着物や紬、反物に関して興味がある人や好きな人なら、結城紬という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
最高級の着物の代名詞にもなっている結城紬は、経済産業省から伝統工芸品に指定されている紬で、もともとは茨城県の結城市で始まった伝統工芸です。
美しく高貴な雰囲気を漂わせながらも、丈夫でシワになりにくいという特徴を持つ結城紬は、真綿の状態から手で紡ぐという手紬糸という特徴があります。
手紬糸を使用するため、織りあがった布には美しい十字絣の模様が現れ、この模様に惹かれて結城紬が欲しいという人も多いですね。
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目次
結城紬とは?
結城紬の産地は、茨城県の結城市です。民族衣裳文化普及協会「結城紬」によると、もともとこの地は平安時代から織物で知られていて、平安時代には太く粗い糸で織った織物という意味を持つ常陸として知られていました。
鎌倉時代には常陸紬として知られていたほど、古くから全国的に織物の産地として有名でした。江戸時代には江戸幕府への献上品として織物が使われるようになり、その頃に現在の結城紬という名前に変わったようですね。
結城紬の特徴は、真綿の状態から手で糸を紡いだ手紬糸を使うという点です。
手で紡いだ糸を手でくくりながら紬を作り、織機を使って反物に織り上げるという工法となっています。手で紡ぐことによって紬は空気を多く含み、着ると温かい反物へと仕上がります。
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結城紬の一番の特徴は真綿から手でつむぎだす「手つむぎ糸」
結城紬の最も大きな特徴は、真綿から手で紡いで紬をくくり上げる「手紬糸」です。
手で紡ぐ際には繊維の中に空気が入りやすく、織りあがった着物は着ていると温かく、シワにもなりにくいというメリットへとつながっています。
また、手で紡いだ糸は絣糸としても使われますがこの際には手くくりで染めるという染料方法が取られており、織りあがった反物には細かい十字絣の模様が現れるのが特徴となっています。
結城紬は手間と時間がかかりますが、変色したり脱色することがありません。そのため、着物を着る機会が多く洗い張りを頻繁にしたい人や、いろいろなシチュエーションで着物を活用したいけれどお手入れも心配という人にもおすすめの着物なのです。
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軽い上に丈夫・洗い張りをするたびに光沢を増し変色することがない
結城紬は、真綿を手で紡いで紬を作る際には、たくさんの空気が繊維の中に入り込んでいます。そのため、とても軽いという特徴があります。
さらに、丈夫でシワにもなりにくく、洗い張りをするたびに光沢が増すという特徴もあります。色が落ちてしまったり変色することがないのも結城紬の特徴です。
紬着尺地の最高峰で国の重要無形文化財の指定をうけている
結城紬は、紬着尺地の中では最高峰と言われていて、経済産業帳からは伝統工芸品に指定されていますし、国の重要無形文化財にも指定されています。
この無形文化財というのは、はっきりと形としてみることができない日本の伝統的な文化などに与えられるもので、結城紬のような紬の場合には、その紬方法や織り方などの技術面が高く評価され、結城紬そのものが無形文化財に指定されています。
文化庁「無形文化財」によると無形文化財は結城紬以外にもたくさんあり、音楽や演劇、工芸など、長い歴史の中で培われてきた技術の中でも、類まれなるものに対して与えられています。
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「本場結城紬」と「結城紬」の違い
結城紬は、真綿の状態から手で紡いで紬を作るという特徴がありますが、茨城県の結城市で発祥したものです。
現在でも茨城県結城市では結城紬が作られていますが、ここでつくられたものは本場結城紬と呼ばれていて、それ以外の地域でつくられたものは結城紬と呼ばれて区別されています。
どちらも結城紬なので着物としての価値はとても高い高級品なのですが、その中でも価値が極めて高いと言われているのが、本場結城紬です。
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結城紬には証紙が貼られていますが、本場結城紬と一般的な結城紬とでは、貼られている証紙が異なるため、そこで見分けることができます。
結城紬の証紙には、産地証明や検査証、品質表示など複数があり、それらが結城紬のランク付けをしています。
結城紬の技法と織機について
結城紬は国の重要無形文化財に指定されていますが、指定されているポイントは大きく分けて3つあります。
- 真綿から手を使って糸を紡ぐという糸紬方法
- 先染めで紬を染める際に染めたくない部分を絣糸で縛るというテクニック
- 地機織という織り方
これらの技法が全て集大成して完成したものが、結城紬として軽くて丈夫、色あせることがなく着れば着るたびに光沢が増す着物を作り上げているのです。
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結城紬の「絣くびり」とは?
結城紬が国の重要無形文化財に指定されている技術の一つに、絣くびりというものがあります。
結城紬は先染めなので、まず紬の段階で色を付けていくわけですが、その際に色がついてほしくない部分を絣糸を使って絞るという技術が駆使されています。
結城紬の糸は真綿を手でくびりながら作られますが、これは伝統的な紡ぎ方で結城紬の大きな特徴にもなっています。絣絞りでくびる工程もまた、手でくびりながら行うという点が、結城紬らしい美しい染め上がりを可能にしたと考えられます。
結城紬では、絣くびりだけではく一つ一つの工程を全て手作業で丁寧に行うため、一つの反物や柄を仕上げるのに膨大な手間と時間がかかるのです。
結城紬の「機織り」
結城紬の機織りは、他の機織り機とはかなり特徴が異なる織機を使います。
通常の織機の場合、絣の絞り方や力の入れ方によって仕上がりは異なるため、ある程度の技術や経験が必要になることは言うまでもありませんが、結城紬の機織り機はそれ以上に、織る人が機械の一部になるという特徴があります。
結城紬を織る際には、縦糸をピンと張ることが必要となりますが、この際に織る人の腰に掛けることで張り具合を調整したり、横糸を織る際にも縦糸の張り具合を調整することによって全体のバランスを取っていくことになります。
小手先の織り方ではなく、まさに体全体を使わなければ織ることができないのが、結城紬なのです。
結城紬の地機は織る人が機械の一部になる最古の織機
結城紬は手で紡ぐ手紬糸を使うという特徴がありますが、紡いだ糸を染めたあと、地機という機織機を使って織り上げていきます。
この地機という機械は世界で最も古い機織機と言われていて、作業をする人が機織機の一部になるという特徴があります。
機織りを行う際には、縦の糸を織る人の腰に回して糸の張り具合を調整しながら追っていくわけですが、無理な力をかけずにおるための技術が必要となります。
横糸を織る時には、両足を伸ばし足や腰を使って縦糸をピンと伸ばした状態で、横糸を織り込むという作業が必要です。
この機織りの技術が、結城紬が国の無形文化財に指定されている理由の一つにもなっているのです。
結城紬の「糸つむぎ」
結城紬では、真綿から紬を作る際にすべて手作業で行います。これを「糸つむぎ」と呼んでいます。
糸つむぎの作業は、乾燥した真綿の中に手を入れて引き延ばし、その一部をつくしと呼ばれている機械に引っ掛けて、その端から糸を手で引っ張り出してよっていくという紡ぎ作業を行います。
機械と言っても大掛かりなものではなく、紡ぐ人が片手で持てるような軽くて小さな道具です。結城紬の糸つむぎ作業では、紡ぐ人が唾をかけながら糸をよっていき、手元に置かれたオボケというバケツのようなものに貯めていきます。
真綿50枚に相当する糸がオボケに入る計算で、これを1ボッチという単位で数えています。かなり根気が必要な作業と言えるでしょう。
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結城紬の「直接染色」
結城紬の直接染色は、かなり手間と時間がかかる作業です。染色というのは紡板糸に色を入れる作業なのですが、まず最初に基本となる色で糸全体を染めていきます。
地糸にも絣糸も直接染色を行いますが、絣糸を染色する場合には染めた色を目色と呼び、地糸の場合には地色と呼ぶことが多いですね。
結城紬の染料は、昔からいろいろな研究がなされていて、たくさんの色見本があります。
染色職人はこの見本に沿って天然染料を配合しながら色を作っていくわけですが、やり直しができない作業なのでとても慎重に行わなければいけません。
特定の染料の量をしっかり計り、特定の濃度に溶かし、あらかじめ煮た糸に対して染色を行います。
結城紬の「高機織り」
結城紬の機織りは、高機織りという作業を行います。使用する織機は地機織り機を使いますが、これは織る人が全身を使って織機の一部になることが求められる作業で、かなり熟練した経験とスキルが必要な作業です。
結城紬の高機織りでは、縦糸の引っ張り具合を上手く調整することが必要で、縦糸を織る時には腰に回した縦糸をピンと張りながら織り、横糸を織る時には、織る人が足をピンと伸ばして縦糸の張り具合を調整するという作業が必要になります。
この時、足を手前に引くと糸が引っ張られる仕組みとなっていますが、縦横と横糸はどちらも地糸と絣糸があり、どちらも使いながら織り込んでいくため、かなり難しい織り方と言えるでしょう。
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結城紬の「撚糸作業」
結城紬の糸づくり作業は、ただ手で糸をつむぐだけではなく、紡いだ糸をボッチ揚げという管巻きを行い、それを織機にかけるためのかせに掛けていく作業を行います。
ボッチ揚げの作業では、自転車の車輪ほどの大きさの糸車が使われていて、真綿50枚分を1ボッチという単位で数え、糸車にかけていきます。ちなみに1ボッチは、3本の管にまかれる仕組みとなっています。
これを、1周129センチのかせに巻き取っていくわけですが、この作業はかせあげと呼ばれています。
揚げ枠という機械を使って撚り上げた糸を巻き取るわけですが、ハンドルの回転数が決まっているので、すべてのかせは同じ糸量にそろえることができます。
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結城紬の証紙ラベル
結城紬には、それぞれ証紙ラベルというものが貼られています。
証紙ラベルは反物の織り始めのカシャゲと呼ばれる部分に貼られていることが多いのですが、結城紬が作られて、品質などに関する検査を受けて合格すると、証紙ラベルが貼られます。
この証紙ラベルにはいくつかの種類があり、ラベルの違いによって結城紬野品質や織り方の違いなどを見分けることができます。
平織りで地機で織られた結城紬につけられる証紙ラベル、平織りで高機につけられるラベル、そして縮み織かつ地機織につけられるラベルなどがありますね。
その他には、結城紬に貼られるラベルではありませんが、組合責任証、検査合格証と割り印された証紙などもついています。
本場結城紬の結マークは糸紡ぐ婦人像”
結城紬には、本場の茨城県結城市でつくられた本場結城紬と、それ以外の地域でつくられた結城紬とがあります。
結城紬はすべての商品に対して、産地や織り方、染め方など細かい種類ごとに異なるラベルが貼られているので、このラベルを見ると本場結城紬かどうかを見分けることができます。
本場結城紬には、大きく赤く「結」と書かれたよこに、女性が糸を紡いでいる姿が描かれた証紙ラベルが貼られています。
これは「糸つむぐ婦人像」と呼ばれていて、本場結城紬の公式の登録商標となっています。
つまり、どんなに本場結城紬に見えても、糸つむぐ婦人像の結マークがついていないものは、本場結城紬と認定することはできません。
糸紡ぐ婦人像”のロゴマークは「本場結城紬卸協同組合」で見ることができます。
証紙ラベルの種類と意味
結城紬の証紙ラベルにはいくつかの種類があります。
産地によって貼られるラベルは異なりますし、産地が同じでも織り方やどのような織機が使われたのかによっても、証紙ラベルの種類は異なります。
その商品の特徴が詳しく明記されている証紙ラベルは、文字によって品質が記載されているわけではありませんが、専門知識を持つ人なら一目見るだけでその結城紬がどのようなものかが分かります。
証紙ラベルにはどのような種類があって、どのような意味があるのかをご紹介しましょう。
「高機」は証紙がオレンジ系の色・「地機」はグリーン系の色
結城紬の中でも価値が高い本場結城紬は、地機で織られるものと高機で織られるものとがあります。この二つは見た目ははっきり区別することは難しいのですが、証紙ラベルが異なるので、これで区別することができます。
高機で織られて物は右側の証紙がオレンジ色になっているのに対し、地機で織られて物は、証紙の右側の部分は緑色となっています。
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本場結城紬のものなら、オレンジ色もしくはグリーン色の証紙ラベルに、本場結城紬縮織之証と記されています。
その他にも、産地証明などのラベルが貼られているので、結城紬には最終的に複数のラベルが貼られるのが一般的です。
本場結城紬卸商協同組合が15の基準により「本場結城紬検査証」を認定
昭和31年に国の無形文化財に指定された本場結城紬は、日本を代表する伝統工芸品の一つでもあります。
そのため、本場結城紬に認定されるためには、本場結城紬卸商協同組合が定めた15の基準をクリアすることが必要条件となっています。
検査を受ければ必ず合格できるということはなく、結城紬にとってはかなりハードルが高い難関となっています。
この15の基準についてですが、具体的な内容は公表されていません。
しかし、結城紬の長さや幅、打ち込み数、絣による模様のずれなど細かい部分が一つ一つ検査され、すべてに合格することで本場結城紬の認定を受け継ことが可能となります。
証紙がない場合「本場結城紬」と認定することはできない決まり?
本場結城紬には、かならず結城紬の証紙ラベルが貼られています。もし何らかの理由で剥がしてしまったり、貼られていなかったりすると、残念ながらその結城紬は、本場を名乗ることができません。
専門家が見れば本場結城紬であることはわかるのでしょうけれど、それでも証紙ラベルがついていることが本場結城紬の条件の一つとなっているため、証紙ラベルがない場合には、本場を名乗ることができない結城紬となってしまいます。
着物の買取ではかなり安値で叩かれてしまうのでもったいないですね。もしも結城紬を持っていて、将来は買取するかもしれないという時には、証紙は絶対に剥がさずに残しておきましょう。
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本場結城紬に認定できないが不合格理由の印が押されたものもある
本場結城紬と認定されるためには、厳しい検査すべてに合格することが条件となります。一つの項目でも不合格になってしまうと、本場結城紬とは認定されません。
しかし、本場結城紬の検査に合格しなくても、検査を受けましたという証紙ラベルは発行されます。そして、そこには不合格マークがつき、なぜ不合格になったのか理由が明記されます。
不合格の理由は様々です。幅が少し足りないとか、長さが微妙に長い、というだけでも検査には不合格になってしまいます。
本場結城紬と認定されるためには、伝統的な工法で織られるだけでは十分ではなく、条件を満たして検査に合格することが必要なのです。
実際の製品には技法ごとの検査証や商標ラベルが組み合わせて張られている
実際の結城紬を見ると、証紙ラベルが一つだけではなく、たくさん貼られていることに気が付きます。
これは一つ一つ意味が異なっていて、本場結城紬としての検査に合格したかどうかを表す合格マークがついていたり、平織りと地機で織られたものなのか、平織りと高機で織られたものなのか、検査証の色が異なるので見分けることができます。
また、結城紬は重要無形文化財に指定されているため、その証紙ラベルが貼られていたり、産地を証明する結のマークや糸つむぐ婦人像が証紙ラベルとして貼られているものもあります。
これらの証紙ラベルは一つ一つ意味が異なり、それぞれ格付けランキングも異なります。
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結城紬の保管方法
結城紬にそでを通した後には、シミがつかないように正しいお手入れをした上で保存することが必要です。
シミの原因は、汗やほこり、食べ物など様々なものがあるので、できれば専門の業者に依頼したほうが良いでしょう。
結城紬の保管方法ですが、湿気はできるだけ避けて保管することをおすすめします。
タンスの中なら上段に入れ、湿気がつかないように風呂敷に包んだり、また風に当てて湿気を取るなどの対策も必要です。
防虫剤や防湿材は必要不可欠ですが、衣類に直接触れることがないように注意しましょう。
仕立てる前に必ず産地の「湯通し」
結城紬を仕立てる前には、かならず産地で湯通ししてもらうことをおすすめします。この作業は布地についている糊を取り除くために行う作業で、結城紬を完成する際には最終的な工程となっています。
無理な湯通しや不十分な湯通しは、シワがつきにくいはずの結城紬に小じわができてしまったり、折り目切れの原因にもなってしまうので注意してくださいね。
結城紬は着れば着るほど光沢が出て、体に馴染む着物です。そのためには、正しい湯通しの作業が必要不可欠です。
多くの場合には産地で対応してくれますが、反物から着物に仕立てる業者で対応してくれる場合もあります。結城紬を購入する際には、ぜひ相談してみてくださいね。
着用後のお手入れは業者に出すのが無難
結城紬にそでを通したら、脱いですぐタンスに保管するのはNGです。タンスにしまう前に、かならず専門知識を持つ業者にクリーニングを依頼することで、シミや汚れに素早く対応し、いつまでも結城紬を長く着続けることができます。
業者に出す前には、自分で汗やシミ、埃などについてチェックしましょう。気になる部分は忘れないようにメモしておくと良いですね。
和服ハンガーにかけて陰干しし、ブラシをかけて埃を取った後、業者に出すのがおすすめです。汗をかいた場合には、着物を裏返しにして汗を取っておくことも、業者に出す前のお手入れとして重要です。
また、クリーニングに出す業者は、着物の取り扱いに慣れている業者というだけでなく、結城紬の取り扱いを心得ている所を選びたいものです。
保存は湿気を避けて保管する
結城紬を保存する場合には、湿気を避けることが大前提となります。まず、糊がついていない白い布を着物に充ててアイロンがけをし、しっかりとシワを伸ばしましょう。その後、風に当てることによって湿気をより確実に取るようにしてください。
タンスにしまう場合には、湿気が少ないタンスの上段がおすすめです。風呂敷もしくは糊がついていない白い布などに包んで保管しましょう。その際、防虫剤と防湿材も忘れずに使ってくださいね。
そして、乾燥している日には定期的に着物を出して陰干しして生地に風を通してあげることも必要です。天然素材の結城紬は虫に食われやすいため、くれぐれも湿度対策は忘れずに行いましょう。
本場結城紬は「洗い張り」をするたびに光沢や風合いがよくなる
本場結城紬は、洗い張りという作業をするたびに艶が出て着心地が良くなると言われています。この洗い張りという作業は着物の丸洗いとは異なっていて、糸の中に入り込んでいる糊を取り除くために行われます。
洗い張りが必要な目安としては、八掛の辺りが擦れたり傷んできたなと感じたら、洗い張りのタイミングと言えるでしょう。
洗い張りをすると、着物の染料が落ちたり褪せてしまうのではないかと心配する人は少なくありません。とくに結城紬のように天然染料を使っている場合には、心配ですよね。
しかし、本場結城紬は色落ちすることがないので、洗い張りを何回しても風合いが良くなるだけで色落ちは一切ないのが魅力です。
高級着物を個人で手入れするのが心配な方へ
結城紬のように高級な着物は、専門的なお手入れの知識を持っている人なら、わざわざ業者に出さなくても自宅でお手入れできるでしょう。
しかし、自宅でのお手入れに不安がある人は、無理をして永久に取れないシミを作ってしまう前に、業者にクリーニングを依頼することをおすすめします。
高級着物に限ったことではありませんが、汚れと言っても油の汚れと水性の汚れとでは、落とし方が異なります。そのため、業者に出す際にも、汗をかいたのかどうか、気になるシミはあるのかどうか、埃はどうか、という点をしっかりと伝えましょう。
その方が適切なお手入れをしてもらうことができ、いつまでも良い状態を維持できます。
本場結城紬を売る前に知るべき”高価買取のコツ”と”注意点”
本場結城紬は、本場ではない結城紬と比べると買取価格は一般的に高くなります。
もちろん、証紙ラベルの有無や保管状態によって買取価格は大きく異なるので、どんなに高かった本場結城紬でも、取れないシミがついているのでは、高くは買い取ってもらえませんよね。
このように、結城紬の買取価格はケースバイケースのため、かならずいくらは保証されるといった線引きはありません。しかし、状態が良い本場結城紬なら、数十万円で買い取ってもらえる可能性もあります。
無形文化財に指定されている伝統工芸品で、結城紬ファンはとても多いため、ニーズが高いという点もまた高額買取してもらえる可能性が高い理由と言えます。
本場結城紬は国の重要無形文化財なので高額査定になりえる
着物にはいろいろな種類がありますが、結城紬にも本場結城紬とそうでない結城紬とがあります。
本場結城紬でも、どのような織り方がされてどのような機織機が使われたかによってランクが異なりますし、産地によっても買取価格は変わってきます。
結城紬の中でも高額査定が可能な本場結城紬は、経済産業省が指定している伝統工芸品の一つで、国の無形文化財にも指定されています。
それらがさらに、高額査定をより確かなものにしてくれているのでしょう。
また、証紙ラベルの有無によっても査定額は大きく異なるので注意してくださいね。
紬の買取相場は証紙の有無(結マーク)などで大きく変わる
結城紬の買取査定額は、様々な要素が影響するため、結城紬だから絶対にこの価格で査定してもらえるという保証はありません。
しかし、結城紬の中でも高額査定が可能な本場結城紬で、結マークなどの証紙ラベルがシッカリそろっているものなら、かなり高額査定の可能性は高くなります。
もちろん保管状況によっても査定額は変わるので、シミなどはできるだけ専門業者にクリーニングに出して査定前に対処しておくことが必要です。
落ちないシミがあると、本場結城紬でも査定額は低くなってしまうので注意してくださいね。また、証紙ラベルは一つだけでなく複数貼られているものが多いのですが、すべてそろっているものの方が高額査定につながります。
保管状況の良し悪しなども大きく変わる原因になる
結城紬に限ったことではありませんが、着物を高額買取してもらいたい場合には、できるだけ汚れやほこり、破れ、やに、シミなどがない状態を維持することが必要です。
これらのトラブルは、専門のクリーニング業者などに依頼するとかなり落とすことは可能ですが、場合によっては汚れが取れない場合もあります。
そうなると、本来なら高額買取が可能な本場結城紬でも、安値で買い叩かれてしまう事になりますし、場合によっては買取拒否ということになるかもしれません。
保管状態の良し悪しは、買取りを意識してから始めるのでは遅いので、結城紬を購入した時からできるだけ気を配って保管するようにしましょう。
結城紬の”買取価格の平均相場”と”買取実績”
【結城紬の買取価格と相場表】 |
状態 |
買取価格 |
悪い |
約3,000円~ |
普通 |
約10,000円~ |
優良(有名作家・人間国宝) |
約100,000円~ |
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)
結城紬の買取価格はケースバイケースで、安いものなら3000円ぐらい、高いものだと1反100万円を超えるものまであります。
紬の中でも高級とされる結城紬の場合には、保管状況が良ければ目安としては1反で3万円程度と言われていますが、本場結城紬の場合だと、数十万円という高額査定をつけてもらえることもあります。
しかも、本場結城紬で証紙ラベルがきちんと貼ってあり保管状況が良いものだと、数十万円の高額査定が期待できますし、亀甲など人気の柄だとさらに高額査定が可能となり、場合によっては数百万円という査定額をつけてもらえることもあるようです。
本場結城紬の買取の正しい業者選び
高額査定が可能な結城紬ですが、業者選びを間違えてしまうと、本来なら高額査定がつくものでも安価で買い叩かれてしまう事になりかねません。
結城紬の買取を行っている業者には、ネットオークションからリサイクルショップ、着物の専門買取業者などたくさんありますが、どのような基準で選べばよいのでしょうか。
特に、本場結城紬は状態が良ければ数百万円の高額査定も可能です。
そのため、本場結城紬について専門的な高い知識を持っている査定マンがいる業者を選ぶと同時に、複数の業者から査定を受けて、最も高く買取ってくれる所を見つけましょう。
一つの業者からしか査定を受けないと、それが高いのか安いのか判断することが難しいですよね。複数から査定をとることはとても大切なことなのです。
近所のリサイクルショップやネットオークションでは高額査定になりにくい
中古のモノを手放す際に最も身近で便利な方法と言えば、ネットオークションを利用する方法や、近所にあるリサイクルショップに持ち込むという方法ではないでしょうか。
しかし、こうした所では、本場結城紬と言っても実際にどのぐらい価値があるものなのか理解している人は少ないですから、中古の着物として取り扱われてしまう事が少なくありません。
中古の着物でも、無形文化財かつ伝統工芸品である本場結城紬の価値が分からない査定マンでは、せっかく高額査定が可能な本場結城紬に見合った買取額を得ることは難しいでしょう。
できれば、着物に関して高い専門知識を持ち、多くの結城紬を買い取っている業者を見つけて査定を受けたほうが安心ですね。
質の低い業者だと高額な着物だとわかっていながら安く買い取られる可能性も・・・
買取業者の中には、悪質な業者がたくさんあります。
質が低い業者や相場が分かっていない業者、そして詐欺まがいの業者だと、高額で販売できる本場結城紬でも、安い査定額しか出してもらえず、本来の価値よりもずっと低い価格で買取られてしまう可能性があります。
これはもったいないですよね。
こうした悪徳業者を避けるためには、口コミなどを活用しながら、これまでに多くの高級着物の買取を手掛けてきた着物専門業者を利用するのがおすすめです。
また、複数の業者から査定をとることによって、大体の買取相場が見えてきます。その中から最も高く買取ってくれる業者を選ぶのがおすすめです。
必ず信頼できる買取業者に依頼する
結城紬のように高級な着物は、専門の査定マンがいてしっかりとその価値を見定めてくれるバイセルのような業者がおすすめです。
リサイクルショップなどにも査定マンはいますが、高級着物に関して高い専門知識を持っている人は少ないので、どうしても本場結城紬と言ってもピンとこない場合が多いですし、あまりに高級過ぎると「うちでは販売できません」と断られてしまう事もあります。
バイセルは、テレビのCMでも良く知られている業者で知名度があるので、安心感がありますよね。それに、これまでに多くの買取を行っていて、ジャンルごとに専門知識と経験豊かな査定マンがいることでも知られています。
結城紬のような高級着物を査定してもらう場合には、できるだけ着物が持っている価値を最大限に評価してもらいたいですから、バイセルのような業者に依頼したほうが、満足できる査定額をもらえるのではないでしょうか。
結城紬を高く売るなら口コミで評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ
結城紬の着物をどこに買取してもらえば高く売れるのでしょうか。まだ売るかわからないけど「値段だけ知りたい!」という方もいるでしょう。
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本場結城紬でない「結城紬」の場合の査定額は安い?
結城紬と言ってもいろいろな種類があります。織り方や染め方、柄、どのような機織り機を使ったのかなど、その種類によって結城紬の格付けが異なっています。
結城紬の中でも買取価格がずば抜けて高いのは本場の茨城県結城市でつくられた本場結城紬ですが、ただ本場でつくられたというだけではなく、検査に合格したという証紙ラベルが貼っていることが高値査定の条件となっています。
検査を受けたけれど不合格だった場合、証紙ラベルがない場合、また本場のものではない結城紬の場合などでも、結城紬は高級着物なのでそれなりの買取価格は期待できますが、本場結城紬と比べるとどうしても安価になってしまう事は否めません。
【種類別】結城紬以外の買取相場一覧をまとめてみた
ここでは結城紬の着物以外の買取相場価格がわかるように、着物の格(TPO)を含めた種類別、そして高級品に該当する着物の相場がわかるように分類しました。
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まとめ
茨城県の結城市を産地とする結城紬は、平織りで独特の機織り機を使うことが特徴的な織物です。
店頭にはリーズナブルな結城紬から数百万円もする超高額な結城紬まで幅広くラインナップされていますが、これは結城紬という大きな枠の中で、織り方やどのような機織り機を使ったのか、産地や検査の合格不合格など、様々な要素によって価格が決まっているためです。
結城紬の中でも最も高級と言われていて、買取査定でも高額がつきやすいのは、本場茨城県の結城市でつくられた本場結城紬です。保管状態が良く証紙ラベルもしっかりついているものなら、1反で数百万円というものもあるようです。
証紙ラベルがついていない場合、検査に不合格の場合、本場結城紬と証明できない場合には、残念ながら本場結城紬としての買取査定を受けることができません。
それでも結城紬なので他の着物と比べると高額査定がつきやすいのですが、本場ではない結城紬の場合には、買い取り額は状態が良いもので3万円程度が目安となっています。
高額な結城紬の買取を希望する場合には、できるだけ高級着物に関して高い専門知識を持つ査定マンがいる業者へ依頼したいものです。
ネットオークションやリサイクルショップでは、専門的な知識を持つ査定マンがいないため、どうしても安価で買いたたかれてしまう事が多いので避けたいですね。