「西陣織」という名前を聞いて、すぐに着物のことだ!とわかる日本人はとても多いのではないでしょうか。
普段着物に馴染みのない人であっても知っているほどの知名度を持つ西陣織は、見るからに贅沢な模様や色を散りばめた美しさで日本人はもちろん、世界の数多くの人を魅了する着物です。
経済産業省が指定する「伝統的工芸品」でもあり、優雅な高級品としてその品格を昔から受け継いできました。西陣織には多彩な織物があり、折り方の種類だけでも150を超えるなど、優雅な品格の影には多くの技術者の努力の結果が見えます。
特に帯の生産が多く、帯のほとんどは西陣の作品であると言われるほどです。金や銀の糸を用いた豪華で贅沢な帯をはじめ、さまざまな歌などにも登場する名古屋帯、手機(=てばた)の帯など数多くの種類の帯を生産しています。
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目次
西陣織とは?
まず、「西陣」という地名の地域は日本に存在しません。では西陣とは何をあらわすのでしょう。
西陣織工業組合の「西陣織とは」によると「西陣」は京都の西陣織工業組合が商標登録している名称で、西陣織の制作に関わっている職人などがいる地域をまとめて西陣とするのです。
具体的な地域を挙げるのであれば、京都市街の北西部の上京区、北区が中心となっています。そのほか、丸太町通、上加茂、鳥丸通、西大路通に囲まれた近辺が西陣が制作されている地域となります。
民族衣裳文化普及協会「西陣織」によると西陣織の歴史は応仁の乱の頃までさかのぼり、この頃に西軍の陣所があった地域の近辺で生産されるようになった織物、ということから「西陣織」と呼ばれるようになりました。
西陣織は現代に受け継がれる間にさまざまな困難を乗り越えてきた織物でもあり、江戸時代の大火の際に機業が全て失われても、その後の復活と技術の一層の革新により大きく発展を遂げました。
明治時代にはフランスからジャガード織機が導入されたことによりますます発展し、日本の着物の顔と言っても良いほどの知名度を得ていくことになりました。
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西陣織とは多品種少量生産が特徴
西陣織をもっと具体的に説明すると、多彩な織り方を用いた少数生産の貴重な織物であり、なおかつ京都の西陣と呼ばれる地域で生産される先染(=さきぞめ)の紋織物となります。
西陣織の織り方には150以上もの種類があるわけですから、「西陣織」と言ってもさまざまな表情を見せる織物が存在します。
日本の着物の顔としての品格を保ちながらも、今でも優れたデザインや生産のアイデア、着物という作品としての表現など、あらゆる面で革新を惜しまない努力型のブランドと言えるでしょう。
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西陣とは?
「西陣」には2つの意味があると言えます。
1つは京都の西陣織工業組合が商標登録している名称で、これは西陣織が現代まで受け継いできた技術とアイデア、そして職人の誇りを守るためのものであり、作品の品格を保つものでもあります。
もう1つは、西陣織が生まれた背景にあった応仁の乱にて、西軍の陣地にほど近い地域で誕生したという、歴史の大きな変革の影で細やかな技術が培われてきたという事実です。
応仁の乱の際に戦場となった京都を離れるほかなかった職人たちが戦乱の落ち着きとともに京都へ戻り、機業を盛り上がらせたのが「西陣織」の歴史の始まりです。
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西陣織工業組合とは?
この組合がどんな活動をしているかを大まかに言えば、「西陣織」の発展のためのPRを行っています。このPRは消費者側はもちろん、西陣織の生産・加工に関わる職人たちに対しても行われています。
さまざまなPR活動をする中で、消費者には西陣織をもっと深く知ってもらう努力を、職人たちには西陣織のさらなる発展のためのモチベーションとなるような努力を重ねているのです。
西陣織工業組合では「西陣グラフ」や「西陣そぞろ歩きマップ」、また「西陣パンフレット」や「西陣おびなび」、「西陣年鑑」の制作、西陣織であることの証明である大切な「証紙番号名簿」の管理などを行っています。
西陣織の品種は全部で12種類
西陣織の織り方は150種類以上にもなりますが、織物として仕上がったものをおおまかにわけると12の種類になります。この章では、西陣織の織物にはどのようなものがあるのか、特徴などを挙げながら説明していきます。
150の織り方から生み出される12の織物にはそれぞれどんな魅力があるのでしょうか。
綴(つづれ)
平織りを応用し、たて糸の3倍から5倍ものよこ糸を使用するのが綴織(=つづれおり)です。なぜこんなにもよこ糸が必要なのかと言うと、よこ糸によって紋様を表現するためなのです。
多くのよこ糸でたて糸を包むように織っていくため、仕上がった織物の表面にはたて糸が一切見えないのが特徴です。
全体を均一な技術で織り上げるわけではなく、紋様の場所ごとに織っていくので、紋様の色の境目に隙間が見える織り方になります。
これは部分ごとに織っていく作業のなかで全体によこ糸が通ることがないという特徴から来るもので、決して品質の悪さをあらわすものではありません。
複雑な紋様を織るためには、1日の作業でわずか1cm四方しか織ることができないなど、非常に手間ひまのかかる織り方です。
経錦(たてにしき)
経錦(=たてにしき)という名前の由来は、たて糸によって紋様を表現している、という意味になります。
例えば織物のなかに3つの色があるとすると、この3色3本のたて糸を1組として数え、織っていくなかで表と裏に交互にあらわれることで紋様ができあがっていくというわけです。
3色はたとえの1つですが、これが4色、5色…と色数が増えることになればそのぶんだけ多くのたて糸が必要となります。色が増える=たて糸が増えれば織り機で織る作業も容易ではなく、色が増えるほど熟練の技術が必要なのです。
このような特徴から、経錦のほとんどは二重経のものとなっていますが、熟練の職人による作品のなかには四重経、六重経といった驚くようなものも存在します。
また、少ないたて糸でも変化に富んだ表情を見せる経錦の制作のために、糸そのものに縞模様をつけるなどの工夫が見られるケースもあります。
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緯錦(ぬきにしき)
鮮やかな糸を用い、お互いの色の特徴を活かしながら紋様が織られた織物の総称を「錦」と言います。緯錦の制作においては、織物の表面に出る分の紋様の表現にのみ必要なよこ糸(絵緯と呼ばれます)が欠かせません。
このよこ糸=絵緯を用いることで多彩な紋様が生み出され、多くの人の目を楽しませてくれます。
日本の錦の歴史は古く、中国で漢代に誕生した技術が日本では奈良時代に大きな発展を遂げ、以降「美しく、優雅で豪華で鮮やかな紋様」を生み出すための数多くのアイデアが誕生しました。
緯錦に関しては、奈良時代と平安時代で製法に違いがあるなど、時代の変化と共に少しずつ美しさに磨きをかけていった織物と言えるでしょう。
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糸錦(いとにしき)
金糸や銀糸、その他のさまざまな色の糸を用いて紋様を表現する織物が糸錦です。いくつかの種類の色糸でのたくみな織り方によって紋様があらわれます。
中国から伝わった糸錦は西陣織、桐生が主な産地となっており、帯地・袋物への活用が多く見られます。
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佐賀錦(さがにしき)
佐賀錦は自由な発想で生み出された織物の1つと言えるでしょう。この織物の大きな特徴は糸に和紙を用いていることです。金・銀の箔を和紙に置いて飾り、その和紙に細かな切れ目を入れて細く糸状にしたものをたて糸として用います。
よこ糸にも金糸・銀糸を用いるのがオーソドックスな製法で、非常に華やかで豪華な織物に仕上がります。織り方の基本は平織り・綾織となります。
過去には紙入れ、袋物、帯などへの活用が多く見られ、現代では帯、帯締め、和装のハンドバッグ、草履などへの活用が多くなっています。
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緞子(どんす)
緞子を説明するためには、まず繻子織り(=しゅすおり)を説明しなければなりません。
繻子織りとは織物の三原則のなかの1つで、たて糸・よこ糸が5本以上であることを基本とした織り方で、たて糸かよこ糸のどちらかのみが表に出るのが特徴です。
このとき、たて糸・よこ糸のどちらかは糸の浮きがとても少なく、密度が高く生地も厚めになります。
たて糸・よこ糸が各5本ずつで織られた五枚繻子を地、または紋に用いた織物のことを緞子と呼びます。もともとは男子のためのものでしたが、元禄前後からは女子の帯や衣服に用いられるようになった歴史があります。
女性の帯として用いられたのは安永、天明以降とされ、流行して盛り上がったのは明治時代となっています。
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朱珍(しゅちん)
朱珍もまた、繻子を用いた織物となります。通常であれば5枚、または8枚の繻子を用いた織物とされていますが、古い書物によれば最低でも8本ないし7本の糸を用いたもののみが繻子と呼ばれたという記述もあるようです。
同じように繻子を用いた緞子と異なる点は地上げ紋が存在しないことで、ここが朱珍と緞子を見分けるポイントと言えるでしょう。
中国では繻子の地合いに何種かの絵緯を用いて紋様を表現した織物に対し使われる名称で、「七の字に変化する」という意味を持っています。
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金襴(きんらん)
金襴とは、その呼び名の通り金の糸を用いて紋様を表現した織物のことです。このとき用いられる金糸にもいくつかの種類があり、糸を金箔で飾ったもの、織るときに細く切った金箔を一緒に織り込むものなどがあります。
「金」を用いるという特徴から、数ある織物のなかでも一級の高級品であることは明白で、社会的に尊敬される職業や高級感を出したい品物、そして祭り事の際の道具などに用いられるものです。
具体的には雛人形の衣装、掛け軸、僧の着る衣服などに活用されることが多いでしょう。
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縮緬(ちりめん)
絹を平織りで織り上げた織物のことで、よこ糸に強い撚りをかけた糸を用います。このときたて糸にはほとんど撚りはなく、よこ糸のみ「右撚り・左撚り」の2種類を用います。
右撚りと左撚りの2種の糸を交互に織って仕上げるのが特徴で、この異なる撚りの作用で表面に縮が発生し、細かなシボがあらわれます。
高級呉服や質の良い風呂敷に活用されることが多く、縮緬の風呂敷は普段着物に馴染みのない人でも見かける機会が多々あるでしょう。
絹・レーヨンが素材の縮緬は水に弱く、水分を吸収すると縮んでしまうので注意しなければなりません。広く活用されているポリエステル製の縮緬は水に強く、水分で縮まないので普段遣いに最適という面があります。
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塩瀬(しおぜ)
平織りで織られた織物であり、たて糸・よこ糸の両方に絹の生糸を用います。たて糸は密に配置し、よこ糸には太めの糸を用いて横筋を出して仕上げます。
たて糸・よこ糸の浮かし方次第で紋様を表現することもでき、織る際に紋様をつくった塩瀬は紋塩瀬と呼ばれます。
主に女性用の帯、半襟、羽織、裏地、洋服地、袱紗(ふくさ)に活用されます。
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博多織り
博多織りは細いたて糸を豊富に用い、そこに太いよこ糸を強く打ち込むという点では塩瀬と似ている部分もありますが、異なる点は、紋様を表現するために浮かせる糸がたて糸だということです。
たて糸を密にし、よこ糸には太い糸を用いるという特徴から、織り上がった生地は厚く張りがあり、古くから「締めたら緩まない」とされ武士の帯として重宝された歴史があります。重い刀をさしても緩まない帯ということですね。
現在の博多織のほとんどは機械によって生産されており、着物関連では主に帯に活用される織物ですが、ネクタイなど洋装に合う製品やギフト製品などへの活用も広まっています。
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唐織(からおり)
非常に豪華な印象を持つ織物で、色糸に合わせて金糸・銀糸を用いて仕上げます。織る際に色糸のほうを浮かせていくため、仕上がった織物は刺繍を入れたかのようなイメージになります。
室町時代以降、堺や西陣で織られるようになった織物で、それより以前は中国からの輸入品が主な製品でした。
広く言えば「中国(唐)から渡ってきた織物」の総称であり、金襴・緞子・朱珍ももともとはそれらに含まれます。
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紗織り(しゃおり)
2本のたて糸を撚りながらよこ糸と織り込む技法を用いた「絡み織り」の一種で、織り目が開いているので風通しが良いことが特徴です。
たて糸・よこ糸ともに絹糸を用いたものが主になりますが、それらに加え近年ではアセテート、レーヨン、合成繊維など扱いやすい素材を用いたものも登場しています。
夏用の着物や服地、服飾以外ではカーテンの生地としてなど、着物以外にもさまざまな分野に活用されています。
紗織りはややカジュアル~セミフォーマルなイメージで捉えられる織物です。ショッピングや演劇の観賞の場で着ることができます。
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絽織り(ろおり)
紗織りの変形の織り方で、誕生は江戸時代までさかのぼります。絽織で織られた織物のことを「絽」と呼び、薄く透き通る生地は軽くしなやかで通気性も良く、夏用の生地として重宝されました。
糸の使い方や織り方の変化などでいくつかの種類があり、活用方法は夏用の着物や帯、袋物などとなっています。
紗織りに比べるとフォーマルなイメージで捉えられ、お茶の席や結婚式などにも着ることができます。留め袖、色無地、訪問着、小紋などに染められることが多いでしょう。
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羅織り(らおり)
羅織りの「羅」は一張羅の”ら”でもあり、羅織りの織物が非常に上等なものであることをうかがわせます。透き通るほどに薄い生地は網のような印象で、「羅」という字はまさに網を意味する言葉です。
3本以上のたて糸はお互いに絡まり合い、薄い生地ながらも適度な強度を保ちます。これを実現するためには熟練の技術が必須であり、それゆえに誰でも織れるものではないことから「非常に上等なもの」として重宝されたのです。
真夏の暑さのなかでも快適に着こなせる織物という点では紗織りや絽織りと似ていますが、羅織りはそれら2つよりももっと複雑な織られ方の織物となっています。
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西陣織の価格について
ここまで読んできて、西陣織の魅力に気づかれた人も多いことと思います。「手元に西陣織の織物があり、何らかの事情で手放したい」「時を経て自分にはデザインが合わなくなった」「譲り受けたもののサイズの違いなどでうまく着こなすことができない」
これら様々なケースから、西陣織の価値を認めて出来る限り高く買取してくれるところへ買取を依頼したいと思われるのは自然なことだと言えます。
ここからの章では、新品の西陣織の価格から買取の価格に至るまで、気になる「西陣織の価格」について見ていきます。
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4商品には適正価格があるが一部で不当な販売が行われるケースもあり
西陣織の織物を活用した製品にも「適正価格」というものがあります。西陣織の価格がどのように決められているのか、着物に非常に詳しい人であれば当たり前の知識かもしれませんが、今から集めたい、最近興味を持った、という人には注意が必要でしょう。
西陣織工業組合が発行する証紙は西陣織の品質を保証するものなので、証紙があれば本物の西陣織ということになります。しかし、生産者は実は小売価格を決めることができないという現実があります。
つまり、生産者が「このくらいが適正価格だろう」と思っていてもそれを決定する権利はなく、適正価格であるかどうかは着物を扱う店のモラルによるところが大きいのです。
少しでも疑問を感じたら、着物に詳しい人に相談する、その場で決めずに購入決定を先延ばしにしてみる、店のスタッフの説明に違和感がないかを冷静に考えるなどにつとめましょう。
西陣織の証明書「証紙」について
西陣織の製品の価格が適正であるかどうかを考える前に、まずはその製品が本当に西陣織かどうかを確かめる必要があるでしょう。
西陣織工業組合では証紙を発行しており、これは「伝統ある技術を用いて作成された由緒正しき西陣織ですよ」という証明のようなものになります。
西陣織の着物をチェックする際には、証紙がついているか、また証紙の状態に不安はないか、などを充分にチェックしましょう。
もし、店のスタッフが証紙を見せたがらないのに西陣織だと言い張るような場合は、少し疑ったほうが良いかもしれません。
西陣織は国が指定する伝統工芸品なので「西陣証紙」あり
西陣織の証紙にはいくつかの種類がありますが、その全ては、円2つを長方形で結んだような「メガネ型」となっています。
それぞれ「袋帯用証紙」「京帯用証紙」「爪掻本綴帯用証紙」「黒共帯用証紙」が適応する製品につけられます。
基本的にこれらのメガネ型の証紙がない場合は、西陣織としての品質を備えていない製品と疑っても良いでしょう。
悪徳な業者のなかには、証紙がないのに「西陣織だ」と言って売っているケースもあります。
このような証紙のない製品は西陣織でない可能性が高いばかりか、粗悪な海外製品のケースもあるので充分に注意してください。
西陣の帯証紙・メガネ型証紙を確認したい方は西陣織工業組合の「帯と着物の選び方」で確認することができます。
西陣織は安心して買えるように品質表示証紙も付いている
西陣織の製品には、メガネ型の証紙だけではなく「品質表示証紙」がついています。
これは本物の西陣織であれば必ずついているものなので、メガネ型の証紙らしきものはあるけれど品質表示証紙がないなどのケースでは手を出さないほうが無難でしょう。
品質表示証紙には原材料の割合の他、生産した機屋の名前や連絡先、どこで生産されたものかを明確にする記述があります。
メガネ型証紙の他に品質表示証紙をつける大きな理由は、消費者により安心して質の良い西陣織を楽しんでもらいたいという組合の願いが込められています。
近年は寂しいことに西陣織が持つ高級で高品質なイメージを悪用し、伝統工芸士称号を不正に使用した取り引きの例も報告されており、消費者側もある程度の知識を付けておくことが求められる時代となっています。
着用後のお手入れ
西陣織の着物や帯を着用したあとは、洋服とは異なるお手入れが必要となります。着物と帯の着用後のお手入れの具体例を見ながら、西陣織の製品の品質を保ちつつ長く楽しむ方法の知識を身につけましょう。
これから紹介するお手入れ方法については西陣織工業組合の「着用後のお手入れ」を参考にしています。
まず説明書をよく読む
着用後の西陣織の製品のお手入れについては、まず付属の説明書をよく読んでおくことをおすすめします。着用後に読むと焦ってしまう可能性がありますから、できるだけ実際に着用する前にきちんと目を通しておきます。
近年はあらゆる製品において「説明書は面倒くさいから読まない」という人が増えていますが、製品に関する重要なことが書いてあるものなので、目を通してある程度の知識やポイントを頭に入れておくのは大切なことです。
帯のお手入れについて
外出先から戻ったら、着物を脱ぐ前に手をきれいに洗うことをおすすめします、こうすることで、着物を触る際に手から汚れがうつってしまうことを防ぐことができます。
思った以上に人の手は汚れやすいものなので、この点は意識して取り組んでみてください。
帯は着物用ハンガーなどを用いて長く伸ばし、そのまま一晩ほどおいて風を通します。充分に乾燥させたら、全体を見て汚れやシミがないかをチェックし、もしも発見した場合は専門家に相談します。
なぜ一晩おいて風を通すことが必要なのかと言うと、汗や湿気が残ることでカビ・シミの大きな原因となってしまうためです。カビやシミは着物の天敵ですから、手間を惜しまずにお手入れするようにしましょう。
外出先でシミがついた場合(着物・帯)の応急処置方法
今から書くことはあくまでも応急処置の方法なので、帰宅後は専門家に相談してプロの対処をしてもらうのが理想です。
もし、外出先でシミがついてしまったら、まずシミ汚れの下に乾いた清潔なハンカチなどであて布をします。その後、清潔なハンカチをもう一枚用意し、こちらは水で濡らしてかたく絞ります。
濡らして絞ったハンカチでシミのできた部分を軽く叩くようにし、下のハンカチに汚れをうつすようにします。その後は手で叩いた部分を挟むようにして温め、体温の自然な温かさで乾かします。
この応急処置をほどこすことで、その後のプロの対処でシミが目立たなくなる確立がぐんとあがります。しかしあくまでも力を入れず、生地を擦らず、無理のない範囲でおこなうようにしましょう。
着用後の保管方法
ここまでは、西陣織の製品を身に着けて帰宅後にどのようなお手入れをするのが良いかを見てきました。では、その後にしまう方法としてはどんな行動が適切なのでしょうか。
着物や帯はカビ・湿気に弱く、そしてこれらの影響を受けやすい製品です。しまい方1つでその後の着物の品質が決まると言っても過言ではなく、正しい保管方法を身につけることが大切です。
なごや帯・帯袋のたたみ方
なごや帯はお太鼓部分を上にして平らなところに置き、その上に細くなっている部分を重ねるように合わせます。お太鼓部分の頂点よりやや内側になる部分で細い部分を折り返し、さらにもう一度折り返して「三つ折り」になる状態に畳みます。
ここまできたら今度はお太鼓部分の頂点、山になっている部分を内側に折り、全体を二つ折りにするとしまいやすく、折シワをつけずにしまい込むことができます。
帯袋は外表になるように二つ折りにした後、輪っかになった部分が右に来るように置きましょう。右の輪っかになった部分から三つ折りすればしまい込みやすくなります。
湿気を避ける
帯は湿気に非常に弱く、過剰な湿気はカビ・シミの原因となります。昔から「着物をしまうなら桐のタンスが良い」と言われるのは、湿気の調節に適した性能を持つためです。
湿気のこもりやすいプラスチック製のタンスなどは避けるようにしましょう。また、自身に湿気を溜め込みやすいダンボール製などもおすすめできません。
最も理想的なのは、直射日光の当たらない場所に置いた桐のタンスの上段にしまうことです。タンスは上段であればあるほど湿気が少ないという特徴があり、着物の保管に適しています。
アイテムごとに違う引き出しにしまう
タンスの引き出し一箇所にたくさんのものをしまい込むのは、整理整頓の視点からも、着物の保管の視点からもおすすめできません。
西陣織のなかでも特に金糸。銀糸、箔などを使用したものは変色にも弱いため、小物整理として輪ゴム等と活用すると品質の低下に繋がりかねません。
これらのことを考えても、小物は小物で、着物は着物で、帯は帯で…というようにアイテムそれぞれ別にしまうのが理想です。
防虫剤や香水に注意
着物の品質を保つために良かれと思って入れた防虫剤がかえって悪影響を及ぼす場合もあります。
ナフタリン、ショウノウは防虫剤として一般的な物ですが、一緒に入れてしまうと、化学反応によって防虫効果がなくなるばかりかシミの原因となることもあります。
悪影響を及ぼす類の防虫剤はもちろん、匂い袋などの小物、おしゃれ用の香水なども天敵となるケースがほとんどなので、着物に直接つかないように注意してください。
晴れた日には虫干しをしよう!
湿気に弱い着物の保管のなかで「虫干し」は重要なポイントとなります。
虫干しとは晴天の日に着物を陰干しにすることで、年に2回、春と秋におこなえば充分なので、愛情を持ってお手入れしてあげてください。
あくまでも陰干しで、陽が陰る前に取り込み、虫干しの際には防虫剤や乾燥剤のチェックも忘れないようにしましょう。
西陣織の”買取価格の平均相場”と”買取実績”
【西陣織の買取価格と相場表】 |
状態 |
買取価格 |
悪い |
約1,000円~ |
普通 |
約10,000円~ |
優良(有名作家・人間国宝) |
約100,000円~ |
(※上記はあくまで実績です。実際の買取金額を保証するものではありません。)
本物の西陣織と認められれば、驚くほどの高値で買取してもらえる可能性があります。まず、西陣織の知名度の高さ、高級品であることの認識、そしてなにより西陣織は経済産業省が認定する「伝統的工芸品」に分類される製品だからです。
「伝統工芸品とは」によると、ある一定の地域において手作業で制作され、従事する職人の数が安定していること、古くから伝わる伝統的な製法を今でも用いていること…などさまざまな認定のためのルールがあります。
そしてこの伝統工芸品の認定を受けた製品の買取はきちんとした業者であれば高値で取引されるのが通例です。
西陣織の買取相場は証紙の有無(西陣証紙)で変わる
西陣織の高額査定のためには、まず西陣織であることの証明である証紙がついていることが重要です。
しっかりした目を持っている業者であれば西陣織を見抜くことも可能なのかもしれませんが、一般的には証紙がついている製品ほど査定額が高くなります。
他にも箱やパンフレット、説明書の有無など付属品が揃っているかどうかでも査定額に違いが出てきます。
保管状況の良し悪しなども大きく変わる原因になる
これは着物以外の製品にも言えることですが、製品の保管状態は査定額に大きな影響を与えます。破れや虫食いの穴、シミ、シワ、匂い、ホコリなどがみとめられれば査定額が大きく下がる原因となります。
これらは着物自体だけではなく、箱などの付属品にも影響します。特にパンフレット等の紙製の付属品は色あせなども起こりやすいため、日頃からのしっかりとした保管・管理が欠かせないのです。
西陣織の買取の正しい業者選び
付属品の有無や保管・管理の状態以外の要素としては、着物買取の業者としての知識をしっかりと備えている、着物買取の実績が数多くある、着物の取引を中心とした業者であるなどいくつかのチェック項目があります。
身近に古い着物のリサイクルや取引に詳しい人がいれば紹介してもらうのも良いですし、口コミやレビューの確認、実際の運営は長いのかどうかなどを事前にチェックするのがおすすめです。
近所のリサイクルショップやネットオークションでは高額査定になりにくい
古物を買取してもらう場として真っ先に思い浮かぶのがリサイクルショップですが、あらゆる製品を雑多に取り扱う業者では着物の査定を正しくおこなうことのできるスタッフがいることは稀でしょう。
このようなリサイクルショップでは、実際には価値のある着物でも想定外に安く買取られる可能性が高いのでおすすめできません。
また、ネットオークションは出品する側の知識も求められるため、着物に対する知識がなければ質問等に対応することができず、あまり入札が入らない、思っていたより高値にならない、などのケースが考えられます。
質の低い業者だと高額な着物だとわかっていながら安く買い取られる可能性も・・・
ただし、着物を中心に取り扱う買取業者であっても全てを信用して良いというわけでもないのが難しいところです。
近年は着物ブームの後押しもあり、着物に興味を持つ人の人口もさまざまな世代で増えているため、ブームに目をつけた悪徳業者も増えてきているのです。
実際には非常に価値のある着物なのに「これは質が良くない」「偽物だがうちでは買取できる」などの言葉を使って想定以上に安く買取られたというケースもあります。
伝統工芸士称号の不正使用など悪徳な業者の情報は広まってはいますが、冷静にじっくりと考えて業者を選ぶことが必要でしょう。
西陣織を高く売るなら口コミで評判の買取専門業者『バイセル』がおすすめ
西陣織の着物をどこに買取してもらえば高く売れるのでしょうか。まだ売るかわからないけど「値段だけ知りたい!」という方もいるでしょう。
そんなあなたには当サイト編集部が何度も利用し、最も正確かつ高値で買取可能な着物買取専門業者の『バイセル』がおすすめです。
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【種類別】木綿着物以外の買取相場一覧をまとめてみた
ここでは木綿の着物以外の買取相場価格がわかるように、着物の格(TPO)を含めた種類別、そして高級品に該当する着物の相場がわかるように分類しました。
格(TPO)から探す
高級着物(友禅・紬・上布・人間国宝・作家物・ブランド品など)から探す
人間国宝・作家物・ブランド品から探す
まとめ
あなたがもし、西陣織の着物を所有していて、なおかつその着物を活用する場面がないというのであれば、必要な人の手に渡るように買取業者に査定を依頼して現金化するという方法があります。
きちんと管理できずに着物の価値を落としてしまう前に、しっかりと査定してくれる買取業者に依頼して手放し、メンテナンスしながら着てくれる人のもとへとつなげる…これは古い歴史を今に伝えてきた西陣織に対する敬意とも言えるのではないでしょうか。
日本人が洋服を着るようになってから、着物の登場するシーンはごく一部に限られてきた感がありますが、まだまだ人気と需要は根強く、近年の静かな着物ブームもあって決して無価値なものにはなっていません。
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自分で店まで運ぶのが難しい「タンス1個分」「クローゼットの中のもの全部」などの査定の依頼も出張サービスというかたちで受け付けているので、大量の着物の処分に困っているなどのシーンでもぜひ活用してみてください。