が多く出回っており、カジュアルからセミフォーマルな場所まで着こなす事ができる帯ですから、着物初心者の人は染め帯選びが楽しくなってくるでしょう。

織り帯とはフォーマルなもの

前述した染め帯とは全く逆で、絢爛豪華な帯と言えば織り帯です。織り帯は金や銀の糸を使っている格調高い帯ですから、フォーマルな席に着ていく帯となっています。

花鳥風月などの図柄を何色もの糸を使って織り上げていますから、使われている糸の種類が多ければ多いほど重くなるので要注意です。

織り帯の代表的存在と言えば丸帯があります。広幅生地を二つ折りにして作られているので、別名「広帯」とも呼ばれています。

一番格調が高い帯と知られており、二つ折りにして作られているということから分かるように、表裏の両方に美しい模様が縫われています。花嫁衣装や本振袖、黒留袖など一番礼装に合わせるのがこの丸帯です。

丸帯には注意点があって、柄によっては袋帯にすると柄が逆転してしまう場合があります。この場合は引き抜き結びにしなくてはなりませんから、購入の際には気をつけてください。

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第一礼装を着ていくようなフォーマルな場所の場合は、やはり織り帯の着用となります。特に家紋が入っている着物には染め帯は使えません。着物はTPOに合わせたものを選ぶのが鉄則で、それを外してしまうとマナー違反と見られかねません。

織り帯はとても美しくて格調が高いので見ている分には良いものの、着るとなると重いので疲れてしまいますが、やはりフォーマルな場所には最適な帯を選ぶようにしてください。

帯の場合は着物と格が逆転する

チェックする着物女性

今まで述べてきましたように、和装には「染め」と「織り」があり、着物の場合は染めの方が格が上になり、帯の場合はその逆で織りの方が格が上となります。

そのためフォーマルな場所に出席する場合は染めの着物に織りの帯を着用し、カジュアルな場所に出席する場合は織りの帯に染めの帯を着用するのが一番簡単なルールです。

もちろんこのルールは全てにおいて正解というわけではなく、土地柄や出席する会の雰囲気によっても多少の違いが出てきます。

しかし着物初心者の人は、まずこの基本ルールを守って着物を着た方が間違いがないのでおすすめです。

この基本ルールは何もこれが正しいからという理由で成り立っているのではなく、着物と帯の質感の違いによって、全体としても調和が取りやすいという意味もありますし、また着物と帯の格を揃えるという意味もあります。

着物には「格」が存在しており、前述したように染めの着物の中にも紋付だったりとか、着物の形によっても格が違ってきます。

また織りの着物だからといって全て格下だというわけではなく、例えば御召のように高級絹織物も存在しています。

詳細を突き詰めていくとまとまりがなくなるほど、着物の染めと織りの世界は奥深いので、まずは格を合わせるという意味で、基本ルールに則って着物と帯を選んでいくと良いでしょう。

染めの着物は織りの帯、織りの着物には染めの帯

ポイント

染めの着物と合わせるのは織りの帯、織りの着物と合わせるのは染めの帯という基本ルールを守る事が初心者におすすめですと申し上げました。

しかし、これは質感を合わせることで着物のコーディネートがしやすいというだけでなく、格を合わせることが出来るからです。

例えば結婚式のようなフォーマルな場所で第一礼装は既婚女性であれば留袖、未婚女性なら振袖になりますが、これに染め帯では誰が見てもおかしいでしょう。

艶やかな染めの着物には、それに質感が見合う丸帯などのような織り帯がマッチしているのです。

ちなみに留袖には黒無地の黒留袖と色の入った色留袖があり、宮中では黒は喪の色として解釈されていますから、叙勲の場合は色留袖が基本となります。この時に合わせる帯は、やはり格調が高い織り帯を選ぶでしょう。

もちろん全てにおいて染めの着物には織りの帯というわけではありませんが、着物初心者には一番間違いがないルールですから、遵守した方が良いでしょう。

そうすることで着物選びに自信がついてきますし、着物のルールが分かってくると他の人の着こなしを見てさらに学ぶ事ができます。

基本のルールが絶対というわけではないのですが、まずはここから始めてみると良いでしょう。

まとめ

染と織の違い

近年若い人だけでなく、中高年の人の間でも着物離れが進んできており、有識者や和装業界の間では出来るだけ多くの人に着物に親しんでもらおうと色々な催しをしています。

多くの人は着物に興味があっても実際に着用しないのは、やはり着物の着方や所作がわからなかったり、TPOに合わせた着物選びがわからないというのが根底にあるようです。

着物初心者はまず述べてきましたように、染めの着物に織りの帯、織りの着物に染めの帯という基本ルールを確認して、着物選びをしていくと良いでしょう。

もしお近くに着付け教室があればのぞいてみるのも良いですし、今では雑誌やネットで着物に関する情報が沢山出ていますから、折を見てチェックしてみると良いでしょう。

着物を着るととても晴れやかな気分になりますし、もしご招待してくださった人がいれば、その人にも嬉しい気持ちを届ける事ができます。

着物は着る人だけでなく、周りの人にも同じような空気を与える不思議な魅力を持っていますから、興味があったら何歳から始めても良いので、ぜひ腕を通してみてください。

着物や帯の選び方はTPO選びがあるので少しばかり面倒に思うかもしれませんが、場数を踏むことで上達していくので少しずつ始めてみましょう。

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