着物買取の基礎知識

伝統工芸品や国の重要無形文化財登録の着物は高く売れる?

着物を買取査定に出すと、種類によっては想像以上の高額査定がつくことがあります。これは、伝統工芸品重要無形文化財に指定されているものに多く、例えば大島紬や結城紬、塩沢紬などがあります。

その中でも大島紬は本場大島紬になるとペルシャ絨毯などと並んで世界三大織物にも指定されているほどで、着物の保管状態によっては100万円以上の高額査定がつくこともあるほどです。

高額査定を出すためには、まず自分が持っている着物の種類や価値を理解しておくことと、高級着物の査定を専門に行っている査定員がいる業者に査定を依頼することをおすすめします。近所のリサイクルショップやネットオークションでは、どんなに価値のある着物でも、高額査定は難しいでしょう。

伝統工芸品とは?

手織り

伝統工芸品は、伝産法(伝統的工芸品産業の振興に関する法律)の条件を満たす工芸品のうち、経済産業大臣が指定したもののことです。

条件というのは以下になります。

指定の要件(伝産法第2条)
一 主として日常生活の用に供されるものであること。
二 その製造過程の主要部分が手工業的であること。
三 伝統的な技術又は技法(注)により製造されるものであること。
四 伝統的に使用されてきた原材料(注)が主たる原材料として用いられ、製造される
ものであること。
五 一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事
しているものであること。日本人の生活に密着し、日常生活で使用されるもの。
(注)具体的には、100年以上の歴史を有していること。

日本全国にたくさんの工芸品がありますが、そのうち伝統工芸品に指定されるものは、主に日常生活の中で使うものであることが条件となっていたり、手作業的な工程が入っていること、そして伝統的な技術を用いて製造したり、伝統的な原材料を使っていることなども条件となります。

現在、日本国内では伝統工芸品に指定されているものは全部で218品目あります。

着物や紬でも伝統工芸品に指定されているものは多く、紬なら織り方や染め方が他に例を見ないと評価されている大島紬とか結城紬などがありますし、着物を染める技術が高く評価されている友禅などもまた、伝統工芸品に指定されている品目となっています。

伝統工芸品に指定されるとどうなる?

ポイントを指差し

伝統工芸品に指定されると、その品目には伝統マークという称号を受けることができ、品目にそのマークを貼ることができるようになります。

このマークの有無によって、買取査定に出した時の価格には雲泥の差が出るので、もしも自宅の中に着物以外でも伝統マークが入ったものを持っているのなら、そのマークは決して剥がさずに保管するようにしてください。

もしも将来買取りを希望する時には、その伝統マークがあると高額査定をしてもらえるでしょう。

伝統工芸品の要件とは?

伝統工芸品に指定されるためには、いくつかの要件を満たさなければいけません。伝統的な工芸品なら何でも伝統工芸品に指定されるというわけではないのです。用件はいくつかありますが、まず1つ目には、その工芸品が100年以上の歴史を持っていることがあげられます。

日本の長い歴史においては、江戸時代よりも前から作られているものなら、大体この要件はクリアできるでしょう。

その他の要件としては、伝統的な原料や製造方法が用いられていること、手作業的な工程を含むことなどもあります。また、基本的には日常生活のために作られているものという要件も設けられています。

全国で伝統工芸品に指定されている品目はトータルで218品目となっています。

伝統工芸品を指定されることによる効果とは?

ビジネスマン

伝統工芸品は、経済産業大臣によって指定されます。指定されると、その工芸品事業の実施に際しては国から補助を受け取ることができるため、日本の伝統を守るサポート体制をより確実なものにできます。

また、国から指定された伝統工芸品であるということを示すマークを工芸品の一つ一つに貼ることができます。もう一つ、その工芸品を作っている職人は、伝産協会が実施している伝統工芸士試験を受験して合格すると、伝統工芸士という称号があたえられます。

さらに、買取り査定を受ける場合などには、伝統マークがついているかどうかによって査定額に大きな差が出るという効果も期待できます。

国の重要無形文化財とは?

工場

国の重要文化財には、有形文化財と無形文化財とがあります。有形文化財は建造物などはっきりと形となって目に見えるものが対象となるのに対し、無形文化財の場合には、伝統工芸品を製造する際の技術や伝統的な文化などが対象となります。

実際にどういったものかというと以下になります。

演劇,音楽,工芸技術,その他の無形の文化的所産で我が国にとって歴史上または芸術上価値の高いものを「無形文化財」という。無形文化財は,人間の「わざ」そのものであり,具体的にはそのわざを体得した個人または個人の集団によって体現される。

無形文化財には様々なものがありますが、その中でも特に重要だと国が判断したものは、国の重要無形文化財と指定し、その「わざ」を持つ職人を人間国宝に認定しています。

人間国宝に認定されるとどうなる?

人間国宝に認定されると、その技術を後世に継承するための特別助成金を年間200万円受け取ることができる他、地方公共団体などの自治体からもまた、補助金や助成金を受けることができます。その文化を継承しやすい体制づくりをサポートしてもらえるわけですね。

国の無形重要文化財は、作り上げられる商品や製品ではなく、それを作り上げる工程に求められる技術力を評価して与えられます。

着物なら、大島紬や結城紬などのつむぎ方や織り方が他に例を見ないほど高い技術であることが評価されて国の重要無形文化財に指定されていますし、その中でも大島紬は、ペルシャ絨毯と並んで世界三大織物にも指定されているほどです。

重要無形文化財の要件とは?

重要無形文化財は、作り上げられたモノではなく、作り上げるまでの工程における技術に対して評価されて認定されるものです。そのため、その技術力を持っている人は1人だけではなく複数いる場合も多く、その人は人間国宝として認定されることになります。

重要無形文化財の要件は、3種類あります。まず、個人に対して与えられる各個認定、複数の人物が一体となってその技術を作り上げている場合の総合認定、そして個人ではなくて団体を認定する保持団体認定です。

どのような条件で認定されるのかどうかは公開されていませんが、日本の伝統的な文化を継承するために必要な技術を持っていることが条件と考えられています。

重要無形文化財に指定されることによるメリットとは?

国の重要無形文化財に指定されると、その文化を継承するために経済的なサポートを受けられるというメリットがあります。国からは文化継承の目的で事業実施のために特別助成金が年間200万円交付されますし、その他にも地方公共団体や保持団体などから助成金という形でサポートを受けることができます。

この助成金は、重要無形文化財に指定された技術を持つ人間国宝に対して与えられるものです。団体が指定されている場合には団体が受け取れますし、個人が指定されている場合には、その個人に対して交付されることになります。その他にも、国で伝統的な文化を守るために様々なイベントや事業を行っていて、そうした関連事業にかかわることもできます。

伝統工芸品・重要無形文化財に登録されている着物一覧

着物生地

日本の伝統的な文化の一つである着物には、紬の種類や織り方、染め方などが多種多様であり、その中には伝統工芸品や重要無形文化財に指定されているものもあります。中には、伝統工芸品と重要無形文化財の両方に指定されているものもあり、国が総力を挙げてその技術力を守ろうとしていることが分かります。

伝統工芸品と重要無形文化財とでは、認定及び指定される要件は異なりますが、どちらも日本に古くから伝わる伝統的な文化や工芸品であり、重なる部分は多いものです。

それが、伝統工芸品と重要無形文化財の両方に指定される着物が多い理由の一つなのかもしれません。高価ですがどれも美しい着物ばかりで、日本文化の美しさに圧倒されてしまいますね。

伝統工芸品

案内する着物女性

伝統工芸品に指定されているものには、結城紬や大島紬、塩沢紬などの紬や、唐京友禅や加賀友禅、京友禅などの友禅、そして沖縄を産地とする上布などがあります。どれも知名度が高く、多くのファンを持つ伝統工芸品ばかりですね。

伝統工芸品に指定されている紬には、大島紬や結城紬、塩沢紬などが良く知られています。日本の歴史の中では、紬は普段着とされてきたという特徴がありますが、伝統工芸品に指定されているものは、紬方や織り方がとても特徴的で、高い技術力が求められるものばかりです。

伝統工芸品に指定されている紬の中でも、最も歴史が長いと言われているのは結城紬です。奈良時代の頃にはすでに朝廷にも納めていたと言われており、なんと2000年の歴史があります。

これは日本最古の織物としても知られているところではないでしょうか。その他の紬も、独特の風合いや特徴があり、伝統工芸品に指定されるのも納得できるものばかりです。

大島紬

機織

紬の中でも高級紬として知られている大島紬は、鹿児島県の奄美大島を起源とする紬です。基本的には手織りで先染めですが、近年では機械織りや後染めのものもあります。大島紬は、テーチ木と泥田で染める泥染めが大きな特徴の一つとなっています。

泥で染めるので全体は真っ黒になりますが、絣によって模様を入れたり、テーチ木ではなく別の天然染料を使って染めるなど、バラエティ豊かな大島紬がたくさんあります。

大島紬は全般的に高額査定がつきやすい品目なのですが、その中でも特に買取額が高いのは、本場大島紬と呼ばれる奄美大島でつくられたものです。本場かどうかを判断するためには、着物についている認証ラベルが必要不可欠で、ついていないとたとえ本物でも高値査定してもらうことは難しいようです。

具体的にいくら位の査定がつくのかは、保管状況や査定業者によって大きく異なります。相場でいうと、着物の買い取り専門業者に査定を依頼した場合で、本場大島紬なら数十万円~100万円超、本場でない場合も一反2万円~3万円程度となっています。
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結城紬

機織

結城紬は、茨城県結城市を起源とする日本最古の織物として知られていて、伝統工芸品および無形重要文化財にも指定されています。結城紬の大きな特徴は、織る人が機織り機の一部となって体全体を使って織るという高い技術力ではないでしょうか。

結城紬では、縦糸と横糸、そして絣糸を使って織っていきますが、縦糸を腰に引っ掛けながら織るため、縦糸を織る際には腰を使って張り具合を調整し、横糸を織る際には、足をピンと伸ばすことで糸の張り具合を調整します。

結城紬は全般的に高値で買取査定がつきやすい紬ですが、やはりその中でも高い査定がつくものは、本場結城紬です。これは伝統工芸品と無形重要文化財の証紙ラベルが貼られていることが条件となり、着物にシミがついていたり穴が開いていないかという保管状況も査定額を決める大切な要因となります。

具体的な査定額は、業者や査定員によって異なるので、かならずこの金額がつくという線引きはありません。しかし、相場としては、本場結城紬なら数十万円~、本場でなければ一反2万円程度~となっています。
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塩沢紬

糸

塩沢紬は、奈良時代から作られ続けている長い歴史を持つ紬の一つで、手で紡いだ柔らかい独特の肌触りが魅力的な織物です。新潟県南魚津市を起源とする織物で、伝統工芸品にも指定されています。

織られている歴史は1200年とかなり長いのですが、塩沢紬が本格的に作られるようになったのは、江戸時代の中ごろだったと言われています。塩沢紬とよく似た織物には、越後上布や夏塩沢などがありますが、これらはまとめて塩沢織と呼ばれています。

塩沢紬の大きな特徴には、使う糸が生糸、玉糸、そして真綿の3種類の糸を手で紡ぐという点があげられます。そのため、質感は全体的にザックリとした感じになり、蚊がすりと呼ばれる細かい模様や、亀甲絣や十字絣などの絣模様も人気があります。

高額査定がつくポイントとしては、やはり保管状況と証紙ラベルが重要と言えるでしょう。証紙ラベルがはがれていると、本物の塩沢紬でも高額査定は難しくなってしまうので、証紙ラベルや証紙はできるだけなくさないように保管しておいた方が高額査定の確率は高くなります。平均相場は、3万円~数十万円程度となっています。
紬の買取相場が高い理由は伝統工芸品の他にもう一つ「都喜ヱ門」がある

スマホをさわる女性

都喜ヱ門とは、日本の伝統工芸品と大きな関係がある人物の名前で、「紬一つをわが命とぞする」という人生哲学を掲げて、大島紬をはじめとする紬に大きく貢献した人物として知られています。

都喜ヱ門は、鹿児島の奄美大島で織られる本場大島紬の伝統的な技術を基本としながらも、そこに現代的な柄や技術を加えながら、より忠実に伝統文化としての大島紬の再現に力を注ぎました。

織り方や染色法などについても、伝統を重んじながらも新しい時代を先取りするような雰囲気の作品を作り続け、1973年には都喜ヱ門ブランドとして立ち上げるまでになりました。

都喜ヱ門が作った「百寿」という作品

この都喜ヱ門が作った「百寿」という作品は、1994年にはイギリスの英国率ヴィクトリア博物館に収められ、現在でも世界的に高く評価される美術品として知られています。

高評価されているのは海外だけではなく日本国内でも同じで、時の首相達が都喜ヱ門を訪問するなど、よく知られた人物でもあったようです。

紬の買取相場は一般的に高額なものが多いのですが、そこには都喜ヱ門の尽力も含まれていると考えられるのではないでしょうか。特に都喜ヱ門ブランドは、高額買取が期待出来るブランドの一つとなっています。

友禅

着物女性

伝統工芸品および無形重要文化財にも指定されている友禅には、唐京友禅や京友禅、加賀友禅や名古屋友禅など、多種多様な種類があります。基本的に友禅というカテゴリーに分類される着物は後染めで、美しい刺繍や柄などが人気となっています。

東京友禅は最初の下絵作りから仕上げまで全てを一人の職人がこなすという特徴があるのに対し、京友禅は基本的には分業で作業するという特徴を持っています。しかし近年では、京友禅でもすべて一人で作業する職人も現れているため、必ずしも分業でなければ京友禅とは呼べない、というわけではありません。

同じ友禅でも、どんな種類、そしてどこで作られたかによって、刺繍や柄、華やかさなどが大きく異なりますし、職人によっても雰囲気が変わります。また、絣を入れずに織られた無地の紬に友禅で柄を描く技法も人気です。

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東京友禅

着物

友禅の中でも一人の職人が最初の絵柄を考える作業から最終的な仕上げの作業までの全てを行うことで知られているのが、東京友禅です。これはもともと江戸友禅と呼ばれていたもので、江戸時代の中期ぐらいに始まったと言われています。もともと江戸で誕生した文化だったわけではなく、参勤交代で全国からやってくる藩主とともに染め職人も江戸に移り、そこで友禅染が広まったようです。

東京友禅の特徴は、将軍様のおひざ元である江戸の城下に相応しく、武家好みの風景がが描かれているという点があります。千鳥や網干、磯の松、釣り船など、白や藍の地布にすっきりと柄が描かれているのが魅力で、全体的には豪華絢爛というよりはシンプルで控えめな雰囲気の仕上がりになっています。

東京友禅は、保管状況が良く、証紙ラベルや伝統工芸品マークがきちんと貼られていれば、かなりの高額買取査定が期待できます。型友禅だと買取は数万円程度ですが、手描きのものは10万円を超えるものも珍しくありません。また、シミがついていなかったり、穴が開いていないことも、高額買取の条件となっているので注意してくださいね。
名古屋友禅

着物女性

名古屋友禅とは、名古屋に古くから伝えられている特殊な技術で作られる布を使ったもので、他の友禅と比べて色数が少なめという特徴があります。

友禅には豪華絢爛なものがたくさんありますが、名古屋友禅の場合は、モチーフが伝統的な雰囲気を強く残していたり、色数が少なく目立つ色はあまり使わないという点や、全体的に落ち着いた大人の雰囲気を醸し出いているものが多く見られます。単色の濃淡によって柄が描かれているのも、名古屋友禅の大きな特徴となっています。

名古屋友禅が誕生したのは1730年あたりと言われていて、当時の尾張に広まっていた華やかな文化の中生まれました。そのため、初期の名古屋友禅は、比較的華やかな雰囲気のものが多かったのですが、徳川宗治が失脚したことをきっかけに風潮が変わり、質素倹約が良しとされる文化へと変わったのです。

名古屋友禅を高く売るためには、証紙ラベルや伝統工芸品のマークは必要不可欠です。買取相場の目安は、手描きのものなら数十万円という査定がつくこともありますし、落款がつけられているものなどは、さらに高く引き取ってもらうことが可能です。
加賀友禅

着物の後姿

加賀友禅とは、加賀百万石として知られる石川県で誕生した文化で、加賀地方に古くから伝わる染色方法が用いられているという特徴があります。この地方には加賀友禅の他にも九谷焼があり、どちらも華やかできらびやかな色彩とデザインが特徴的ですね。この華やかさは、加賀友禅の大きな特徴、そして魅力にもなっています。

加賀友禅の美しい色彩には、加賀五彩といって黄土、草、古代紫、臙脂、藍の5色が基本色として使われています。現代でも、この5色の濃淡を使った配色は美しく、ボカシ紫などは職人が持つ技術に他なりません。

もう一つ、加賀友禅には虫食いという大きな特徴があります。これは、虫に食われてしまった木の葉を描いだもので、加賀友禅は虫に食われやすいという意味ではありません。この友禅は作家が描いた個性的な絵柄が多く、落款を持つ友禅が多い点もまた、特徴と言えるでしょう。

加賀友禅を少しでも高く査定してもらうためには、友禅であることを示す証紙ラベルに加え、伝統工芸マーク、そして作者の落款が揃っているのが理想的です。これらがないと、本物の友禅でも本物と証明することが難しいため、どうしても査定額に影響してしまうので、気を付けましょう。査定の目安ですが、様々な条件によって幅が広く、数万円~数十万円となっています。
京友禅

着物

京友禅は、数ある友禅の中でも最も最初に誕生したもので、江戸の初期に近い元禄時代に京都で生まれたものです。友禅が登場する前の着物といえば、絞り染めや刺繍、そして箔を施したものが多く、派手過ぎるという理由で幕府から禁止令がだされるほどでした。

そんな時に誕生した友禅は、白い布地に絵画を描くように柄や模様を描き、後染めで染め出すという方法が特徴です。

友禅の中には、一人の職人さんが絵柄を決めるところから最終的な仕上げまですべて一人で作業するものがありますが、京友禅の場合には、工程の全てが分業となっています。原料には絹の織物を使用し、下絵には青花などが使われている点もまた、大きな特徴と言えるでしょう。

京友禅は、見た目は日本絵画のような美しさを持っています。全般的に高値で査定してもらえることが多いのですが、より高額査定を目指すなら、証紙ラベルや伝統工芸マーク、落款などが揃っているのが理想的です。査定額の目安は、その着物や保管状況によって異なりますが、高いものだと数十万円の査定額をつけてもらうことができます。

上布

生地

高級な着物の多くは絹が使われていることが多いのですが、上布は細い麻糸が使われているのが特徴で、大麻と芋麻を平織りにして作られています。江戸時代には幕府への献上物として取り扱われていたほどの高級品でした。

上布は全国各地でつくられていますが、その中でも近江上布や八重山上布、越後上布、宮古上布、能登上布などはよく知られています。それぞれ特徴が異なりますが、使われている素材はどれも夏向けの涼しげなものが多く、日本国内はもちろん、海外でも高い人気を誇っています。

上布は、重要無形文化財に指定されているものも多く、そうしたものは高値買取でもかなりの高額査定が期待できます。

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近江上布

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近江上布は、近江地方である滋賀県の湖東地方でつくられている上布です。以前では高宮細美とか高宮市と呼ばれていたエリアです。芋麻と麻の糸を組み合わせて織られるものが一般的ですが、中には芋麻は使わずに麻のみを使っていたり、麻は使わずに芋麻のみ、というものもあります。

近江上布は全国で高い人気を誇る上布ですが、それには近江商人が大きく貢献しています。近江商人とは今でいう所の「全国に出張して営業販売を行う」スタイルを主流としていました。これによって、近江上布は全国に高い人気を持つ上布となったのです。

近江上布の買取査定の相場は、大体5万円~10万円程度となっています。保管状態によって買取査定額は変わりますが、その他にも伝統工芸品マークや証紙ラベルなどがついているものの方が、高値での買取が期待できます。

一般的な着物は、購入した時の金額の約10分の1程度が買取価格と言われていますが、状態が良いものや近江上布のような価値が高いものだと、10分の1以上の査定額をつけてもらえることがあります。
八重山上布

着物女性

八重山上布とは、沖縄の石垣島でつくられている上布で、糸には芋麻が主に使われているのが特徴です。江戸時代の初期に薩摩が琉球に侵略し、その際に人頭税ということで八重山上布が盛んに織られるようになったという歴史があります。

八重山上布の特徴は、絣糸を使う点があげられます。クール―とよばれる植物の根を使って絣糸を作り、黒味のある赤色に染め上げます。それを絣糸として使って織り込んだ後、最終的に布を海水に浸すことで全体的に白っぽく仕上げるのが、八重山上布の魅力となっています。最近では、海水に浸すことは少なく、カルキを使って白っぽく仕上げることが多くなっています。

八重山上布の買取相場ですが、保管状態が良いもので大体3万円程度と言われています。他の上布と比べると、若干低めの買取相場かもしれません。

こうした布や着物の買取相場は、人気が高いものほど高くなる傾向にあるのですが、沖縄の場合には八重山上布以外に紅型や花織などが良く知られています。また上布の中では越後上布の知名度が高く、八重山上布は少し知名度が劣ってしまいます。そうした点が査定額にも反映してしまうのでしょう。

国の重要無形文化財に指定

先生

上布は、国の重要無形文化財に指定されているものがたくさんあります。国から指定されていないものでも、都道府県の無形文化財に指定されているものを含めると、そのほとんどが無形文化財に指定されています。

小千谷縮・越後上布

上布の中でも最も知名度が高いのは、やはり越後上布ではないでしょうか。越後とは、新潟県でつくられる上布のことで、原料には芋麻が主に使われるという特徴があります。

上布は全国各地でつくられていて、どれも夏向けの涼しい麻が使われているという共通点があります。しかし、それぞれ工程において若干の違いがあり、それが仕上がりの違いや風合い、肌触りに大きく影響しています。

越後上布の場合には、織り上げた布を早春の雪解け水にあてることによって漂白するという特徴があります。これは、豪雪地帯である越後地方ならではの独特な工程と言えるでしょう。

上布の買取査定は、購入した金額の約10分の1~5分の1程度が買取査定の目安となります。証紙ラベルや落款、伝統工芸品マークがキレイに残っている場合や、保管状態が良いものなら、高額査定も期待できるのではないでしょうか。買取査定の相場ですが、数万円~30万円程度が相場となっています。

伝統工芸品&重要無形文化財の両方に指定

オッケーをする女性

上布の多くは、国もしくは都道府県から無形文化財に指定されているものが大半です。そしてその中には、製造過程における技術が高く評価され、伝統工芸品に指定されているものもあります。

久米島紬

沖縄県の久米島でつくられている久米島紬は、素朴な雰囲気や植物や泥で染めたことによる独特な色合いが特徴です。植物染料や泥を使った染色方法は、沖縄で広く共通する特徴の一つにもなっていて、久米島紬にもその特徴が色濃く残されています。

久米島紬は、全国に200以上ある織物の中でも、最も美しい織物の一つと言われています。染料には久米島に広く自生しているサルトリイバラやディカチ、山芋、フクギなどが使われていて、染料に糸をつけては干す、という作業を10日間ほど続けることによって紬に色を入れていきます。

久米島紬の買取相場ですが、状態やサイズ、色などによって大きく変わります。また、証紙ラベルの有無、伝統工芸マークの有無などによっても買取査定に大きく影響するので、高額査定を期待したい場合には、これらのラベルは剥がさずに保管しておくことをおすすめします。査定では、数万円~20万円という値が付くものもあります。

結城紬

桐のタンス

紬の中でも特に高級品と言われている結城紬は、茨城県の結城市を起源とする紬です。大きな特徴は、真綿から手作業で一つ一つ紡ぐという点があげられます。手作業によって複数の糸を紡いでいくため、糸と糸の間に空気が入りやすく、保温性に優れた織物に仕上がります。

結城紬は日本各地に存在する紬の中でも、日本最古の織物と言われています。奈良時代には、すでに朝廷に上納されていたとされ、当時では結城紬ではなく「あしぎぬ」と言われていたようです。

全国的に知名度が高くなったのは、鎌倉時代に入ってからですが、江戸時代には幕府が力を上げて結城紬の振興や普及に尽力したことで、現在の複数の染色方法が作り出されたと言われています。

結城紬の買取査定の相場は、12万円~25万円程度です。他の紬と比べると、かなり高めの査定を出してもらうことができます。もちろん、保管状況によっても査定相場は変わるので、できるだけシミを残したり穴を開けたりしないように、普段の保管には細心の注意を払いたいものです。

宮古上布

宮古上布は、沖縄県の宮古島で作られている上布のことです。沖縄県は織物がとても盛んで、奄美大島では大島紬が作られていますし、石垣島や宮古島では上布が作られています。その中でも、宮古島でつくられたものは宮古上布と呼ばれています。

宮古上布は麻を使った織物で、通気性が良くて夏に涼しいという特徴があります。一反織る工程に2か月以上かかるほど最高級品となっています。上布の中でもよく知られており、「東の越後、西の宮古」と呼ばれている織物でもあります。

他の上布と比べると、宮古上布の査定相場はかなり高めです。もちろん保管状況によって異なりますが、宮古上布は知名度がとても高くて人気の上布なので、そうした人気も買取査定に影響していると考えられますね。具体的な買取相場ですが、状態が良ければ10万円の高額査定も可能です。この査定額は上布の中ではトップレベルの高さとなっています。

伝統工芸品・重要無形文化財の買取相場と高額査定のコツ

虫眼鏡に?

伝統工芸品や重要無形文化財は、そうでないものと比べると高額査定がつきやすいという特徴があります。

しかし、伝統工芸品の場合には伝統工芸品マークがついていることが大前提となりますし、重要無形文化財の場合には、そうであることを証明するための証紙ラベルなどがはがれていないことが高値査定の条件となります。

もしもこうしたマークやラベルがない場合には、いくら本物でも高額査定をしてもらうことは難しいかもしれません。その点は、買取り査定に出す際には理解しておいた方が良いでしょう。

伝統工芸品の買取価格の相場は5000円~250000円以上

伝統工芸品の買取価格は、国から伝統工芸品と指定されていない一般の工芸品と比べると、相場が高くなる傾向にあります。しかし、着物に関しては全体的に価値が下がりつつあります。

その理由は、やはり日常生活の中で着物を着る人があまりいなくなっているというニーズの低下と大きな関係があると考えられるでしょう。特別なイベント時に着物を着ることはあっても、着物を購入しようという人が少なくなってしまうと、どんなに高級な着物でも査定額は低くなってしまいます。

そんな中でも、伝統工芸品に指定されている着物の場合は、伝統工芸品というブランド力があるため、比較的高額査定をつけてもらうことができます。中でも国から無形文化財に指定されている品で状態が良ければ、100万円以上という高額査定も夢ではありません。

一般的な買取査定の相場としては、状態や商品、証紙ラベルや伝統工芸品マークの有無、落款などによって相場は異なりますが、安ければ5000円程度、高ければ25万円程度の査定額をゲットすることができます。

重要無形文化財の買取価格相場

浴衣と帯

重要無形文化財に指定されている着物はたくさんあります。国から指定される伝統工芸品の場合には、伝統工芸品マークというものがあり、指定された品目に関しては貼ることによって、素人でもパッと見てすぐにそれが国から指定されている伝統工芸品であると見分けることができます。

しかし重要無形文化財の場合には、そうしたラベルのようなものはありません。そのため、着物に貼られている証紙ラベルなどを見て、それが重要無形文化財かどうかを見極めることになります。

重要無形文化財の調べ方

お問い合わせ

国の重要無形文化財に指定されている織物には、越後上布や久米島紬などたくさんのものがありますが、伝統工芸に指定されていても国の重要無形文化財には指定されていないものもあるため、文化庁の国指定文化財データベースの公式ホームページを使って調べてみましょう。

重要無形文化財に指定されている着物は、一般的に価値が高いため、高額査定が可能となります。そうでないものと比べると、査定額が何十倍も高くなることもあります。

特に保管状態が良ければ査定額が高額になることが多く、証紙ラベルや落款の有無なども査定額に影響します。

高額査定を出すコツ

チェック

高額査定を出せるかどうかは、その着物が持っている価値そのものによって変わるだけでなく、保管状況や証紙ラベルの有無などによっても異なります。

大切に保管していたものなら、シミやほこりなどがなく、虫に食われた穴などもないので高額査定が期待できるでしょう。

証紙ラベルの有無も大切です。特に国の重要無形文化財に指定されているものや、伝統工芸品に指定されているものは、証紙ラベルがついていることによって本物ということを証明できるものです。

証紙ラベルがはがれていると、査定額が低くなるので注意してください。

保管状態がきれい

ハンガーにかけられた着物

着物の保管状態は、買取査定に大きく影響します。保管状態が良い着物というのは、シミや汚れがなく、虫に食われた穴などもなく、中古の着物として販売したらすぐに買い手が見つかるような状態のものを指します。

高額査定につながる着物の保管方法は、シミなどがある場合は自分で手入れをするのではなく専門業者に依頼したり、湿気がこないように定期的に着物を出して陰干しをするなど、こまめなメンテナンスが必要となります。

証紙を付ける

タグ

着物の高額査定においては、証紙ラベルの有無はとても重要です。証紙ラベルがついていなかったり剥がれていると本物であることが証明できないため、査定額が極端に変わってしまう事も珍しくないのです。

証紙とは、着物に貼られている証紙ラベルとは別に証紙との2種類があり、合わせて割印されています。両方揃っているのが理想的で、この場合にはかなりの高額査定が期待できます。

その他、織り方や染め方、産地について記されているラベルも、査定額を左右するので剥さずにとっておいたくださいね。

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ネットオークションやリサイクルショップに出しても高額査定は不可能

注意

着物の買取は、ネットオークションやリサイクルショップでも可能です。しかし、高級な着物になると、こうした所では本当の価値が分からないため、高く売れる可能性は低いと言えるでしょう。

多くの場合、中古の着物という大きな枠組みの中で安い査定額しかつけてもらうことはできません。

高級な着物を査定してもらう場合には、まずは着物の買取を専門に行っている業者に査定を依頼することをおすすめします。もしも状態が悪くて買取拒否された場合には、ネットオークションやリサイクルショップなどで買ってくれる人を探すことは可能です。

おすすめはインターネットで申し込み

高級な着物を少しでも高額査定してもらいたい時には、高級着物に関して高い専門知識を持つベテラン査定員が査定をしてくれる業者へ依頼するのが理想的です。

自宅の近所にそうした業者がない場合には、ネットで申し込んで郵送で査定を受けられるサービスがあるので、利用すると良いでしょう。

着物のプロに査定をしてもらうことによって、その着物が本当に持っている価値を客観的に見てもらうことができるだけでなく、経験から高く売れそうなものは高額査定をしてもらうことも可能になります。

目利きのプロなら一桁以上査定額が上がる可能性も

主夫

高級な着物も激安の着物も、同じ「中古の着物」という枠組みで査定をする査定員と、着物に関して高度な専門知識を持っているベテラン査定員とでは、査定の際に見る観点や、着物の価値に対する理解が全く異なります。

そのため、目利きのプロに査定をしてもらうと、重要無形文化財や伝統工芸品に指定されているものなら、リサイクルショップなどで査定を受けるよりも一桁以上高い査定額をつけてもらえることも、夢ではありません。

同じ着物でも、どの業者に査定してもらうかによって価格は大きく異なるので、業者選びは慎重にしたいですね。

まとめ

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着物の中には、伝統工芸品や重要無形文化財に指定されているものがたくさんあります。伝統工芸品と無形文化財とでは、どちらも日本の伝統的な工芸品や文化を対象に指定されるものですが、どんな要件で指定されるかが異なります。どちらの場合でも、着物の買取査定という面においては、指定されていないものと比較すると高額査定が可能という大きなメリットが期待できます。

伝統工芸品に指定されている織物には、大島紬や結城紬などの紬、友禅など美しい染め方が特徴の着物、夏に涼しい上布などがあります。一方、国の重要無形文化財に指定されているものには、結城紬や宮古上布などがありますが、結城紬のようにどちらにも指定されているものも少なくありません。

伝統工芸品または重要無形文化財に指定されている着物は、それだけで高く売れるという特徴があります。しかし、保管状況によっては思ったほど高値が付かないということになる場合もありますし、どの業者で査定を受けるかによっても査定額は大きく変わってくるので注意しましょう。

高値査定を出すためには、普段からこまめにメンテナンスをして保管状況を良くしたり、着物に添付されている証紙ラベルや証紙なども捨てたり剥したりせずに保管しておくことが大切です。

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