【作家物】着物の買取価格は？査定相場より高く売るコツ＆業者選び方

着物にも色々な種類があり、中には有名作家が作った着物もあります。作家物と言われたりするのですが、作家物の着物も売ることはできます。売るお店によっては高額査定になることも多いため、不要な場合はどこに売るかが重要です。

一般的な着物でも高額査定になることはありますが作家物は価値が高いとされ、より高額な相場で取引されるケースが見られます。少しでも高く買取してもらうためにも、どこに売ればいいのかを把握しておきましょう。

ここでは作家物の着物を高く売るコツなどに加え、どんな作家がいるのかなども紹介していきます。着物の買取をやっているお店も紹介しますので、着物を売る時の参考にしていただければと思います。

▼【作家物】着物の買取相場はこちら▼

【作家物の着物】 手続き簡単＆安く買い叩かれない買取方法
買取方法	鑑定の正確さ	高価買取	対応地域
リサイクルショップ	△	×	店舗周辺
ネットオークション	△	△	店舗周辺
古銭買取専門店	◎	◎	全国対応

(※1点からOK！電話相談も可能)

作家物の着物とは？

作家物の着物とは、高い技術を持った着物作家が作った着物を指します。大量生産される着物と比べて質が高く、制作にも長い時間や手間がかけられているため非常に価値が高いとされているのが特徴です。

有名作家の着物となれば数十万円、数百万円の値段が付くこともあり、それだけの着物ですから買取に出しても高額査定が期待できるでしょう。

有名作家の中には人間国宝に認定されている人もいて、このことからも作家物の着物の価値の高さが伺えます。もちろん作家によって値段は変わってきますが、概ね高い値段になると考えておけばいいでしょうか。

作家物の着物は査定によっては高価買取してもらえる可能性も高く、もし不要になって売ることを考えるなら、できるだけ高い価格で買い取ってもらうように工夫しましょう。

査定の時、その着物の価値を正確に判断してくれるお店に見てもらうのが理想的です。

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代表的な有名作家一覧

• 木村雨山
• 上野為二
• 志村ふくみ
• 小川善三郎
• 喜多川平朗
• 浦野理一
• 吉岡常雄
• 北村武資
• 沢銈介
• 山田貢
• 秋山眞和
• 久保田一竹
• 玉那覇有公
• 羽田登喜男
• 田島比呂子
• 南部芳松
• 百貫華峰
• 喜多川俵二
• 細見華岳
• 添田敏子
• 龍村平蔵
• 宮平初子
• 小宮康孝
• 熊谷好博子
• 森口華弘
• 平良敏子

この中でも特に日本を代表する有名な作家を紹介していきます。

久保田一竹(人間国宝)

(出典：久保田一竹美術館公式HP)

久保田一竹(くぼたいっちく)氏は人間国宝に認定されていて、世界的にも名が知られている日本でも有数の着物作家です。

辻が花と呼ばれる着物を現代に再現したことでも知られていて、久保田一竹氏のおかげで江戸時代に着られていた辻が花を今でも着られるのです。

しかもオリジナルの技法を使うことでより進化させていて、現代の着物業界にはなくてはならない存在となっています。そんな久保田一竹氏が作る着物は当然価値が高く、買取でも高額査定が期待できるでしょう。

由水十久

(出典：着物リサイクルかないや公式HP)

由水十久氏は加賀友禅という着物を作る作家として有名です。人をモチーフにした柄が特徴的で、驚くべきことに2,000万円以上する着物もあります。

いずれにしても高い価値を持った着物をたくさん作っており、もし由水十久氏の着物を持っているのであれば買取の際に高額査定になる可能性も十分です。特に加賀友禅が好きな人にとっては非常に魅力的です。

松井青々

(出典：丹裳会公式HP)

京友禅を作る着物作家として知られ、松井青々という名前は代々受け継がれてきた名前で、現在の松井青々氏は3代目にあたります。たたき染めと呼ばれる方法で着物を染め、植物の色素を使っています。

独自の染色や柄は青々調と自分の名前が冠せられていて、そこからも実力の高い着物作家であることがわかります。まさに伝統工芸品としての着物を作り続けており、着物業界でも高い評価を受けている作家の1人です。

木村雨山

(出典：石川県立美術館公式HP)

加賀友禅の着物作家として非常に有名なのが、木村雨山氏です。伝統的な着物として日本人に愛用されてきた加賀友禅に、オリジナルの技法を用いてより進化した着物を作っています。

ぼかし技法と呼ばれるその技法は加賀友禅をさらに魅力的にしています。

木村雨山氏に学んだ着物作家は非常に多く、木村雨山氏の弟子が作った加賀友禅を持っている人も多いでしょう。第一人者と呼ばれるだけあり、加賀友禅における影響力は非常に高いものがあります。

斉藤三才

(出典：斉藤三才ブランドサイト)

斉藤三才氏は着物会社の社長も務めていて、染色作家の息子として生まれました。その影響もあってか独自の色彩感覚によって作られる着物が注目を集め、現代着物作家の代表的な1人にまで成長しました。

斉藤三才氏の息子も着物デザイナーとして活躍しており、親子3代に渡って着物の制作にかかわっている着物一家です。国際的な賞を受賞したこともあり、その実力の高さは折り紙付きと言えるでしょう。ファンも多い着物作家です。

羽田登喜男

(出典：羽田工房公式HP)

1988年には人間国宝に認定され、羽田登喜男氏の最大の特徴である鴛鴦の文様は、多くのファンを集めています。人間国宝に認定されるほどの腕前で人気も高い着物作家でしたが、残念なことに2007年に着物作家としての活動を終わらせています。

今では着物を制作することもないわけですが、だからこそ羽田登喜男氏の作った着物は価値が高いと言えるでしょう。希少価値も加わり、非常に高値で売買されることも珍しくありません。

和田光生

(出典：金彩友禅)

金彩友禅と呼ばれる着物を開発したことで知られる着物作家です。金彩技法は江戸時代などにあった技法ですが、その技法を蘇らせ、さらに特殊加工することで金彩友禅と呼ばれる着物が完成します。

名横綱である千代の富士の化粧まわしを作ったことで相撲ファンからもよく知られていて、着物をアピールするために海外でも精力的に活動してきました。当然日本でも人気の着物作家で、彼が作った着物は高い価値があるとされます。

作家物の着物を買取してくれる店舗(リサイクルショップ)･オークション･買取専門業者

作家物の着物を買取してくれる業者は主に3つあります。

1. リサイクルショップ･古着屋
2. ネットオークション
3. 着物買取専門店

1.リサイクルショップ･古着屋に持ち込み買取

お住まいの近くにあるリサイクルショップや古着屋でも、作家物の着物を買い取ってもらえます。どちらも衣服も扱っているので着物でも問題ありません。ただ、高額査定になりやすいかという点では少し不安が残ります。

• 着物の需要がそれほど多くない
• 有名作家の作品だと気付いてもらえないことがある

などの理由から査定が安くなってしまうことがあり、あくまでも高額買取を目指す場合はあまり適していないでしょう。高額買取を目指すなら他のお店で売った方が良い結果に繋がりやすいです。

▼作家物の着物を最高額で売る方法▼

2.ネットオークション

ネットオークションを利用して、自分で買い手を探す方法もあります。ネットで売買できるため手軽で便利に思えますが、有名作家の着物だと価値が高く、売値も高額になることがほとんどで、買い手がすぐに見つかるかは疑問です。

個人でのやり取りなので高額商品は敬遠される傾向が強く、こちらが希望する価格では売れない可能性もあると考えておきましょう。手軽に見えて登録の作業なども考えると、意外に大変なのがネットオークションです。

▼作家物の着物を最高額で売る方法▼

3.着物買取専門業者(インターネットでも依頼可能)

ネット上には着物を専門に扱う買取店も存在します。インターネットで査定の申込ができるので手間がかからない他、以下のような点がメリットです。

• 専門家が査定してくれる
• 着物専門なので高額買取になりやすい

特に査定の面では安心でき、着物に関する知識を持ったスタッフが査定してくれるので、有名作家の着物ならその価値に見合った査定額を付けてくれます。

着物を専門に扱っているので需要も多く、高額買取を狙うなら理想的なお店と言えるでしょう。

▼着物買取専門店なら『バイセル』▼

作家物の着物を売る前に知るべき”高価買取のコツ”と”注意点”

着物を売る前に知っておいてほしい高額買取のコツを紹介していきます。着物を売る前の方はぜひチェックしてください。

1. 保管状態の良し悪しで買取価格が変動
2. 証紙は売却時に出す＆まとまった数を売る
3. リサイクルショップ･古着屋･オークションで売らない

1.保管状態の良し悪しで買取価格が変動

有名作家の着物に限った話ではありませんが、物を高く売るには良好な状態を保ち、できるだけ早く売却してしまいましょう。時間が経てば経つほど着物は劣化していき価値が下がります。

不要で着ることがないなら、すぐにでも売った方が高値になる可能性は上がります。

家に保管しておく時も良い状態を保てるように工夫しながら保管し、売ると決めたら可能な限り早く査定をしてもらいましょう。そうすることで高額買取を実現しやすくなります。

2.証紙は売却時に出す＆まとまった数を売る

着物を買うと証紙と呼ばれる、鑑定書のような書類が付いてくることがあります。有名作家が作った着物だと証明することができ、査定にも大きな影響を与えます。

もしお持ちの着物に証紙が付いているなら必ずとっておき、売却時に着物と一緒に出しましょう。

これだけでも査定額がぐっとアップします。普段使うことはありませんが絶対に捨てないようにしましょう。証紙を捨ててしまうと有名作家の作品だという証がなくなり、査定額を下げられてしまうこともあります。

3.【注意】リサイクルショップ･古着屋･オークションは買取額が安い

先程も少し触れましたが、作家物の着物を売るならリサイクルショップや古着屋、ネットオークションはあまり適していません。着物の価値を正確に判断できなかったり、着物そのものの需要が少なかったりするからです。

着物を少しでも高く売りたいなら、こうしたお店ではなく着物の買取専門店に査定してもらうようにしましょう。買取専門店なら着物の扱いにも慣れていて、高額買取になることも少なくありません。

単純に処分したいだけならいいですが、高く売ることを意識するなら買取専門店以外の選択肢はないと言ってもいいくらいです。

作家物の”買取価格の平均相場”と”買取実績”

【作家物の買取価格と相場表】
状態	買取価格
悪い	約100,000円～
普通	約300,000円～
優良(有名作家･人間国宝)	約500,000円～

(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)

有名な着物作家に限って言えば、買取相場価格は非常に高くなります。今回紹介した着物作家の着物であれば、安くても10万円前後の買取額になると想定してもいいでしょう。

安いもので10万円前後、高いものなら50万円以上で買い取られた実績もあります。有名作家の着物はそれだけ価値が高く、また希少性もあるのです。

人間国宝に認定された作家の着物となればもはや1種の芸術品と言え、ファンならいくら出しても買いたいと思うくらいの価値があります。

ただし、どんなお店でも必ず高値が付くとは限りません。有名作家の着物の価値を正確に判断してくれる着物の買取専門店などを利用し、しっかり査定してもらうことも大切です。

作家物の着物は高く売れる可能性も高いので、一般的な着物以上にどこに売るかが大切です。買取専門店の中には過去の買取価格や買取実績を紹介しているところもありますので、そうした情報をチェックすればより確実でしょう。

まずは買取相場を把握し、実際に査定してもらって相場通りの値段で買い取ってくれるのかを確かめるようにするのがおすすめです。

作家物の着物を高く売るなら口コミで評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ

作家物の着物を売るならバイセルというお店がおすすめです。着物の買取専門店で、ネット上から出張査定の申込ができるため手軽です。出張査定は最短30分で自宅まで来てくれ、専門知識を持ったスタッフが査定してくれます。

あっという間に不要な着物を売れるため非常に便利で、しかも有名作家の着物なら高額買取も期待できます。バイセルなら実績も豊富で、着物の価値を正確に判断してくれるでしょう。

着物の買取専門店は他にも多く存在しますが、一部の例外を覗いて日本全国どこからでも出張査定が申し込める点や、高額買取になりやすい点からおすすめの買取店です。

お住まいの地域にもよりますが最短で30分の出張査定をしていて、あっという間に不要な着物を買い取ってもらえます。

プロの査定員が目の前で丁寧に査定してくれるので安心ですし、その場で適正な買取相場もわかります。対応も問題なくアフターフォローまで万全の体制です。さすが大手だといった印象です。

挙げるとキリがないですが、正直なところ、着物買取業者の中でここまで徹底したサービスをしているのはバイセルだけです。

もし、他店の方が買取･査定価格が高い場合、損をした気持ちになりますがバイセルなら「他店より1円でも安ければ全品返却」なので安心です。

「値段だけ知りたい！」でも問題なく対応してもらえます。着物の価値が高騰している今だからこそ、査定してもらう価値があると思います。

お家に眠っている着物があるなら、買取時期が遅れて損しないためにも、バイセルで正確な査定をしてもらいましょう。

(※1点でもOK！電話相談も可能)

作家物の着物を実際に売却した方の口コミ評判・体験談

作家物の着物を実際に売却した方の口コミと体験談を載せていきたかったのですが、残念ながらツイッターやインスタグラムといったSNSに、作家物の着物を売却した方の口コミはありませんでした。

口コミを紹介するサイトには書いてありますが、それらは本当に第三者が書いたのか分からず、信憑性に欠けます。もしかしたら、サイト運営者が捏造していることも考えられるので、あまりおすすめしません。

そのため、SNSに口コミが増え次第、ここに追記していきます。

【種類別】作家物の着物以外の買取相場一覧をまとめてみた

ここでは作家物の着物以外の買取相場価格がわかるように、着物の格(TPO)を含めた種類別、そして高級品に該当する着物の相場がわかるように分類しました。

格(TPO)から探す

場面	種類	格
第一礼装	留袖 / 打掛 / 喪服	高
略礼装着	訪問着 / 振袖 / 色無地 / 江戸小紋	中
外出着	付け下げ / 小紋 / 絞り / お召 / 更紗	低
街着・普段着	紬 / 絣 / 黄八丈 / 化繊やウール / 銘仙 / 木綿 / 浴衣 / 麻	低

高級着物(友禅・紬・上布・人間国宝・作家物・ブランド品など)から探す

種類	着物名
友禅	加賀友禅 / 京友禅
紬	大島紬 / 結城紬 / 牛首紬 / 久米島紬 / ざざんざ織 / 郡上紬 / 塩沢紬
上布	宮古上布 / 越後上布 / 八重山上布 / 近江上布
その他	西陣織 / 辻が花 / 小千谷縮 / 黄八丈 / 吉野間道 / 知花花織 / 芭蕉布 / 本場筑前博多織 / 首里織 / 南風原花織黄八丈

人間国宝・作家物・ブランド品から探す

種類	着物名
人間国宝	久保田一竹
作家物	松井青々 /  木村雨山 /  斉藤三才 /  羽田登喜男 /  和田光生 / 由水十久 / 久保田一竹 / 浦野理一
伝統工芸品･重要無形文化財	大島紬 / 結城紬 /  塩沢紬 / 東京友禅 / 名古屋友禅 / 加賀友禅 / 京友禅 / 近江上布 / 八重山上布 / 小千谷縮 / 越後上布 / 久米島紬 / 宮古上布

まとめ

ここまで作家物の着物を高く売るための方法などについて紹介してきました。ここに書かれていることを意識すれば、お持ちの着物を高額買取してもらうことも可能です。どこに売るかが大切なので、しっかり高額査定してくれるお店を探しましょう。

改めて作家物の着物を売る時のコツをまとめておきます。

• リサイクルショップや古着屋、ネットオークションでは売らない
• 着物の買取専門店に売ると高額査定になりやし
• 着物の状態には注意し、できるだけ早めに売る
• 証紙がある場合は必ず一緒に査定してもらう

これらは特に重要なポイントとなります。少なくとも上記4つのポイントは必ず守るようにしましょう。でないとせっかく高価な着物でも安く買い取られてしまうかもしれません。高額買取を狙うなら絶対に欠かせない要素です。

有名作家の着物でも着ないのであれば持っていても意味がありません。それなら高額買取してもらえた方がお得なので、不要になった着物はすぐにでも査定してもらうようにしましょう。